▼1月例会(第227回)の提案者は、岡嶋さん(佐山小)、川那部さん(大宝小)。共通して「視点をもって読むこと」がテーマ。

▼岡嶋さんのテーマは、「焦点をしぼって読み作品を味わっていく学習づくり」。教材は「手ぶくろを買いに」(東書3年)。緻密な文章研究から情景描写を読みの対象にした授業を展開された。「様子がよく分かる文章」に3年生なりに挑戦させ成果をあげた。友達と自分との感じ方の違いや、共通点の話し合いが多様な読み方や感じ方に気づかせ学習の幅を広げさせていた。

▼川那部さんは、「視点を決めて読み、伝え合う学習」をテーマにして論理的な考え方を鍛える読むことの授業。教材は「くらしの中の和と洋」(東書4年)。くらしの中にある和式と洋式の良さを住に焦点づけて考える文章を正確に読みとる過程で、論理的に考える力が育つと授業を展開した。

▼研究協議では「視点」の意味を巡ってそれぞれの考えを深めた。教材を豊かに読む、正確に理解するためには読むことの視点を持つことが有効になる。読みの目的によって違いがある。子どもが読むことの視点を身につけるためにはどのような指導が必要かについては解釈が多様であった。また、課題との違いも見えにくいという考えもあり今後の課題になった。

▼巻頭には、垣内昭矩先生から玉稿をいただきました。深謝。(吉永幸司)