言 葉 で 遊 ぶ
吉 永 幸 司

 話すこと・聞くことの学習活動を意識して「言葉のクイズ」を4年で実践した。
 指導段階を次のように設定した。

(1) クイズの仕方について理解を深める。
 ○「黒板」を例にしてヒントを考えさせた。
  (チョーク・消す・よごれる・書く・教室の正面等黒板に関係のある言葉を見つけ合わせた)

(2) クイズの作り方を理解させた。
 ○「ポスト」を例にして問題の文を作らせた。
  ・それは、赤い色をしています。
  ・それは、手紙を入れてもらうために口を開けています。
  (ヒントの文を考えさせ、どんな順序にすれば楽しいかについて考えさせた)

(3) 一人の力でクイズを作る。
 ○問題文を作る前に、答えを考えるのに抵抗がある子を予想して、次のようなに答えの範囲を決めた。
  (友達・努力・琵琶湖・歩く・節水・雨・勉強・空気・希望)
  子どもの作ったヒントの例
  ・毎日必要です。
  ・目では見えません。
  ・みんなのまわりにいつもあります。
  ・毎日すいこんでいます。
  ・なくなりません。
  (ヒントを5つと決めて、作らせ、発表をさせた)
  (答えの範囲が決まっているので発表・答えは順調に進んだ)

(4) 自分で問題を作り、クイズごっこをする。
 4段階にしたのは、少しずつ自分力で考えていけるようにしたかったからである。(4)になるとクイズの方法を理解し、進んで相手を求めて問題を出し合っていた。
 A 問題を出すから聞いてね。
   ・朝、昼、夜にします。
 B ごはんですか。
 A 違います。ご飯は食べると言います。
   ・これをしないと黒くなります。
 B 日焼け止めクリームですか。
 A 違います。

 このように、話すこと、聞くことの学習活動の開発はいろいろ工夫できそうである。
(大津市立仰木の里小)