▼若い先生を囲んで、先輩と言われる人たちが一言ずつ教育信念を話すという機会をもった。「私は、子どもに真正面からぶつかっている。先生はこう思うとは言わず、自分の名前を出して、S先生はこう思う、といつも話しかけている。色々な考え方が方があってもいいのだし、自分の姿を真正面に出すことだと思う。」これはベテランの教師。「40人の学級であれば、40人の中の1人と見るより、1人1人が40人いると考える。大事にするってこういうことかな」とは中堅教師。

▼自分は必要とされている仕事をしているかという反省の弁もあれば、真正面にこんな学級にしますと子どもに胸を張って言うことという助言もあった。「私は今まで、声の大きい子の考えがみんなの考えと思っていた。文集を作っているとき、嫌やって言う子があったのでみんな本当にいやと思っていたけど、出来上がったらうれしそうな顔をしたいたので、みんなが嫌と言っていたけど本当は違うのかなと思っている」とは若い教師の言葉。子どもに育ててもらっている姿を感じた。

▼人は輝くステージに立ったとき飛躍をする。そのステージであるかどうかを意識するかどうかだろうが。輝くステージは人に自分をさらけ出す時。いわゆる注目を浴びる時と場。教師のステージは教室。輝かなくちゃと思う。(吉永幸司)