考えを整理して話し合おう〜3年「名前をつけよう」
中 嶋 芳 弘

 互いの考えを分かり合い学び合える子どもの姿を求めて実践を進めている今、その目標そのままの単元である。教科書を読んだり、CDを聞かせたりした後、話し合いの進め方を確認した。

@一人一人が考えた名前をカードに書く。
  A名前と、考えた理由を一人ずつ話す。
  Bしつもんしたり意見を出したりして話し合い、名前を決める。

 @とAは、かわりばんこに進め役をしたりして、カードに書いたことを順に発表することで、抵抗なく取り組んでいけそうである。

 Bが、この学習の核心である。何を質問すればいいのか。どんな意見を出せばいいのか。どう話し合うのか。どうやって互いの意見をまとめて名前を決めるのか。じゃんけんやある程度話し合ったら多数決という方法になれていた子ども達である。自分の意見に似ているところ、付け足したいことなどを考えて出し合い、互いの名前のよいところを合わせて、名前を考えさせたい。

 ここでは、後に出てくる《そうぞうをふくらませて書こう「たから物さがしに」》の地図に出てくるキャラクターを使うことにした。大型のディスプレーに次々に映し出される親しみやすいキャラクターに、イメージをふくらませ思い思いの名前をつけ、それをもとに話し合い名前をつけていった。

それぞれの考えを分かり合う
 ○意見を言うときには、なぜそう考えたかという理由もつたえる。
 ○それぞれの意見の、同じ部分とちがう部分を整理する。
 ○おたがいの意見のよいところを生かすように考え、発言する。

 また、クラスのめあてを決めるときなどにも、同じ話し合いの仕方を活用し、互いの考えを認めあえる教室の風土を育んでいきたい。こうして教室の文化は豊かになっていくと考えている。
(彦根市立河瀬小)