▼9月例会(第295回)提案は岡嶋さん(附属小)。

▼研究主題は「読書生活と関連させた書くことの学習づくり」(2年生)で、目標は本に親しむ子どもを育てることである。学習の内容は「ぼくのお気に入りの本」をテーマに文章を書くこと。

▼指導の過程は、@お気に入りの本を選ぶ、Aモデル作文の制作過程を理解する、Bモデル作文に真似て材料を集める、C文章を書く。モデル作文は5段落構成で「気に入ったところ」がキーワード。

▼協議では国語学力と国語力をめぐって話し合った。先ず、モデル作文の位置づけであるが、丹念に制作過程を示すことは、書きやすいという条件を整えるという消極的な意味でなく、どの子もが書けるという見通しを持った活動であることを確認した。つまり、モデル作文を真似て書けることに意味を持たせ、どの子もが書く力を確かに身につける状態を設定するのである。モデル作文を到達基準と設定すると補充学習および発展学習の筋道が見えてくる。

▼さざなみ句会高点句。携帯の届かぬ郷や秋茜(好光) ぬれてなお湯気上げ走る運動会(蜂屋) 天高しちっぽけな我吸い込みし(海東) ボス猿が柿の木に座す旅の宿(北島) 掲示板夏の名残が犇めけり(吉永)

▼巻頭には、櫻井幹大先生から玉稿をいただきました。深謝。(吉永幸司)