ロゼと巨人のビネット(レジンキットの作り方補足)その1 ビネットベース編
  
ここでは、ロゼと巨人のビネットのベース部分の組立てにつきまして、取扱説明書の補足をしつつ作り方を解説してゆきます。

製作前に、パーツを洗浄し(ノンキシレンレジンに適した洗浄剤をお使い下さい)、離型剤を取り除いた状態で製作におとりかかり下さい。

ビネットベースの全体像です。部品番号につきましては取扱説明書をご参照下さい。なお、鉄格子につきましては、ボクはWAVEの外径5ミリの物を使用しました。内径は何でも良いです。プラ棒でもよいのですが、パイプの方が、「向かって左側の石柱」+鉄格子+舞台本体の接合が楽です。

ビネットベースの各部品を組み合わせます。ベースの前部にある階段については、次項にて解説いたします。



階段板の隙間が大きい場合↓
ベース前面の階段です。9枚敷き詰める階段板(25)同士の隙間が、窮屈で入らない(又は外側に出っ張り過ぎる)場合には、適度に側辺を削ってハメ込んでください。隙間が大きく感じる場合は、以下の対処法から状態に適した方法を選んでください。
対処法その1

各階段板の側面に適度な厚みのプラ板を貼って下さい。
厳密にいうと、両側に均等に貼るべきですが、実際は片側で問題ないと思います。
対処法その2



階段板の隙間調節を優先して階段基礎の内側へハミ出す形で置いてゆき、基礎内壁の弧に沿う形で、床板の内側にハミ出した部分を削ってゆきます。(図はカットしてますが、現実はヤスリ等で削ってください)。
また、古い建造物なので、階段板に隙間が多少開いていても味があると思いますが、下が貫通して見えるのは残念なので、裏側からパテやプラ板で隙間を裏打ちをしてください。

鉄格子側の柱は特に難しい点はないと思われます。表面処理さえ済んでいれば全て接着してよいでしょう。上部の石2つの位置と向きだけ注意です。

なお、鉄格子にプラパイプを使用する際は、鉄格子の刺さる穴(3ヵ所)の中央に1〜2ミリのピンバイスで穴を開け、設けた穴と同径のピアノ線や真鍮線、細いプラ棒を挿しておくと、ベースと、この部品と、鉄格子の接合が簡単になります(プラ棒だと鉄格子が差し込むときに倒れて色が剥げたり、倒れて面倒だったりします)。

ストラクチャーのイバラも特に難しい点はないと思われますが、取説にあるとおり、トゲの先端が気泡で欠けている場合があります。その時は、取説記載の修繕で対処してください。

イバラの根元に1ミリのピンバイスで穴を開け、ここに、先端に瞬着を塗ったアルミ線(長さは1cm出っ張るぐらいで充分)を差し込みます。
ベース側の「床板が割れた表現の窪み」にも長いイバラ用と短いイバラ用にピンバイスの穴をあけます
(位置は現状合わせで行って下さい)。
後に出てくる柱に絡んだイバラはアルミ線の接合は必要ありませんので、床の窪みに開ける穴は2ヶ所のみです。


ちょっと難しいのがイバラの絡んでいる側の柱。
(左図では分かり易くするためユニットごとに色をつけてます)

複数のパーツが絡むややこしい部分ではあるのですが、イバラと柱は、継目消しと別塗装の後ハメが可能ですので、塗装は容易になっています。

まず仮組みで、柱上部と柱下部を両面テープなどで接合して、イバラ(31)と(33)を絡ませながら接合します(柱上部のアーチ状の部分は向かって左側の方が少し長いのが正解です)

イバラの接合部には一応ダボは出ているのですが、残念な事に、あまりアテにはなりません。
(申し訳ないです(T人T))

イバラ(31)と(33)のそれぞれの接合面にピンバイスで穴を開け、アルミ線などのある程度柔軟性のある金属芯を仕込み、擬似的な関節を作って柱に馴染ませてください。

左の写真は柱を後から見た状態(真後ろと後俯瞰)で、イバラ(31)と(33)が上手く接合できた状態です。

イバラの接合線はおおよそ柱の中央に垂直な状態に来ます。

こうならない時は、柱上部の干渉部分を様子を見ながら削ってください。
なお、左の画像でも下から見たら接合面に10度くらい隙間が開いています。ボクの場合はWAVEの「黒い瞬着」で埋めました。

3つの部位をそれぞれ、「継ぎ目消し〜塗装」までおこなったら、柱上部にイバラを絡ませた後、下から柱下部を差し込んで接着してください。

なお、このイバラは、アルミ線でのベース本体との接合は行いません。

柱に絡んだイバラにセーブポイント(蕾)を取り付けます。ガクの部分は紙パーツなので、台紙とつながっている部分を丁寧に切り、こってりサフでコーティングしてから塗装。蕾部分は、ダボが2mm径になるよう丁寧に削って調節してください(2mm径の皮ポンチをお持ちなら、蕾のダボに皮ポンチを通すことで簡単に整えることも可能です)。

浮遊石は、ピアノ線(1mm)でビネットベースに接続します。サツマイモ状の物は、鉄格子側の柱の(24)の角の辺に縦に2ヶ所、独楽状の物は階段の下から2段目に1ヶ所、ピンバイスで穴を開けて、そこに差し込みます。浮いてるように見せたいので、目立たないアングルから差してください。

(画像はベースを斜め後ろから見たところ)

浮遊石をつなぐ鎖は、通常のサフが乗りにくい素材になっています。なので、ここは、「Mr.プライマーサーフェイサー(クレオス)」を使用してください。鎖が重なったところにサフが回りにくいですが、乾かしつつ、塗れてない所を露出させながらの作業になります。

鎖と床をつなぐ部分は、余った鎖パーツの一つをニッパーで切ってU字型にし、床に2.5mmピンバイスで2ヶ所穴を開けて接続してください。
もちろんこの工程は、床と鎖の塗装後になります。

●ビネットベースのカラーレシピ(見本塗装用)
 
最後に、「塗装見本」に使用したカラーレシピを紹介いたします。

実際はロゼと巨人を設置する穴をあけてから塗装した方が良いので、ロゼと巨人のサフ状態が出来上がってから、ベースも塗装された方が良いと思います。

見本ではシャドーはつけましたが、ハイライトは行っておらず、基本的に2階調以上のグラデーションは行っておりませんし、砂埃などの再現もしておりません。

そんなわけで、これがベストな塗装と言うわけではありません(一部サフそのまんまだったりするし(笑))

ゲームの設定に沿って、浮遊する石に時間が奪われた表現(白化)を施すのも面白そうですし、「劇中に登場した残酷なストラクチャ」をスクラッチして配してみたり、
ゲーム設定とは反対に、「城崩壊の瞬間に時間が止まっているので、風化は少ない」というのを無視して、印象重視で数百年経ったような表現をしたり、鉄道模型の草材料等で、床石のひび割れから雑草を生やしてみたり。更に深い「ロゼと巨人の世界」は、お客様ご自身が再現してください。

●石色:クレオスのグレーサーフェイサー1000+同社サーフェイサーブラック1500の混色(サフそのまま)を基本色とし、タミヤの墨入れブラック(角瓶/エナメル系)をシャドーとしてスプレー。エナメル溶剤で余分なシャドーを拭き取り、輪染みになったり、濃すぎる所をぼかすように、さっきのサフ基本色を薄っすらスプレーして馴染ませる。
(エナメルの上からラッカーを吹くのはご法度と言われてますが、薄っすらだから気にしない(笑))

●鎖、鉄格子:フィニッシャーズ・ピュアブラックを下地に、クレオスのGXメタルブラック(GX201)を下地の黒が所々見えるくらいに薄くスプレー。

●イバラ:クレオスのサーフェイサーブラック1500を下地にガイアノーツのダークグリーン(027)をスプレー。光が当たるところはダークグリーンをしっかり、シャドー部分は下地の黒サフが透けるくらいの薄さで吹いてグラデーション。

●蕾:クレオスの蛍光ピンクを下地に、フィニッシャーズのホワイト+同社オートクリアの混色による半透明ホワイトでコーティング…と凝った事をしたけど、思ったほど透明感の効果はなし(笑)。無難にピンク立ち上げに白でグラデーションでよいでしょう。
 
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