論 題 を 考 え よ う ディベート(1)
伊 庭 郁 夫
1 論題はディベートを左右する 今回は、子どもたちも論題を考え、教師側から提示した論題とつきあわせて選ぶことにした。 子ども達が考えた論題は次のようなものである。 1 ツチノコは存在するかしないか 2 友達に情報を伝えるには電話よりメールがよい 3 おもしろい事を見る時は、本かテレビか 4 音楽を聞くには、コンポよりプレーヤーがよい 5 外国に行くときは、船より飛行機がよい 6 学校で勉強する時は、シャーペンより鉛筆がよい 7 目が悪い人はメガネよりコンタクトレンズがよい 8 紙を切る時は、はさみよりカッターの方がよい 9 部屋を暖かくするには、エアコンかストーブか 10 本は、店で買うか図書館で借りるか 2 論題の種類を意識する 論題には、三種類があることを紹介し、例を示した。 ●存在論題 UFOは存在するか ●価値論題 旅行するなら電車か自動車か ●政策論題 小学校で英語教育をすべきか 子ども達の考えた論題では、結局1の「ツチノコは存在するかしないか」のみが「存在論題」で、 残りは「価値論題」であった。 教師側から提示した論題は、次の3つである。 (1) まんがを楽しむには、本より映画(映像)がよい (2) 6年1組では、席を男同士女同士にすべきである (3) 広島・長崎に原爆が落とされた後のチャーチル首相の発言を支持するか (1)は、言葉に関する論題。(2)は、政策論題。(3)は、広島の修学旅行を終えたばかりなので提示した。 3 論題と立場を決め、準備をする 子ども達が選択した論題は、次の3つである。 ○友達に情報を伝えるには電話よりメールがよい ○まんがを楽しむには、本より映画がよい ○6年1組は、席を男同士女同士にすべきである ディベートでは、始まるまでに勝負が決まるとも言われる。それくらい準備が大切であることを子 ども達に話し、協力を促す。 また、立論などは前を向いて話すことや、ストップウォッチで時間を測りながら話す練習が大切で あることを助言する。 (安曇川町立安曇小)
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