たんぽぽの作り方


すっかり人気者になったたんぽぽ
おかげで本格的に模型を趣味にしていない方々にも
作って頂けるようになりました


模型に普段深く関わっていない人は
一体どうして作ったり塗ったりしたら良いのか分からない

最近のイベントなどでは

「私にも塗れますか?」

とか
「作り方を教えて下さい」

との声を
幾度と無く聞くようになりました



というわけでこの度

「ほとんど模型を作ったことのない初心者の方」

出来るだけ分かりやすくシンプルに
手に入れやすい道具や材料で作る方法で
「たんぽぽの作り方」


説明していきたいと思います。
当然


「ガレージキットの作り方」

を説明するものでもあります。
それでは始めます。
 

 まずキットです。全部で5パーツ入ってます

たんぽぽの素材は
レジンキャスト/熱硬化性樹脂
という素材です
 

 画像のようにシリコンの方を作って
レジンを流し込んで複製しています
要するに
たい焼きみたいなものなので


 
 
画像のような余分な所がキットにあります
黒線はパーティングライン(継ぎ目)
赤部分は湯口(流し込んだ所)です

まずはこちらを処理しましょう

 
使用するものは

デザインカッター

400番のサンドペーパー


です。
 
継ぎ目の部分の修正(合わせ目を消す作業)は
サンドペーパーで磨いて処理します
丁寧にすると完成した時の見映えが違います

 

カッターやデザインナイフの刃の背中で削いで
消すのも効果的です
きれいに処理しましょう
その他
ニッパーやスポンジやすりなどがあるとより便利ですが
仕上がりは変わりませんので特に今回は必要ないです

たんぽぽは全5パーツ
その中で3パーツを選んで使用します
 
次に表面に油分が残ってると塗料を弾きますので
処理したパーツを洗浄します
 

クリームクレンザージフ


みたいなものがお勧めです
歯ブラシに付けて丁寧に洗浄して下さい
 

洗浄の際は
熱いお湯を使うとよりというかかなり効果的です
 
次にパーツが乾燥したら塗装の下地を塗装します
ここはラッカー系塗料を使用しなければいけないです
他の方法がないのでお許しください
換気の良い所でがんばって塗装して下さい
 
今回は
 

GSIクレオスのMr.プライマーサーフェイサー


を使用します

家電量販店の模型屋やネット通販で手に入ります

塗料の食いつきが良くなるように

プライマー とサーフェイサー 
が混じってるカンスプレーです
 
 
屋外で画像のように他を汚さいないように注意して
パーツに塗装します
コツとしては1回で塗りきろうとしないことです
時間を掛けて何回か塗り分けて塗装して下さい
それから
吹き初めはいきなり狙わず通りすぎるように塗ると
綺麗に塗ることが出来ます
 

ここまでやって下地作りの完成です。
これでキャンバスが出来た状態ですので
好きな塗料で塗ってもらうことができます
 


今回は息子が使っていた
アクリル・ガッシュで塗ろうと思います
 

それから筆ですが
たんぽぽが小さいので
細い筆(2~300円程度)
を用意しましょう

それから
出来るなら
ちょっといい面相筆(200~2.000円程度)
を準備すると
細かい書き込み(目とか)
が出来て捗ります(^^)

それじゃあ塗っていきます
一気に塗っていくんじゃなしに
影とか考えながら
調色して塗っていきます
今回のモデルは

 
 
初心に帰ってムギちゃん、かわええ。
 

他に準備したのは水
筆先を整えるキッチンタオル
パレット


ぐらいですか
タンポポには
持ち手つけると塗りやすいです
アクリルガッシュは重ね塗りが効くので
怖がらずにいきましょう
 
 

 
 

 


今回は面相筆を使い
毛並みを書くように細かく塗っています
 
 

よっしゃこんなもんか(^^)

塗り終わったら
1日ぐらい掛けてしっかり乾燥させます


普段私は模型の塗装をするのに


Mr.カラーなどのラッカー塗料

タミヤのエナメル塗料

ホルベインの油絵の具

アクリル・ガッシュなどのアクリル塗料


の4種類を使い分けています
それぞれに長所があって
合わせ技などのテクニックを使ったり
いわゆる
エアブラシ(ハンドピース)
などでグラデーション塗装をしたりもしてますが

今回は
出来るだけシンプルにしたいので
1番入手しやすいというか、家にあるかもしれない
アクリル・ガッシュの筆塗りのみで塗装しました。

アクリル・ガッシュは乾燥が早いので
メディウムなどを混ぜて
乾燥を遅らせて塗るのもいいかもです
あとは
乾燥すると
色目が変わるので
確認してから塗るのが良いと思います




それでは次に行きます
最後の行程
コーティング
です
塗膜を守り、艶を整えます
ここも沢山種類がありますが
独断と偏見で
最初のサーフェイサーと同じくラッカー系の
 

Mr,SUPER CLEAR つや消し

を使います
水性のトップコートなどもありますが
どうせ缶スプレー使うなら
ラッカー系が良いかと。

あ、あと
このMr,SUPER CLEARは
「光沢」や「半光沢」、「UVカット」などありますが
このたんぽぽに関しては
「つや消し」がお勧めです(^^)
 

塗り方は前回と同じように
持ち手を付けて
数回に分けて塗ります
ラッカー塗料なので
一時間程度で乾燥します

最後にパーツをくっつけます
ここは瞬間接着剤の
 

アロンアルファで(^^)


えーっと、

ガレージキットはプラモデル用の接着剤では付きません
瞬間接着剤を使って下さい
それから
瞬間接着剤は色んな種類がありますが
流し込みタイプのすぐくっつく低粘度ではなしに
普通のタイプが強度があって使いやすいです
というわけで合体!
 
完成しました(^^)

なかなか旨く出来ました
彼女にもこれからガシガシ働いてもらいますよー(゚∀゚)



さておさらいです
必要なものリストを振り返ります

デザインカッター

400番のサンドペーパー

クリームクレンザージフ

GSIクレオスのMr.プライマーサーフェイサー

竹串に両面テープ

アクリル・ガッシュ

細筆や面相筆

Mr,SUPER CLEAR つや消し

アロンアルファ

絞ったつもりでもそこそこ必要ですね(´・ω・`)
さらに
とっておきの小技など贅沢を言い出すと
どんどん必要アイテムは増えていきますが

取り敢えず
このタンポポのようなガレージキットは
こんな手順で作ることが出来ます
当然このHOW TOは
他のアイテムにも応用が可能です
これを読んで
ぜひトライして頂けるなら
本当に有り難いです(^^)
折角の工作なので
でひ時間を掛けて楽しんで欲しいと思います!