教材を読む(2) 「アップとルーズで伝える」
吉 永 幸 司

4 語彙を広げる
 4年生で学習しなければ身につかないであろうという語が散らばっている。繰り返し出てくる語は「アップ」「ルーズ」、巧みな表現としては「洋服などを身につける・こうふんをおさえる・ユニーホームは風をはらむ・全身で喜びを表す・勝利を喜び合う」などは是非習得をさせたい。

5 内容を具体的にする必要がある語句
 理解できたように見えるが、内容を明確にする必要がある文章として「目的におうじて」 がある。「目的」というのは「伝えたい内容」「受け手が知りたいこと」「送り手が伝えたいこと」などは文章として理解できるだけでなく、内容を明確にする必要がある。

6 授業を考える
 授業は一問一答より、「分かること・分からないこと」をノートに書かせた方がよい。そして、カードに書かせ、分類をする。「アップ」と「ルーズ」で文章がまとまる。あるいは「問いと答え」を段落として分類をする。段落の役割がはっきりする。関係が理解できる。「しかし・でも・このように」も着目する。そして、読み取ったことを「学習の手引き」を手がかりにしてまとめていくとおもしろい。

○目標
 ・叙述に従って文章を正確に読む。
 ・読み取ったことを手引きを参考にしてまとめる。

○学習活動
@文章の全体を読み内容の大体を理解する。
 ・文番号を打ちながら読む。
 ・段落ごとに読む。
A写真を説明している段落やつながりを大事にしている段落を見つけながら文章をくわしく読む。
 ・分かったことや分からないことやもっと知りたいこと等を段落の順に見つけノートに書く。
 ・アップとルーズの言葉に気をつけながら文章を整理する。
 ・事柄を説明している文や臨場感を表している文章を区別しながら、大事なことを見つける。
B読み取ったことを見つけた語や文をもとにしてまとめる。
 ・文例をもとにまとめの文の書き方を理解する。
 <文例>「アップとルーズで伝える」の文章は、4枚の写真と8つの段落で書かれています。1枚目の写真の内容が書いている段落は1段落です。(段落・写真・文章の語句を使って書く)
Cまとめた文章を確かめる。
(京都女子大学)