国語辞典って便利だね
伊 庭 郁 夫

 3年生では、初めて国語辞典の使い方を学ぶ。気軽に国語辞典を活用することができればと考えた。手元に国語辞典を置き、必要に応じて国語科以外でも活用したい。
 まず、教科書を見ながら「国語辞典の使い方」を学ぶ。
○漢字を使った書き表し方
○言葉の意味
○言葉の使い方
を「あける」という言葉を手がかりに調べていく。すると「空ける」「開ける」「明ける」という漢字とそれぞれの意味が示される。

  次に「漢字」「意味」「言葉」以外に、「国語辞典の秘密」を探すことにした。
「書き順が書いてある。」
「画数が書いてある。」
「漢字を習う学年が載っている。」
「絵や写真が載っている。」
など、国語辞典の工夫に気づく。
「どんな人の絵や写真がありますか。」と投げかける。絵では、足利義政、アンデルセンなど。写真では、伊藤博文、野口英世、キュリー夫人などを次々と見つけていく。

 しばらくすると「地図が載ってあります。」という声。そこには、東半球が示されていた。他に、都道府県地図や方言地図が載っている国語辞典もある。秘密探しは続く。
「指文字や手話が載っている。」
「ローマ字が書いてある。」
「点字が載っている。」
「早口言葉が載っている。」
「諺が載っています。」
そこで、「どんな諺が載っていますか。」と聞いてみた。「花より団子」「頭隠して尻隠さず」「帯に短したすきに長し」などが例示されている。

 休み時間に、国語辞典を片手に5、6人の子ども達がやってきた。
「季語が載っていました。」とA児。
「社会で習った記号がありました。」とB児。
「記号」という項に「地図記号」と「天気記号」が示されていた。
「きくにもいろいろあります。聞く、聴く、効くがありました」とC児。

 道徳の時間のこと。心のノートに、「予習」「復習」という言葉が出てきた。復習はわかるが「予習」の意味がわからない。さっそく国語辞典で調べていく。
 和邇っ子祭りに歌う「野に咲く花のように」の歌詞に「けなげ」という言葉が出てきた。しかし、意味がよくわからない。 「国語辞典で調べたらいい。」 という子どもの声。早速、国語辞典を取り出しみんなで調べる。
 生活に根ざした国語辞典の活用を意識していきたい。
(大津市立和邇小)