▼6月例会(第352回)の提案は海東さん・伊庭さん。

▼海東さんは、教材「イルカのねむり方」「ありの行列」(光村)を活用して「感想をもつ」という学習方法を学ばせる指導を積み上げた。学習内容は次の通り。
○「何が」「どのよう」に書かれているかということを読みとる。それをきかっけにして、感じたことや考えたことを書く。
○「はじめ・中・おわり」の段落を見つける方法を理解して、文章の構成を確かめる。
○「ありの行列」の不思議、不思議に思った科学者の行動や考え方を感想としてまとめる。
○感想を書くとき、使ってみたい言葉や書き方の語群から言葉を選んで文章を書く。
「学習の手引き」を活用し、国語を学習するという意味を考え、学習力を育てる授業展開であった。

▼伊庭さんは、理科の授業における書くことの指導を軸とする実践。特に、ノート指導や話し合いなど言語力を生かす授業の工夫を提案した。

▼さざなみ句会高点句。蛍狩り娘は十二歳になりました(好光) 夏至の日の暮れてカレーの香りかな(三上) 夏シャツに着替えて動く恋心(海東) 銀の糸引き連れのたりと蝸牛(谷口) あちこちに這えぬ我が身の蝸牛(西村) 使わずに減るサービスの新香水(吉永)

▼巻頭には、翁長まゆみ先生から玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)