▼4月例会(第254回)の提案は高野さん(仰木の里小)。「教育課程2年目のスタート」を話題にして、校内研究や日課表等を提案した。少人数指導、朝の読書活動など学びの魅力を追い続ける子どもを育てるための多様な工夫と情報教育という実践の成果に学び合った。

▼本年度の課題設定では、本会の原点に立ち返って「よい授業」を求めることを確認しあった。教師の指導力が問われている。外からの改革が進む中で、様々な試みがなされているが、その中核となる教師の力が脆くなっているのではないかという不安もある。それぞれの立場で「授業」の原点を考えてみたいと「さざなみ模擬授業」も考えてみた。学級担任は実践を丁寧に記録し成果と課題を明らかにして自らの授業観を鍛える。学級担任でない場合は「模擬授業」で授業観を提案するという試みである。

▼学習指導要領完全実施2年目を迎える。移行期では「総合的な学習の時間」を課題にした研究が多かったが、その後、国語・算数というように研究の主軸が変わってきたように思える。当然のことながら、言葉は形を整えるとともに内容がなければ意味をなさない。本来の言葉の指導をあらためて考える年にしたい。

▼巻頭には、金杉昭一先生から玉稿をいただきました。ありがとうございました。(吉永幸司)