説明文を書く
北 島 雅 晴

 4年生の読書の様子を見ていると、物語以外の本も手に取るようになる、興味のあるジャンルがはっきりしてくるという特徴がある。今までの読書生活を生かして、作文を書けないものかと考え、「説明文を書く」という学習を設定した。

【学習のねらい】
○興味・関心のあることを本で調べ、調べたことを整理し、文章の組み立てを考える。
○友達に情報を伝えるという意識を持ち、分かりやすく記述する。

【学習過程】
@今までの読書生活をふり返り、興味のあることについて発表する。(星や星座、生き物のくらし、料理の作り方など)
A本を読んで資料を集める。
B友達に伝えたいことを決め、資料を整理する。
C説明文の書き方について知る。
D文章構成を考える。
E記述する。(原稿用紙3枚程度)
F清書する。
G友達の作品を読み合う。

 @からGまで、全13時間の本格的な作文の学習であるが、今回は、@とCがポイントになると考えて指導した。
【@より】
C わたしは料理を作ることが好きなので、よく料理の本を見ます。でも、あまり作ったことはありません。
C ぼくは、歴史が好きなので、織田信長か徳川家康のことで調べます。
C あまり本を読まないけど、雲の本がおもしろそうなので、雲のことで調べます。
 @では、興味・関心がある内容を決めること、そうでなくても、興味のもてそうな本を見つけることが大切となる。図書室で過ごす時間を十分にとって、全員が自分にあった本を選ぶことができるようにした。

【Cより】
 私が書いた説明文を教材にして次の二点を見つけさせた。
○説明文には、はじめ・なか・おわりがあること。
○はじめ(全体の紹介や問いかけの文)、なか(問いかけに対する答え)、おわり(自分の考え、まとめ)
 といった内容で書くこと。

 下書きをする時は、友達に話すように書くことがポイントとなる。自分の読んだ本をそのまま書いてしまうことも出てくるが、書くことがにがてな子には、それも認めることにした。説明文の文集が完成し、子どもも教師も満足できる学習となった。
(草津市立志津小)