▼6月例会(第316回)の提案は海東さん(青柳小)。研究主題は「言語技能の獲得と特別支援教育の視点で授業改善を図る」。実践事例として、@基礎学力としての作文、A説明文の文章構成を捉える、について学習者の成長過程をノートや授業記録で提案した。

▼「ぼく(わたし)を段落を意識して書く」では、一段落目に書くこと、二段落目に書くことを決めて書かせた。内容は、好きな遊び、好きな本、好きな食べ物など好きなものシリーズ。書き出しに抵抗がある場合は例文を示し、意欲を高めていった。また、拗音や促音に間違いの傾向があるという実態から、ワークシートにも工夫を凝らした。説明文の読みでは、段落の書き出しに注目させ、構造を理解させるために、文ごとに内容の整理をして意欲を高めた。

▼協議では、個に応じた指導の方法をどうするか。教材内容の特質を授業でどのように生かすか。ノートの指導と評語の書き方。到達目標と評価などについて話題を広げた。また、提案の形式について、授業記録の書き方、まとめ方や今後の方向について知恵を出し合い深まりのある話し合いになった。

▼さざなみ句会高点句。青梅漬け祖母との日々を思い出す(箕浦) 白球の行方知りたる夏の草(好光) 紫陽花と濡れを競いて傘の花(川那部)

▼巻頭には、佐藤明宏先生から玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)