▼十月例会(第368回)は、第28回「新しい国語の授業」研究会の開催と併せて行った。会場は草津市立まちづくりセンター。〈「楽しい国語」の授業をつくる〉を研究主題とし、三上さん(桐原東小)と杉澤さん(玉緒小)が提案、進行は伊庭さん(堅田小)。

▼三上さんは、読書教材について、学年間の系統性を見据えた授業づくりを提案した。「おとうとねずみチロ」(東書一年)を使い、参会者がグループに分かれてさまざまな音読を通して「楽しい国語」を実感した。また、季節の言葉集めや俳句を実際に作りながら、俳句づくりの指導の手立てを学ぶことができた。

▼杉澤さんは、子どもは、「学びの自覚」がもてたとき、国語を楽しく思うという考えに基づいて、系統性を見据えた「読むこと」の学習活動を提案した。「大造じいさんとがん」(五年)「ウナギのなぞを追って」を例に、基本の読み→初発の感想文(読みの視点をもつ)→読み深める→感想をまとめる→読書という指導過程に沿って実際に学習活動を体験しながら学び合った。

▼研究会のまとめは、伊庭さんの司会で、提案についての質問や研究会の感想など、参会者全員が発言することによって、明日からの授業の意欲につなげることができた。

▼巻頭には、小瀧真理先生から玉稿をいただきました。深謝。(常諾真教)