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● まめ知識


 ● 陶芸の基本用語

 ・ あぶり



 窯内や素地の水分を蒸発させて温度を一定に保つ為にする。 (徐々に温度を上げ200〜300℃までとする)
 ・ アルミナ



 酸化アルミニウム。
作品が棚板等に付かない為に用いる粉末。
 ・ 糸切り
   (いときり)


 成形作品を切り糸で切り離すこと。
 ・ 色絵
   (いろえ)


 上絵付けの呼び名 釉上を使って絵を描く。
色により温度が変わる。(750〜1000℃)
 ・ 色絵付け
   (いろえつけ)


 本焼きした後 作品に絵付けをすること。
 ・ 色見
   (いろみ)


 窯の中に作品と同質の小物を入れ 焼成中に取り出し焼き具合を調べること。
 ・ 印花
   (いんか)


 成形後 素地に印判を押して花模様を施すこと。
装飾技法の一つ。
 ・ インチン



 草花などが刻まれた薄い素地(磁胎)に淡青色の透明釉をかけ 模様を青くみせる技法。
装飾技法の一つ。
 ・ 鬼板
   (おにいた)


 鉄分を多く含んだ絵の具 志野や織部に用いられる。
 ・ 織部
   (おりべ)


 古田織部(桃山時代の茶人・大名)の好みによって創作されたといわれる美濃の陶器 釉使いと文様や形状に技凝らし 斬新で現代的なところが特徴。
 ・ 片口
   (かたくち)


 鉢の一方に注ぎ口のある器。
 ・ 亀板
   (かめいた)


 四角い板。よく単独の作品作成に使用。
持ち運びが便利になる。
 ・ 貫入
   (かんにゅう)


 素地と釉薬の収縮率の違いにより 焼成後に釉にヒビが入ること。意図して行なうと 面白い模様を作れる。
 ・ 口造り
   (くちづくり)


 器の口を作成すること。
 ・ 原料
   (げんりょう)


 絵の具や粘土に混ぜて使う発色剤。
鉱石や原石を原料とする。
 ・ 削り高台
  (けずりこうだい)

 ロクロ成形など 削りだして作る高台のこと。
 ・ 高台
   (こうだい)


 茶碗や皿など 器の底を支える脚の部分。内側を高台内 外側を高台際・高台脇と呼ぶ。作り方や形状によってさまざまな名称がある。
 ・ さや



 焼成の際 器物を降灰などから保護する耐火粘土で作られた容器。窯道具の一つ。
 ・ 三彩
   (さんさい)


 鉛釉を基本に2種類以上の色釉を用いた陶器のこと。
 ・ 湿台
   (しった)


 作陶の過程で 削り成形に用いる筒状の台。
 ・ 素焼き
   (すやき)


 成形してよく乾燥させた作品を 釉薬をかけないまま低温(700〜800℃)で焼く事。素地の強度と吸水性を高め 施釉や絵付けを容易にする。
 ・ 象がん
   (ぞうがん)


 素地に印花などで模様をつけ 素地とは異なる色化粘土を塗りこみ 表面を飾る 装飾技法のひとつ。
 ・ 染付け
   (そめつけ)


 呉須絵の具で素地に絵を描き その上に釉薬をかけて焼成すること。下絵付けの一つ。
 ・ タタラ板
   (タタラいた)


 粘土を一定の厚みにする道具。板状になった粘土のことを タタラという。 
 ・ 付け高台
   (つけこうだい)


 手びねりの茶碗など あとから底に粘土を押し付けて作る高台のこと。
 ・ 土殺し
   (つちごろし)


 ロクロ成形で 粘土のクセをとり密度を均一にする事。粘土を上げ下げして成形しやすい状態にする。
 ・ 土取り
   (つちどり)


 ロクロ成形で作陶に必要な分量を指でくびり取る事。
 ・ 鉄絵
   (てつえ)


 鬼板や黒浜など 鉄分を多く含む絵の具で下絵付けした陶器。またはその手法。
 ・ ドベ



 粘土を水で溶いた物。クリーム状で陶芸の接着剤的な役割がある。 
 ・ 生掛け
   (なまがけ)


 乾燥させた段階で釉薬をかける事。素焼きをしていない状態。
 ・ 錦窯
   (にしきがま)


 上絵付けした絵の具を焼き付ける窯。窯の温度は700〜800℃と本焼きより低温で焼成時間も短い。
 ・ 練り込み
   (ねりこみ)


 粘土に顔料を混ぜ込んだ物。
 ・ 灰釉
   (はいゆう)


 藁(わら)や樹木を焼いた灰を原料とした釉薬。
 ・ 白磁
   (はくじ)


 陶石に粘土と長石を混ぜた土を原料とする白色の磁器。成形後 透明釉をかけて高温で焼成する。
 ・ はぜ



 素地の中の石が焼成中に はじけること。
 ・ 半磁器土
   (はんじきど)


 白く焼ける純度の高い粘土。
 ・ 火だすき
   (ひだすき)


 素焼きした素地に藁(わら)を巻いて焼成すると出来る 赤褐色の筋模様の事。装飾技法の一つ。
 ・ ヘラ


 棒状の道具。作品に模様を書いたり削ったりする。
 ・ 本焼き
   (ほんやき)


 1200〜1300℃で焼成すること。焼成には酸化焼成と還元焼成があり 釉薬の発色に違いが出る。
 ・ マット釉
   (マットゆう)


 結晶釉の一種。焼成後の冷却時に釉薬の一部が結晶化する。
 ・ 見込み
   (みこみ)


 茶碗の内側 底(茶溜まり)の少し上の部分。
 ・ 面取り
   (めんとり)


 成形した作品の角を削ること。
 ・ 釉薬
   (ゆうやく)


 陶器の表面にかけて使うもの。焼くと素地にガラス質の皮膜ができる。光沢と色彩を施す。
 ・ 窯変
   (ようへん)


 焼成中に予期しない模様が出来ること。
 ・ ロクロ


 作陶する道具の一つ。回転する台で 手動式と電動式がある。⇒参考
 ・ ロクロ挽き
   (ろくろびき)


 ロクロを使って作陶する事。
:※土作り・・

 ねんどは山より採取して乾燥ー粉末ー可塑性ー足踏みー荒もみの順で作る時もありますが、色々なねんどで製造する作品には、我が家のネリキでブレンド使用しています。普段は信楽陶器工業組合で陶土も製造していますのでそれを使用。


※ろくろ・・

 荒もみー菊もみでねんどの硬さを均一にして、ろくろに乗せ電動、手まわしで作品作り。


※手びねり・・

 ねんどをひも状にして積み上げ仕上げていく方法。


※タタラ作り・・

 ひごを当て厚みをそろえ、平面板のような物を作り、それを、型等に当てて作る方法。


※乾燥・・

 色々な方法で作品が仕上がれば、その作品を、天日干し、乾燥室にて乾かします。


※施釉・・

 乾燥が済めば施釉をします。釉薬掛けは作品にあわせた色の調合で、掛けます。釉薬は各自で作ってもいいですが、専門店(信楽陶器工業組合等)で買い求めても良いです。


※窯詰め・焚き・・

 施釉掛けが済めば窯詰めとなります。窯(電気、ガス、灯油、穴、相胴、登り、蛇、等)によって変わった作品が焼きあがります。


 焼成方法で、酸素が少なければ還元焼成。穴窯等の割木で焚く場合多く見られます。普通であれば酸化焼成です。作品としたら還元の方が面白い色合いが楽しめます。

 焼成温度も素焼き(800度前後)・本焼き(1250度前後)とありますが、作陶する作品により温度を変えることが必要です。後は窯の中の温度が下がって出て来るのを楽しみに待つだけです。








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