▼機関紙「ざざなみ国語教室」が300号を迎えました。実践記録、あるいは研究紹介の場として続けてきました。国語を研究している教師が「書く」という活動を大事にすることは当然ですが、粛々と これからも発行を続けて参ります。

▼「さざなみ国語教室」の創設にご縁のあったのは地域文集『近江の子ども』の編集長をなさっていた高野倖生さんご夫妻です。そして、高野さんのご縁でご指導くださった倉澤栄吉先生、巻頭のお言葉を頂いた皆様を始め多くの皆様に支えられて今日の日を迎えました。

▼「さざなみ国語教室」の理念は「子ども・実践」です。子どもの読み方が深くなった、書く力が育ったという教室の話が例会の中心です。時には、模擬授業を通して指導のポイントを共有したり、指導の技術を磨き合ったりします。明日の教室を充実する知恵を出し合うことが楽しいのです。

▼「さざなみ国語教室」のご縁がなくても、会員はそれぞれに活躍しているだろうと思います。しかし、支えられているという実感や新しいことに挑戦するという意欲をいつまでも持ち続けていたかと問われると、私は、同人と研究を共有して今があるという感謝の気持ちです。

▼これからも、子どもを真ん中にして、教育の真実を求め、実践を大事にして研究を続けていきたいと考えています。(吉永幸司)