▼9月例会(第343回)の提案は白髭さん、森さん。

▼白髭さん(城南小)さんは、「自分の発見、思いを短歌に表そう」が研究主題。教材である「短歌・俳句の世界」(光村5年)に示された「石走る垂水の上のさわらびの」「秋来ぬと目にはさやかに」等の短歌をノートに書き写す、音読する、暗唱するという活動を繰り返すことから授業を始めたという実践。更に教科書の鑑賞文から得たものを生かして、自分の短歌に鑑賞文を書き添えるという活動へ広げていった。音読から得たリズム感を生かした短歌作りや自分の短歌に鑑賞文(解説文)を書くことにより、楽しみながら表現する力を伸ばした実践であった。

▼森さん(田上小)は、「漢字の広場」(光村全学年)の話題を分類し、活動の系統性と指導方法の開拓を提案した。漢字を書く力の指導は繰り返し書かせるという方法から、文章に生かすという方法までの筋道を明確に示し具体的手法を編み出した。

▼さざなみ句会高点句。愚痴を聞くこれも幸せソーダ水(中嶋) 黄昏れて橋の下燃ゆ曼珠沙華(常諾) 万国旗青空切り取り運動会(池嵜) 蓑虫もざぞ寝苦しかろうこの夜も(岡嶋) 斧を振り虚空を睨む蟷螂(谷口) 仲秋の月下に雅楽透き通る(吉永)

▼巻頭には渋谷孝先生から玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)