▼11月例会(第249回)の提案は岡嶋さん(佐山小)。研究教材は「ビーバーの大工事」(東京書籍2年下)で、提案の内容は「一つの説明文から関心を広げ読書に向かう」。

▼指導の概要は、(1) 書かれていることの順序に気をつけて、文章をくわしく読む、(2) いろいろな動物の秘密を本で調べる、(3) 調べたことをもとにクイズを作り、クイズに答えたり、感想を伝え合ったりする、である。

▼研究協議で話題になったことは、「クイズ」を作るということと教材の読みとの関係。説明文の読みでは、順序や事柄を正しく読むという力を育てることを目標に指導を積み上げる。そこには、ビーバーの生態や巣を作る過程を丁寧に読み解くという活動が大事になってくる。しかし、「クイズ」を作る活動とは直接結びつかない場合もある。一方、いろいろな動物の本を読み、紹介するという活動は「クイズ」は適切な活動になる。内容と活動の関わりについて考えを深めた。

▼さざなみ句会(属目)高点句。柚子風呂や数える声の重なりし(好光) 全山の木々緊張する初時雨(森) 深海の底浮き上がる菊月夜(岡嶋) 白壁に影をうつして紅葉散る(常諾) 青年にフリーターなる職勤労日(吉永)

▼巻頭には、末政先生から玉稿をいただきました。深謝。(吉永幸司)