▼8月例会は「第36回国語研究集団合同研究会」(有馬温泉瑞宝園)に参加した。研究主題「これからの時代に求められる国語学習〜言語力をどう育てるか〜」をもとに、参加した兵庫・大阪・奈良・岐阜・静岡・滋賀の各研究集団が実践を発表した。

▼「さざなみ国語教室」からは白髭秀之さん(城陽小)が「自分の考えを自分の言葉で伝え合う授業を目指して」というテーマで研究発表をした。司会は廣瀬久忠さん(菩提寺北小)、助言は西村嘉人さん(城陽小)が担当した。

▼白髭さんの提案は、教材「生き物はつながりの中に」(光村6年上)をもとにして、要約する力を育てることを意図したのもの。指導の力点は次のことであった。
○説明的な文章を読み、文章の要旨を読み取るとともに筆者の主張をつかむことができる。
○読み取った文章の要旨をもとに全体を要約することができる。
○筆者の主張に対して、自分なりの考えをもつことができる。
 この力点とともに文章の構成、表現の特徴、繰り返し出てくる言葉、接続語など表現の細部を読み取り、内容の「つながり」を自分の考えとして醸成することの大事さについて指導の方法を開拓した。研究協議では、教師の発問や発言の生かし方について深めた。

▼巻頭には、前田松敬先生から玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)