▼5月例会(第207回)の提案は吉永(仰木の里小)。研究主題は「国語科における基礎基本の徹底と個性の伸長」

▼提案の柱として、@教室を開く、A聞くから聴くへ、B指示と受容、Cゆとりと充実、D総合的な学習と国語の授業について。

▼具体的な授業提案としては、
(1) 学習の躾を意図した授業(ガオー・3年)では、ノートの活用、自己評価、言葉の発見など、学びの基礎を見通して、基礎となる力の習得に向けて徹底をすることについて。
(2) 言語活動の総合化を意図した授業(動物の出てくるお話シリーズ・3年)では、対話や会話の定着を意図した場の設定。動物の出てくる物語を読み合う自由読書。「ねずみが作った朝ごはん」を読み、構成や表現を楽しむ。動物が出てくるお話の自由読書。学習日記を書く。
(3) 総合的な学習を支える国語の力を見極める学習(電子絵本作り)では、グループ学習に働く力。表現したいことを的確に表現する力。紹介・宣伝に働く力等。

▼総合的な学習時間の「総合」と国語科の「総合」とはどう違うかという問題や、基礎基本の問題を話し合った。しかし、現段階では、充分な実践を持っていないので、考え方では共有できても、実際にはそれぞれの考えている方向の違い等があって、課題のみ膨れていった。

▼巻頭には、花田修一先生より玉稿をいただきました。深謝。(吉永幸司)