▼2月例会(第348回)は第25回「新しい国語の授業」研究会(草津市立まちづくりセンター)、大会テーマ「子どもに言語力をつける国語の授業開発の視点」を開催した。

▼実践提案は弓削さん(京女附属小)。枕草子を教材に随筆を読む・書くの授業について実践報告。見方や感じ方の指導と表現を結びつけた。その結果日常の三行作文や全校作文に成果となって表れた。
 教材の読み方や授業の仕組み、ノートのまとめ方や話し合いの仕方を含め、実際の資料や教室の掲示も資料にして提案をした。司会は岡嶋さん(滋賀大附小)、助言は廣瀬さん(菩提寺北小)。

▼記念講演は森さん(田上小)。教師生活38年を経て3月に定年を迎える節目に、国語教育に込められた気持ちをお話しされた。特に、子どもにどのような力を育てるのかを教室の事実から見ていくという姿勢を一貫したのが原点とのこと。また、書くことの手法など実技をともなって分かりやすくお話された。特に、子ども理解を軸にして書く力を育てる視点は深さと厚みがあり参加者は感動し、明日からの実践に意欲を燃やした。

▼講話は吉永が行った。話題の中心は国語の授業改善について。柱として、子どもが国語を学ぶことの意味や授業の形、そして、年間の指導計画の系統性をなどについてまとめた。(吉永幸司)