▼9月例会(第283回)の提案は中嶋さん(河瀬小)。「書写の授業」(毛筆編)についての実技を伴った内容。

▼中嶋さんは書写の授業について専門的に研究を長年続け、その中で得たものをまとめて、次の観点で提案をした。
○一時間の授業のこと(授業の前)
 @手本の準備。A目標を念頭に置く。
○毛筆の授業
 @学習する文字の筆順を確認する。A授業のねらいを確認し「爪書き」する。B1枚だけ書く(試書)。Cねらいに照らして作品を見つめる。Dねらいを意識して「手本を見て」2枚目を書く。Eもう一度ねらいを確認して、自己評価をしまとめ書きをする。
○授業の後
 @作品を選んで提出をする。A後かたづけをする。B評価をする。
 これらの学習活動の意図や留意点をくわしく説明した後、会員に対して実技指導。
○実技指導では次のことを強調。
 ・横線の間隔が同じ広さで書けているかどうか。
 ・肘が下がっていないか。
 ・筆の運び方と線の美しさ等
 この他硬筆指導と毛筆指導の関連についても話し合いを深めた。

▼研究会の後半は特別支援教育を話題に教室の実態を話し合った。個を生かすということや障害について等、話題は多様であった。

▼巻頭には、溝川孝氏から玉稿をいただきました。深謝。(吉永幸司)