▼1月例会(第275回)の提案は高野さん(仰木の里小)。研究主題は「確かな学力をつけるための試み〜大津市標準テストと校内研究〜

▼標準テスト結果を分析し、課題はどこにあるかということや校内研究の取り組みについてが、主な内容であった。標準テストの結果では、
(1) 言葉の意味を確かめずに読んでいると思われる。
(2) 句(慣用句)に接する機会が少ないと思われる。
(3) 文の主語・述語・修飾語・係り受けなどの構造や文章展開への理解が不十分に思われる。
(4) 同音異義の漢字(熟語)を正しく書き直すことが不十分と思われる。
という分析をもとに学力の実態と課題について協議をした。

▼研究会の後半は、「芦田式教式をめぐって」(せせらぎの会・仲栄先生講義より)を輪読した。指導法を学ぶとともに言葉の力を育てる教師としての心構えなど学ぶことが多かった。「教師にとって、指導法も大事だけれど、まず、教材研究が非常に大切である。教材を念入りに、しっかりと読み込んでおかないと、授業はどうしても、臨機応変の処置もとれない」という言葉は子どもに寄り添う授業の原点と理解し合った。「臨機応変」など心に改めて考えてみたい言葉である。

▼巻頭には、吉田和美先生から玉稿をいただきました。深謝。(吉永幸司)