▼7月例会(第341回)は第24回「新しい国語の授業」研究会と共催で行った。授業を大事にするという気持ちは誰もがもっている。しかし、授業の機微について語り合うことが少なくなってきた昨今。「新しい」という言葉の奥に、不変のものを見逃さないようにという思いを強く持つ研究会である。

▼実践提案は西村さん。西村さんの実践の強みは、子どもの学習力を見定めて、授業構成を考えられることである。そのため次のような配慮がある。
○話し合い形式の学習では、思いつきの発言でなく、根拠を持って考えをまとめることが基盤にあるので、深まりがある。
○一人一人の読み方、考え方を把握して、話し合いを進めているので、個々の子どもの学習満足感が大きいこと。
○速読、書き込み、一人学習などの多彩な学習方法を織り込み、学習することの喜びを育てる。

▼実技講座は、海東さん・谷口さんが行った。海東さんは、東君平の詩を活用した指導。聞き手参加の読み聞かせの方法を提案した。谷口さんは、「マザー・テレサ」(伝記)をもとに、読解、年譜作り、複数教材の比べ読み、更に、キャッチコピー作り等へ広げる指導方法を提案した。

▼吉永は、授業記録の読み方について提案をした。

▼巻頭には大谷弘先生から玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)