藤の花と藤祭り

  

樹齢二千年「才ノ神の藤」 一面に漂う甘い香り
 才ノ神の藤は、4月下旬に開花しはじめ、5月の連休から10日頃にかけて満開を迎えます。才ノ神の藤は、自然に自生した「やま藤」です。樹齢は推定2000年と伝えられ、花の房は30cm〜40cm、それほど長くはありませんが、大きな藤棚一面に垂下がる花房は見事なものです。また、藤棚の下に漂うヤマフジ独特のあまい香りは、このフジの大きな特徴です。
 藤の花の様子は、年毎に変化します。 例年は、5月3日〜10日頃に花の見頃を迎えます。
(右:デイサービスのお年寄り)
   花の時期にはたくさんの方にお越しいただきます。近年は、近隣だけでなく、京阪神をはじめとして、遠方から来られる方が増えてきました。過疎と高齢化の進む小さな集落にとって、たくさんの方にお越しいただくことは、とてもうれしく元気の出ることです。
 藤周辺の道路や駐車場、藤棚の整備も進みました。花の時期だけでなく、葉の生い茂る躍動感あふれる藤も、ぜひ見に来てください。(右:満開の藤の花)

 
 広い藤棚の下にいると、2000年の悠久の時の流れを経て、今もなお、脈々といのちを育む大自然の躍動が伝わってきます。葉の青々と茂る広い藤棚は、躍動する大自然の生命力そのものです。
 大きな藤棚の下で、ごろんと横になれば、涼風が通りすぎて、気分は天然のクーラーです。
 一年を通して大自然との出会いがあなたを待っています。
 (右:花が終わり静寂を取り戻した藤)

透き通るような白さ 普門寺の白藤 
 「才ノ神の藤」へ行く途中にある普門寺に、ノダフジと白フジの藤棚ができ、花の季節には多くの人が訪れるようになりました。 白藤は、透き通るような長い花房が特徴です。  紫のノダフジと白フジが隣り合って咲いている構図はとても素敵です。才ノ神の藤の行き帰りに、ぜひお立ち寄りください。
 平成15年、普門寺では、立派な本堂が新築されました。
 (右:満開の普門寺の白藤)

才ノ神の藤のライトアップ
 花の時期に合わせて藤のライトアップを実施していました。
 ライトに浮かび上がるうす紫色の花房は、幻想的で、魅力的でした。
 2021年以降、コロナウィルス感染防止のため、藤祭りもライトアップも実施できておりません。

才ノ神の藤祭り   
 藤祭りは、五月十日前後の日曜日に実施していました。 藤祭りは、地元の集落南三小区(33戸の集落)の主催で行っていました。
 祭り当日は、式典の後、野点の接待、地元産品のバザー(炊き込み御飯等)、琴演奏、子供奉納相撲、太鼓演奏、フラメンコ等の催し物、地元で生産した酒米で醸造した地酒「才ノ神」の限定販売等が行われました。 過疎と高齢化が進む中で、今後の祭りのあり方については、現在検討中です。ただ、来てくださる皆さんが気持ちよく藤の花を観賞していただける環境は、これからも守っていきます。

 お願いがひとつあります。 南三小区では、区民全員で協力しながら、藤や公園の清掃・維持管理を1年を通して行っています。 申し訳ありませんが、お越しになった際に出たゴミは、各自で持ち帰ってくださいね。

 あまい香りのただよう藤棚の下で   子供奉納相撲(元気なチビッコたち)

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