▼7月例会は、「第11回新しい国語の授業研究会」および「かつらぎ会」との合同研究会。会場は「KKRホテルびわこ」(大津市下阪本)。「さざなみ国語教室」からは、提案・西村嘉人さん(城南小)、司会・川那部隆徳さん(附属小)、助言・森邦博さん(仰木の里東小)。「かつらぎ会」からは、提案・井阪恵子さん(奈良・上牧小)、司会・谷口廣行さん(奈良・結崎小)、助言・楳田敬子さん(奈良・御所小)。

▼西村さんは、「ひたすら声に出して読むことを楽しめる子どもに育てたい」を主題に、1学期の実践を提案。音読・朗読・暗唱・視写・暗写を繰り返すことから、正確に読む、表現のよさを味わう、言語感覚を磨くという言語力を育てて来た様子を事例「麦畑」(5年・光村)をもとに発表をした。音読を繰り返す過程で、子ども達が読むことの楽しさを見つけ、言葉について深く考えようとしたり、互いの考えを交流したりする姿が生き生きと報告された。

▼井阪さんは、「伝え合うことを通して語彙を豊かに身につけさせるための学習活動」を主題に、「冬カルタを作ろう」(自作教材)の実践を提案した。伝えようとする題材に必要な事柄を話し言葉と書き言葉の両方を使って、意欲的に集める、題材について興味を持って楽しく活動することができるなどを目標に、「冬」をテーマに語彙を広げる学習を展開した。「とっておきの冬」を大事にする子どもの姿に、言葉を大事にする姿が重なって楽しい授業の提案であった。

▼講演は、米田猛先生(かつらぎ会)。「これからの国語教育」について。評価を含めて、方向を示して下さった。

▼巻頭には、西澤清先生から玉稿をいただきました。ありがとうございました。(吉永幸司)