▼5月例会(第267回)の提案は西村さん(城南小)。研究教材は「海にねむる未来」(光村5上)。研究主題は「説明的文章の学習で読むことの確かな力をつける」。

▼目標を「筆者が伝えようとしている考えを書きまとめる」と設定し、説明文の読み方を指導した授業記録をもとに協議を深めた。主な話題は次の通りであった。
○「筆者の考えを短く文でまとめよう」という指示で子どもが書いた第一次の要旨と話し合いを通して深めた後のまとめ方の変容を比べながら、確かな力を育てた指導のポイントを究明。
○「一人学習の手引き」による学習で身に付いた力を話し合いで深める過程で立ち止まらせる語や文と文章の要旨との関係。
○一人学習をもとに、子どもの読み取りを確認しながら段落相互の関係を明らかにして、内容を確かにする指導方法の工夫。
○文章の構成を確かにするとともに筆者の意図を読み取り、要旨のまとめ方を身に付ける学習方法の開発。

▼研究会の後半は互いの研究情報の交流を行った。主な話題は、
・校内研究の在り方について
・学級通信と子どもの育ちについて
・詩の授業について
・確かな国語学力について等

▼巻頭には、藤田弘之先生から玉稿をいただきました。深謝。(吉永幸司)