▼12月例会(第262回)提案は川那部隆徳さん(附属小)。研究教材は「ぼくんちのゴリ」(光村1年)。

▼研究主題は「事物の特徴をとらえる視点に気づき、紹介文を書く」である。事物を様々な角度から捉える視点に気づき、その視点から見出した特徴を効果的に紹介する学習を構成した実践の歩みが主な内容であった。特に、事物の特徴を捉えるために教材の活用を工夫した結果、子どもが生き生きと活動したという成果を分析した。

▼指導の工夫として、次のことが話題になり協議が深まった。
(1) 教材の特徴を生かし、暗唱するまで読ませ、話し合いの基盤を作ったこと。
(2) 大事な言葉を見つけるワークシートを工夫し、少しずつ自分の力で言葉を見つけていくように段階的に学びの筋道をつけたこと。
(3) 教材の文型を生かした文をつくるという方法で書くことの抵抗を取り除いたこと。

▼課題としては、書いた作文を紹介する方法であった。相手を意識して書いた文ではあるが、書いた文を読むときの理解と、音読をしたものを聞くのとでは理解の仕方に違いがあるのではないかということが話題になった。書くこと、読むことの関連についての新しい課題が生まれた。

▼巻頭には、宇野日出生氏から玉稿をいただきました。深謝。(吉永幸司)