聞き手に分かりやすいということを意識して
岡 嶋 大 輔
しゃべりたいという意欲は満々の3年生。しかし、あらたまって話すとなると少し違ってくるようである。順序よく、相手が分かりやすいようにと考えて話せるように学習をする必要があると考えた。 話す内容は「自分の紹介」ということに絞り、まずは自分のことで考えられる限りのことを挙げるようにした。 たくさん挙げた中から、話したいことを1つから3つほど取り出し、それぞれについて関係のある事柄を、それぞれ2つ3つと挙げるようにした。 話す順序を、おおよそ
大切なのは、聞いている人が今何について話しているのかが分かるようにすることであるということを確認し、スピーチの原稿を書くことにした。 「書く内容」「書く順番」がすでに分かっているので、どの子もすらすら書くことができた。書いている様子を見てまわりながら、子どもの書いたことで、教師が例文には示さなかったいくつかの工夫を紹介した。 「ゆうきさんの、『これから、わたしのしょうらいのゆめについてしょうかいします。』の、『これから』『〜について』という言葉、分かりやすいね。」 「あやかさんは、二つ目の話にいく時、『次に』ってつけているよ。」 一通り書けたなと思う頃、友達同士で読み合って、友達の書きぶりを見合った。説明不足のところをどういう意味なのか聞いたり、ちょっとくわしく説明しようと一文をつけ加えたり等という学び合いの時間となった。 その後、友達と読み合って、よかったところを中心に発表するようにした。 「バッテリーという言葉が分からないと言われて、そうかと思って、みんなに分かるように直したよ。」 「そのわけは、といって、ディズニーシーが好きな理由が書けていたよ。」 めあてが一つ、明確で入りやすかったからなのか、思った以上に「聞き手に分かりやすい言葉や文章」を意識して学習できた時間であった。 (甲賀町立佐山小)
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