▼6月例会(第328回)の提案は白髭さん(城南小)。研究教材は「『かむ』ことの力」(光村4上)。

▼研究主題は「段落と段落のつながりを考えながら読む」。文章構成についての知識を得、全体を展望しながら内容の大体をつかむ方法を知るとともに、咀嚼の役割や歯の健康保持について興味を持たせることを目的にした授業を展開。提案資料は授業の全記録を文字化したもである。教室の雰囲気や発言、かかわりなどが理解でき内容が深まった。特に話題になったのは、段落の構成であった。

▼協議では文章構成についてどこまで理解を深めさせるかについて考え方を交流した。問いと答えの段落の対比や初めと終わりの段落のつながりを考え合った。「かむってどういうことなのでしょう」と「かむとどんないいことがあるのでしょう」という問題に対して直接答えている段落や解釈の仕方によって段落構成が違ってくる教材の授業方法に話題を広げた。

▼さざなみ句会高点句。口揃え何を唱える燕の子(西村) 紫陽花やともにゆれにし手毬うた(川那部) 抜けた歯を投げ上げる子や夏ぼうし(森) 雨音を一人聞いている桜桃忌(常諾) 恋人は地球の裏側水中花(好光) 蒼天に底見せて飲む缶ビール(吉永)

▼巻頭には、磯野理香氏より玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)