▼6月例会の提案は海東さん(青柳小)。提案教材は「おはじきの木」(教出5年上)。

▼研究主題は「文章の言葉をもとに、場面ごとの小見出しを考え、読みを深める指導」。具体的な学習活動はキャッチフレーズを作ることであった。キャッチフレーズ作りの意図は、主人公の行動や心情を表す言葉を見つける、まとめるという学習活動である。

▼目標は「人物の行動や会話から場面ごとの登場人物の気持ちを想像して読むことができる」であるが、子どもの関心はキャッチフレーズを作ることに向けられていることとの整合性をどうするかということを話題に協議を深めた。

▼授業は登場人物を確かめる、季節や時代を確認するなど、丁寧に文章を解きほぐしながら、場面ごとにキャッチフレーズにまとめるという手法を取って読みを深めていった。

▼協議で課題になったのは、
○学習の目標に到達する上で、キャッチフレーズという活動は適切であったか。
○読みを深めるということの子どもの意識は確かであったか。
○語句を確かに理解するということは、子どもがどのような表現をすることなのか。
など読むことのあり方を問う貴重な提案であった。

▼巻頭には、河合冬樹先生から玉稿をいただきました。深謝。(吉永幸司)