▼授業や研究会でのちょっといい話、「心に残った言葉」

▼その1・「『総合的な学習の時間』が始まると保健室へ来る子がとっても少なくなるのです。今日は一人もきませんでしたよ。」とおっしゃったのは養護の先生。その学習は、6年生は劇の創作に取り組んでいて、脚本作りから始めて本格的な照明まで自分たちで行う。一人一人が自分の役割を心得、真剣であった。丁度その子ども達が1年に入学をした頃より音読の指導を徹底していたので、声の大きさは抜群。台詞も堂々としていた。

▼その2・同じその学校での研究会。担任の先生の言葉。「子どもが劇をすると言った時は、これから先のことを考えると降りたくなった。でも、子どもの意欲や行動力に圧倒されて、これならいけると思った。でも勢いは子どもの方が上。後からついていくのが精一杯。子どもって本当にすごいわ。」 先生を超え。そして、引っ張っていったエネルギーには目を見張るものがある。「総合的な学習の時間」が学校を変えていく姿を、担任の先生の言葉から強く感じた。

▼その3・不用意に人を傷つけたり、冗談で雰囲気をこわすような言葉を子どもが発した。すかざす「先生はその言葉は嫌いです。国語の授業にふさわしくありません。」と指導された。一瞬ぴりっとした雰囲気になった。言葉に敏感な子が育つだろうという確信をもった。(吉永幸司)