▼5月例会(第254回)の提案は森さん(中央小)。模擬授業を通して、言葉を大事にするとはどういうことかについて実践提案。模擬授業は、学級担任をするさざなみの会員が漸減しているということから生み出した苦肉の策。授業を大事にするという初志を忘れないためにという精神からの試み。

▼森さんは「学ぶことの喜び」を音読活動でどのように獲得させるかということについて提案した。
「びっくりしたときの あ」「なにかをみつけたときの あ」など、いろいろな状況の「あ」を想定し、どのように読むかということを課題にした授業と、「雨?」「雨よ」「雨が・・・」等の読み方を工夫させるという二つの授業行った。

▼授業を受けるのは、会員の代表で、他の会員は参観者という役割であった。生徒役を引き受けた会員も授業者も参観者も真剣で緊張した時間を共有した。従来、音読というとその概念だけが先行し、だれもが自分の理解の仕方で納得していたことが多かった。しかし、実際に模擬授業という場で確認をしていくとそれぞれの違いが明らかになることが多かった。

▼研究会の後半は会員が日頃実践している資料をもとに、互いの考えを交流し教育課題について理解を深め合った。

▼巻頭には、今宮信吾先生から玉稿をいただきました。深謝。(吉永幸司)