巻頭言
掲 示 板 の イ メ ー ジ を 変 え る
武 西 良 和
4月に附属小学校に赴任した。 移動黒板を校長室の廊下前に置き、そこに自作の詩を貼り、それについて感じたことや思ったことを書いてもらうようにしたのだった。そのために、掲示板のそばに記入用紙を準備し、それに記入するようにしたのだった。もちろん鉛筆も準備した。 教 室 武西良和さまざまな感想が寄せられた。 ◇やわらかい感じがしてとてもよいと思います。(6F H子) ◇副校長先生の詩は、とてもきもちがおちつきました。(6B M子) ◇意味不めい?(4B T男) ◇なんてかいているかわかりませんでした。(1A 無記名) 私は、感想の入った袋を開ける時、わくわくどきどきする。 それらの感想をもとにして、次の月の詩を考える。授業参観には、保護者の何人かは、その詩を読んでいた。 掲示板というのは、概ね掲示だけに終わっていることが多い。その掲示を見て、感想をもつ人がいる。私は、この掲示板をコミュニケーションの生まれるものにしたいと思ったのだった。 (和歌山大学教育学部附属小学校副校長)
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