米 田 先 生 の 講 演 か ら
北 島 雅 晴

 米田猛先生の講演「これからの国語教育」から学んだことについてまとめてみたい。
 米田先生は、「言語の教育」としての国語科教育の見直しという視点から、次の6つの柱について話を進められた。
 (1) 言葉を直接取り扱った授業をしよう。
 (2) 言語能力を細かく分析しなければ、本当に力をつけることはできない。
 (3) 授業分析の研究を充実させよう。(授業者の成長もとらえる)
 (4) 「情報科」として国語科をとらえる必要がある。
 (5) 目的に応じて「読むこと」の指導を考えよう。
 (6) 小中高を見通した年間指導計画を作ろう。

 米田先生のお話を聞きながら、「自分だったら、現在2年生の担任として何ができるだろうか」「どのような学習をしたら、子どもたちは、いきいきとした姿を見せるだろうか」と考えた。

街角の標識を調べよう
 街角には、いろいろな標識がある。それらを調べ、何を表すものか、どのように利用されているのかを考える学習。標識よりも、お店の看板の工夫の方がおもしろいだろうか。

あいさつって、すてきだね
 日常生活で使うあいさつの言葉をみんなで出し合う。それぞれのあいさつ言葉が生きる場面を考えて、絵と簡単な文章で表す。学級で「あいさつの絵本」を作ることもできる。

生活の中の音を集めよう
 どんな時に、どんな音が聞こえるかを調べ、絵や簡単な文章で表す。カタカナの定着を図る。 (以上、一つ目の柱より)

一緒に作ろうよ
 プラモデルの設計図、薬の服用の仕方、ゲームの攻略等、生活の中の文章はほとんどが説明文である。作り方が書かれた文章を読んで、実際に作ってみる。友達と一緒に作りたいもの(遊びたいことでもよい)を説明する。実用的な文章を読んだり書いたりする学習も、おもしろいのではないだろうか。(以上、四つ目の柱より)

 米田先生からは、2学期の実践のヒントとなることを多く学ばせてもらった。先生のお話をもとに、2学期にやってみたいことをいくつか思い浮かべることができた。
 ただ、これらのメモは思いつきでしかない。確かな力をつけることを前提とした実践は、この思いつきをどのように生かすかにかかっていると考える。
(草津市立草津第二小)