ヨシ、考えよう!琵琶湖の環境を
池 嵜 繁 伸
ヨシを使った活動を通じて、琵琶湖の環境を考えることを大きなねらいの一つとして、学習船「うみのこ」での児童学習航海(フローティングスクール)が実施された。 この特色ある航海に取り組んだのは、御園小学校、能登川北小学校、能登川東小学校の3校。 ここで、航海の概要について紹介したい。 ◆事前の取り組み フローティングスクールを5年生「総合的な学習の時間」の『環境』に位置づけ、事前の学習として地域の河川調査やヨシの果たす機能について地域の人から話を聞く等の学習を行った。また、児童一人ひとりがヨシ紙づくりに挑戦した。 ◆学習船での取り組み 地域のヨシ卸業者から譲り受けたヨシを「うみのこ」に持ち込み、ヨシ笛とヨシペンの製作活動に取り組んだ。 自作のヨシ笛を手に、全体での発表会に向け、グループごとに話し合いや練習を行った。 夕べの集いでの「ヨシ笛コンクール」では、「かえるのうた」等の替え歌に合わせてヨシ笛の演奏を発表した。 これらの活動を通して、3校の交流がより深まっていった。 船内での主な活動の流れ 「ヨシを使った活動」 【1日目】 (1) ヨシペン、ヨシ笛作りの説明 (2) ヨシペン、ヨシ笛作り (3) ヨシ笛コンクールに向けて(グループごとの話し合い・練習) (4) ヨシ笛コンクール 【2日目】 (5) ヨシペン スケッチ また、2日目の「びわ湖学習」では、甲板から奥琵琶湖の景色を展望し、自分が漉いたヨシ紙に、自作のヨシペンで美しい風景をスケッチした。 ◆事後の取り組み 事後の活動として、新聞やポスターによる表現活動やクリーン活動等に取り組んでいる。 【児童の感想】 細いヨシと太いヨシを使ってヨシペン、ヨシ笛を作りました。作り方を聞いて、まずヨシペンを作りました。班の人と協力しながら作りました。ヨシ笛はなかなか音が鳴らなくて困ったけどうまく作れました。 今後も環境教育の創意ある取り組みを通して、琵琶湖等の身近な環境への理解や関心を深め、実践的な資質や能力の育成に努めていきたい。 (びわ湖フローティングスクール)
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