▼国語力に関わる最近の記事を集めた。「学力、世界トップと言えず・読解力など順位を下げる・15歳対象の第2回PISA調査」(日本教育新聞・12月)、「いまどきの小学生・赤十字(あかじゅうじ)米作(こめさく)日常使う漢字苦手」(朝日・日経他各新聞・1月)、「学力アップへモデル校・大阪府新年度から・小六の約二割が家庭学習について、全くしない、時々しかしない」(朝日新聞1月)等。

▼国語科の授業は毎日続く。国語が一番楽しい時間だったら、子どもにとって幸せな日々が続く。その授業を支えるものは教師の知恵である。授業で新しい言葉を見つけた。良い文だと思うところはノートに丁寧に写す。友達の発言から「光る言葉」を見つける。珍しい言葉、面白い言葉に関心がある等言葉に目がむく授業が国語好きにさせる。

▼国語の勉強を進んでしないのは、授業が面白くないからである。勉強の仕方が分からないからでもある。「国語の勉強ってこうするのか」ということに気づけば、最近の新聞記事のようなことはない。とりあえず、手頃なところで大事なことは「語彙」に興味関心を持たせる授業の開発であろう。

▼「三日月」が読めない、「問屋」は「豚屋」と書くような子どもが教室にいないと胸を張って言えるようにしたいと思う今頃である。(吉永幸司)