▼3月例会(第289回)の提案は池嵜さん(平田小)、杉澤さん(能登川西小)。

▼池嵜さんは、「ふるさとを見つめよう」(6年総合単元)を「書く活動」の関連で提案した。育てたい力を表現力・人間力の両面からとらえ、「ふるさと平田のかるたを作ろう」という意識を持たせながら、調べる活動と表す活動を関連させた実践である。「彦根かるた」を下敷きにして、郷土である平田の歴史、文化をテーマとして資料を収集したり、かるたとして作品を完成する過程で総合力を高めようという実践である。「学習力」については「手・頭・心」の観点から整理した。

▼杉澤さんは、「段階的に育てる『話し合うこと』の力」をディベート活動をもとにした実践。第一段階はテーマを分かりやすくして意欲を高め、第二段階は方法の習得、第三段階は実生活への発展を意識させるという方向で能力や技能を構築した。国語科で育てた力を実生活に生かす観点から、話題、技能の面から方向を示した。

▼さざなみ句会高点句。読みかけの本そのままに春炬燵(三上) 種芋や命の鼓動静かなり(高野) 湯気立ちし頬膨らまし土筆飯(川那部) 信号を青にし渡る春の風(中嶋) クレヨンの片減り桃の花を描く(吉永)

▼巻頭には、平山審先生から玉稿をいただきました。深謝。(吉永幸司)