▼12月例会(第358回)は第16回「新しい国語実践」の研究会大阪大会(須田実代表・アウィーナ大阪)。大会テーマは「生きる力を育てる言語活動の開発」であった。

▼学習指導要領の大きな改革点の一つは、「国語力はすべての教科の基本である」という国語教育観に立って、国語科と他教科等を関連させた指導内容を示したことである。大会では、子どもの興味・関心・意欲・必要感・自発性などを考慮し、言語活動の開発に当たり、授業を楽しく意義ある学習になるような展開を考えることが必要であるとしてテーマを設定した。サブテーマは「学習目標の課題を追求する思考力・判断力・表現力をどう高めるか」。実践を持ちより研究協議をした。特に生きる力と授業、言語活動の開発と年間指導計画、教科書との関連、並行読書と言語活動と国語力等について熱い議論が展開された。

▼講演に小田迪夫・有元秀文、パネルデイスカッションに水戸部修治・花田修一・野口芳宣・岡本修一の各氏(敬称略)。「さざなみ国語教室」は、岡嶋さん(話すこと・聞くこと分科会で提案)、常諾さん(書くこと分科会で司会)、森さん(パネルデイスカッションでパネリスト)、吉永(書くこと分科会で助言)であった。

▼ 巻頭には、江口冨士枝氏から玉稿をいただきました。深謝。(吉永幸司)