▼12月の例会(第298回)は、第11回「新しい国語実践」の研究会山梨大会(12月26日27日・甲府富士屋ホテル)を兼ねた。

▼研究主題「身に付けた言語能力の活用を見通した国語の授業」について研究を深めた。話題になったのは次のようなことであった。
○子どもの社会的自立、職業的自立を重視し、義務教育の国際化・学校の社会化が求められている。社会人になった時に生かせる国語力をイメージすること。
○PISA調査は15歳児が教養ある思慮深い市民・知的な消費者として自立しているかを見ている。特定の教育課程における学習成果をみるのではなく義務教育を修了して社会に出たときに出合ういろいろな課題の対応能力をみている。
○「生きて働く学力」を「人間力」の観点から、知識・技能、活用、探求という図式で捉える。国語科の視点として「言語の技能」「言語の知識」「言語の文化」「言語の活用」が考えられえられる。
○国語科の改善の方向は、内容では「技能・知識・文化・活用」の視点で考える。特に「活用」を見通して指導をする。また、小学校段階から古典に親しむ態度を育成する、漢字の充実、敬語の指導を充実する、書写指導の在り方の改善を図る等。

▼巻頭には羽溪了先生から玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)