お 話 宅 配 便 「月夜のみみずく」
好 光 幹 雄

 朗読会を開こうと「月夜のみみずく」(光村5年下)をグループ毎に練習し発表することにした。但し、同じクラスでするよりも、折角だから異学年や幼稚園、保育園の子どもたちに聞いてもらおうという提案をした。子どもたちの反応は大賛成。そこで次のような練習をして本番に臨んだ。

1.グループ作り
 1班3〜4名で編成 計9班

2.練習方法
 カセットデッキを使い、自分たちの朗読を録音し、聞き直をしながら練習する。デッキは班に1台ずつ。

3.練習場所
 教室・理科室・図工室・家庭科室各2班ずつ。印刷室横スペース1班

4.リハーサル
 練習時間の後半や朝の会に各班の練習を聞く。工夫されているところを話し合い、自分たちの班の練習に生かす。

5.お話宅配便
 1、2年生、ひまわり教室に発表しにいく。
 保育園、幼稚園には、「月夜のみみずく」以外に各自が絵本を持って行き、班の発表後に園児の横に座って読み聞かせをした。
 園児たちは随分前から小学生のお兄さんやお姉さんが来てくれることを心待ちにしていてくれたようで、とても静かにしっかりとお話を聞いてくれた。
 「月夜のみみずく」が終わった後の絵本の読み聞かせでも、これも読んであれも読んでと保育室にある絵本を持って来るので、5年生の子どもたちは、何冊も生き生きとして読み聞かせをしていた。小さな子からお兄さん、お姉さんと期待されることが、とても嬉しかったようである。
【1年生からのお礼の手紙より】
 つきよのみみずくをよんでくれてありがとう。とてもじょうずだった。おにいさんたちがよんだつきよのみみずくの本で、ほーほほほほーのところがじょうずだった。おにいさん本よみがじょうずだね。
【5年生の感想より】
 2年生のときの感想は、声が大きかったとか、雰囲気があったとか言ってくれた。保育園では、すごかったとか、うまかったと言ってくれてうれしかった。絵本のときは、男の子がいっぱいきて絵本を読んであげて、0才ぐらいの子が絵本をぼくにわたしたので読んであげました。また、保育園にいきたいです。
 小さな弟や妹ができたような気になりました。


6.お話宅配便を終えて
 園長先生からは、このような交流をどんどんしたいですね。また来てくださいね。という感想をいただいた。小さな子を相手に、普段やんちゃな子たちが見せた微笑ましい姿が印象的であった。
(大津市立堅田小)