トライアングルトークと話し合い
伊 庭 郁 夫

 4年生の2学期がスタート。周りの人が見ている中で、話したり聞いたりする活動を2つ試みた。

【トライアングルトーク】
 運動会後に、トライアングルトークを班ごとに試みた。方法は、1人が運動会の思い出をスピーチする。それを聞いて、班の人が質問をする。お互いに、スピーチや質疑を聞いてよい点を発表するというものである。一例を示す。

1 (スピーチ) R児
 私は、今年の運動会で走りをがんばりました。障害物走も80メートル走も1位になれたし、練習以上に速く走れたと思います。特に、障害物走では苦手だった平均台が上れたことです。練習では、平均台は最後まで上れなかったけれど、本番では最後まで上れて良かったです。

2 (質問と答え) R児が進行
 R児 質問はありませんか。K君。
 K児 練習の時は何位くらいだったのですか。
 R児 二位くらいだったと思います。他にありませんか。Mさん。
 M児 障害物で一番難しかったものは何ですか。
 R児 平均台です。他にありませんか。
 N児 何が一番得意でしたか。
 R児 水鉄砲が一番得意でした。
 K児 水鉄砲では、まっすぐ倒せたのですか。
 R児 はい。倒せました。

3 (良い点の評価) R児が進行
 R児 よかったことは、ありませんか。Sさん。
 S児 大きな声ではっきり言えていました。
 教師 だれがですか。
 S児 Rさん。
 K児 質問にちゃんと答えられていました。
○この「スピーチ」「質疑」「評価」を、班の中で次々に交代していくのである。

【班の話し合いの仕方を見合う】
テーマ「みんなで遊ぼう」
 これも、班ごとに話し合いの方法を公開するものである。ある班の話し合いを、他の班が見合い、良い点を評価するのである。
<班の話し合いの一部>
 司会 どんな遊びがいいか決めます。意見のある人は手を挙げてください。
 T児 「どん」がいいと思います。理由は、みんなができるからです。
 N児 「けいどろ」がいいと思います。理由は、足が速くなるからです。
 M児 「野球」がいいと思います。理由は、みんなで楽しく遊べるからです。
○意見が出た後、質問をしあい男女がみんな楽しめるという観点で話し合いを進め、結論を出すのである。緊張感と楽しさの味わえる学習であった。
(安曇川町立安曇小)