かん字カードゲーム
池 嵜 繁 伸

 2年生の2学期ともなると画数の多い新出漢字が増え、それまで漢字学習に意欲的に取り組んでいた子どもたちの中に、漢字に対する興味を失いかけている子の姿も見られるようになってくる。
 今回の学習では、「カンジーはかせの大はつめい」(光村2年上)という教材を発展的に取り扱い、カードゲームを行うことによって楽しみながら漢字の構成や熟語作りの学習に取り組めるようにした。

【ねらい】漢字には漢字の組み合わせでできるものがあることや、漢字と漢字で言葉ができることを理解できる。

【合体かん字編】
1.合体させると別の漢字になる組み合わせをいくつか挙げて、どんな漢字ができあがるかを考えさせる。(例)門+日→間
2.反対に、できあがった漢字からそれがどのように組み合わされたかを考える。(例)音→立+日
3.2人1組でかん字カードゲーム(合体漢字)を行う。
〔準備〕 立・日のように合体できる漢字のカードを15組30枚作る。組み合わせられない漢字を1組混ぜておく。 (例)木・林 糸・田 門・耳等
@2人1組で向かい合い、カードを広げる。
A順番を決め交代で合体できる漢字カードを1組ずつ取っていく。取ったカードは2枚1組にして自分の陣地に並べる。
B合体漢字が見つけられない場合はパスをし、相手の番になる。
C両者とも見つからなくなったらゲーム終了。取ったカードの多い方が勝ち。

【かん字ことば作り編】
1.2つの漢字でできる言葉の組み合わせをいくつか挙げて、どんな言葉ができるか考えさせる。 (例)牛・肉
2.2人1組でかん字カードゲーム(かん字ことば作り)を行う。
〔準備〕 正・月のように熟語にできる漢字のカードを15組30枚作る。組み合わせられない漢字を1組混ぜておく。 (例)火・山 会・話 半・分等
@2人1組で向かい合い、カードを広げる。
A順番を決め交代で熟語にできる漢字カードを1組ずつ取っていく。取ったカードは2枚1組の熟語の形にして自分の陣地に並べる。
B熟語が見つけられない場合はパスをし相手の番になる。
C両者とも見つからなくなったらゲーム終了。取ったカードの多い方が勝ち。

 かん字ことば作りでは、教師が想定していなかった科学、入門、分数等の熟語を見つけ黒板に書いてみんなに知らせる子どもの姿が見られた。今後も継続して取り組み、子どもたちの漢字に対する興味・関心を高めていきたい。
(彦根市立平田小)