▼10月例会(第344回)の実践提案は、中嶋さん(河瀬小)と、箕浦さん(長浜南小)が行った。

▼中嶋さんは、「『学び合い』による授業作りを目指して」全教員で進めている授業作りの歩みを紹介。子どもの学び合う姿を求めると同時に、教員自らも授業を公開し合い学び合おうという主張。実直な実践者たらんとする姿勢に感銘。確認したことは次の4点。
(1) 自分の授業実践を見つめ直し挑戦することの大事さ。
(2) 聴き合い、学び合う教室を作るという自覚を持つこと。
(3) 授業での事実をもとに議論することを当たり前にすること。
(4) 4人グループによる協同学習を推奨したい。

▼箕浦さんは、6年生の「読むこと」の指導を、物語文を場面ごとに区切って読み、そのまとめをしながら全体を読む従来型から、全文を読み内容の大体を把握し、課題を設定して読み進めていくという単元構想に変えようと試みた。「やまなし」の「五月」と「十二月」の描写を比べて読みまとめたノートを交流させた。比較を通じて発見したことをノートに書き出すことや、交流をして友だちの発見に学び自分の読みを見直しそのことを書くという2つの書くプロセスが子どもの読みを深めるポイントになると感じた。

▼さざなみ句会高点句。歯が生えし小さき口と新米と(谷口)

▼巻頭には、金杉恵子先生から玉稿を頂きました。深謝。(森 邦博)