巻頭言
学 ぶ は 楽 し !
廣 瀬 童 心
昭和60年5月より仲間と4人で、B5版26ペ−ジのミニコミ誌「まなざし」を約300部作り、ご縁のある方々に読んでもらっています。 内容は人間の生き方を中心としてのエッセイや自作の詩などです。 また、毎月1回「まなざし読者の会」を開いて楽しく学び合っています。 今月は15人ほどの参加で、テーマは「愛」でした。 その時のことを詩にしましたので紹介します。 愛教えと学びは同じもので、学びは教師と子どもが共感の状態にあるときのみ存在しています。 英知の本質は愛であり、鋭敏な感受性です。英知の教育をするためには、今生きている子どもをしっかりと注意深く観察しなければなりません。今生きている子どもに共感し、鋭くて明晰で健全な精神を育むことによって、表面的でない愛情・親切心・思いやりが生まれてくるのです。 また、学ぶことは知識を習得する事とは違います。知識の蓄積しかないところでは、学びは止まってしまいます。学ぶことは行うことであり、そしてまさに行うことにおいて子どもは学んでいきます。 新しい本来の教育は彼方にあるのではなく、今生きている子どもを教師があるがままに見つめ理解することから発見できるのです。 (大津市立粟津中学校長)
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