悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか!

19.10


2019.10.31

沖縄の首里城が焼失した。沖縄の歴史と文化を象徴し、沖縄県民(ウチナンチュ)のアイデンティティーともいえる存在を失ったことは筆舌に尽くしがたい。それはパリのノートルダム寺院に対するフランス国民の思いと一致する。
さて、河井法相が辞任した。妻の選挙活動で違反行為が週刊誌に報じられたのが原因である。
この事件についてもおととい書いたことと同じで、自民党の体質として政党助成金を使って買収とか違法な選挙活動を行い、一方で国民の声を聴かずにアメリカと財界に奉仕するのである。要するに自分たちの野望のためには違憲・違法になっても気にしないということである。

2019.10.30

台風と豪雨による災害は未曾有の規模になっている。
報道される限りにおいてだが、どの自治体も予算不足、人材不足が感じられる。おそらく自治体の職員はかなり疲労しているだろう。他の自治体からの応援ということも可能だが、ハザードマップの見直しなどは地元でないと実情はわかりにくい。だから自治体独自での防災関連要員が不可欠である。
それから、今年の被害のレベルから考えて、千葉県での送電線鉄塔の倒壊に見られるように、堤防や電柱などの設計条件を引き上げる必要もある。「1000年に一度」という頻度がもはや「毎年1回」にまで増えている現状では、地球温暖化が止まるまで待っているわけにはいかない。また避難のあり方も考え直す必要がある。今回は車で避難しようとして犠牲になるケースが多い。これもドライバーに対する防災マニュアルをこれは政府レベルで作るべきである。
ともあれ今回の災害で判明した問題の解決策を早急に示していくことが肝要である。

2019.10.29

萩生田の{身の丈」発言が問題になって、彼は一度「自分の都合に合わせて」と言い換えたがそれでは何も変わっていないとの指摘を受け、結局発言の撤回をすることになった。
憲法では明確に書いていないが、教育基本法第4条(旧第3条)で経済的地位を含む差別を排除し、教育の機会均等を定めている。
問題になっている英語の成績を民間テストに依存する方針が、高校の校長をはじめ多方面からの批判があり、中止・撤回が叫ばれているのである。ところが萩生田は批判を無視して既定方針通りに突っ走ろうとするから今回の発言になっているのである。だから彼は考え方を変えない限り同様の発言を繰り返すだろう。
それにしてもアベットラー政権の暴言は次々と続いている。
手始めはニカイムラーの台風被害について「まずまずに収まった」の発言。そして菅原の公選法違反をはさんで萩生田の発言。その次は河野の「私は雨男」である。
これらを並べてみてわかるが、今の自民党には国民の要望に寄り添うという姿勢が完全に欠落している。国民の声を聴いてそれを政策に反映させていくという民主主義の発想がまるでないのである。
それもそのはずで、自民党の改憲案は憲法によって政治を縛るのでなく、憲法によって国民を縛るという思想になっている。そして国民の批判の声が強まってくると議席数と強行採決によって悪政を敷くのである。
数々の悪政を続けても国民の不満は収まらない。逆に蓄積する。やがてそれは爆発し、アベットラーを追放する日が来るだろう。

2019.10.28

「イスラム国」のバグダディ容疑者が死亡した。
米政府によれば、米軍による極秘の攻撃で追い詰められ、洞窟で自爆したとされている。アルカイダのビンラディンと同じく秘密の暗殺作戦と同じアメリカによる単独行為である。
国連をはじめ、関連諸国に相談することもなく、勝手に正義面をして人を殺すことは、容疑者がどれだけ残忍であろうと許されるものではない。きちんと裁判にかけ、それなりの処罰をすべきものである。アメリカ単独の警察行動は許されていない。
国際的な合意なしの軍事行動は問題の根本的解決にはならない。今後残党による報復テロが激化する可能性もあるし、各地の「イスラム国」は必ずしもバグダディに指令に基づいて行動しているわけでもないのである。
テロの根源にある貧困の解消、憎しみを生まないための教育のみが唯一の解決策である。

2019.10.27

ふと思い出して、学校の寮でいつもダベッていた仲間と会いたくなって、ネットで電話番号を調べてかけてみた。
皆私と同じ年齢に達していて(当たり前)、一線を退いた後は取り立てて目標のない日々を過ごしているようだった。ただ、残念なのは一人だけ昨年がんで亡くなっていることだった。
私も同じだが、同世代は何らかの病気とか体調不良で困っているのが通例。でも櫛の歯が抜けるようにこの世を去る人が出る話はやはりさみしい。
いずれ仲間とはどこかで一緒に飲むことになるだろう。

2019.10.26

今日は通院で、久しぶりに心臓エコーを撮った。
僧帽弁閉鎖不全での血液の肺への逆流はわずかに減ったとのこと。原因は不明。
最近「ドクターX」の再放送を見ているが、ある回で大門未知子の「私失敗しないので」のセリフについて解説するシーンがあった。
失敗しないというのは自分に言い聞かせるのが目的で、医者側は手術に失敗しても次は失敗しないという教訓になるが、患者にとっては唯一無二の自分の体のやり直しは効かないから失敗されては困る、ということを念頭に置いたものという。
このドラマは自身も医者である医療ジャーナリストが監修しているが、医療従事者への警鐘ともいえるものである。私などは他人の命を預かるような仕事をしたことがないので直感としてそのような発想はしたことがないが、医者以外にも鉄道や飛行機などの運転に携わる人達の仕事への注意力は相当なものなのだろう。
ドラマ自体は面白おかしく見ていることができるが、「ドクターX」のスタッフは医療現場の実態を正しく伝えることに非常に苦労しているのだろう。

2019.10.25

有権者への贈答、秘書に香典を持たせるなどを週刊誌にすっぱ抜かれ、菅原大臣が今朝辞任した。実質的な更迭である。
間髪を入れず後任を選んだことから、昨日には既に辞任が決まっていたようである。これについて野党からは国会での説明抜きで辞任したとして日米FTAの審議を拒否すると通告した。昨日に菅原大臣が問題の説明を翌日にするという条件で審議に応じるとしていたものを、今朝になって突如辞任して大臣としての答弁ができなくなったのは約束違反だとしている。
ある意味では自民党が最初からだまし討ちで審議入りさせようとしたものと考えられる。狡猾極まりない。
自民党は根本的に公職選挙法違反を日常的にやっている政党である。だから献金とか政治資金パーティーなどで何度も違反をやっては辞任を繰り返すのである。

2019.10.24

関電がらみでこんなニュースを見つけた・
丸山元助役は以前部落解放同盟(以下「解同」)で2年間高浜で書記長をやっていたという。当時の解同は部落民以外は皆差別主義者という異様な論理を振りかざして暴力事件を起こしていた。自分たちの意に従わない人には「糾弾」と称して吊し上げるのである。また大阪などでは暴力団と結びつくこともあった。だから関電幹部が金を受け取らないと「自宅にダンプを突っ込ませる」という言葉の裏にはそういう背景がある。
高浜町では原発反対派に対するこうした脅迫などによって封じ込めをはかり、関電もそのことを容認していたのだろう。
この解同、兵庫県ではマスコミも取り上げなかった「八鹿高校事件」という暴力事件を起こしている。70年代、解同を批判していた八鹿高校の校長に対して暴力をふるって重傷を負わせたのである。事件を報道することで報復されることを恐れたマスコミは腰が引けた。後にこの校長は選挙で町長に当選した。
関電を巡る闇は相当深いようである。

2019.10.23

19日に書いた台風19号による鉄道の不通区間、わずかずつだが順次開通してきている。
そんな中、昨年7月の豪雨で橋が流されるなど大きな被害を受けたJR芸備線が全通して今日から通常運行を始めた。
関係者の努力に敬意を表する。
さて、今も長期にわたって不通になっている鉄道は以下の6路線。
根室本線(東鹿越―新得) 2016年台風10号
日高本線(鵡川―様似) 2015年1月高波
常磐線(富岡―浪江) 東日本大震災
只見線(会津川口―只見) 2011年新潟・福島豪雨
日田彦山線(添田―日田) 2017年九州北部豪雨
豊肥本線(肥後大津―阿蘇) 熊本地震
線路の下が大きく崩落しているものが多いが、全通しても不採算の路線が多く、JRとしてはいっそのこと廃線にしたいようだが、口にすれば地元住民から猛烈なブーイングが出るのは必至で、言い出せないというのが実情だろう。
日本の鉄道の歴史として、明治の初期は各地で私鉄として発足したものが多かったが、軍事輸送の観点から主要路線を国が買収して国鉄として統一した運営・路線開設をするようになった。戦後、モータリゼーションを推進する政府の方針で鉄道は斜陽化し、赤字路線が増えるようになってからJRの分割民営化を行い、極端な不採算路線は地元自治体に責任を転嫁する第3セクター方式で切り捨てを行ったのである。しかし一方で不採算を承知で各地に新幹線を作らせ、車両メーカーや線路建設を請け負う大手ゼネコンに奉仕もしてきた。
世界的には鉄道は成長産業ではないが、道路輸送に比べて大量輸送を可能にする輸送方式としてのメリットは消えたわけではない。

2019.10.22

最近マスコミをにぎわしているのが神戸市の小学校で起きた教師同士による陰湿ないじめ事件。
周囲はいじめがエスカレートしているのを見て見ぬふりをしていたようだ。
原則的にはいじめ防止を推進すべき教師が率先していじめをやっていたという救いようのない構図だが、問題の遠因の可能性として気になることがある。
神戸市教委には「神戸方式」と呼ばれる他の自治体にはない変な人事システム、すなわち校長が自分のお気に入りの教師を手元に呼び寄せることができる制度のなっているのである。これだと校長を頂点とした子分による専制支配の制度がはびこることは必然で、いじめのようなことが起こったら防げないどころか、次第にエスカレートする必然性をはらんでいるのではないか。
神戸市長は学校での組体操の廃止について必死にわめいているが、市教委に対していじめ問題へのきちんとした提言をおこなうべきではないのか。

2019.10.21

明日は新天皇の正式お披露目ということで祝日になったらしい。だが庶民には縁遠い話。
アベットラーは祝賀パレードをやりたかったらしいが、新天皇は強硬に固辞。台風で甚大な被害が出ていることについての国民的感情を配慮したようである。
台風15号に対する災害対策本部よりも内閣改造を優先させたり、今回のパレードに執心したりと、支持率浮揚のために各種イベントを政治的利用しているのは実に醜い。
恩赦についてもしかり。マスコミのインタビューでも祝賀行事と恩赦とは別の話とする意見が目立っていた。「天皇の御心」という発想はもはや現憲法にはふさわしくないということである。

2019.10.20

消費税増税の弊害がそろそろ目立ち始めた。
消費の落ち込みについては12月くらいにならないとはっきりした数字に出てこないが、私が個人的に聞いたところではポイント還元制度がまともに機能していないという。
最初の問題として、カード決済をするのはいいが、高齢者や低所得者でカードを持っていない、あるいはスマホも持っていない人が少なくないこと。そして店の側でもポイント還元に加盟する店舗が少ないことである。
政府は対象店舗が200万件としているが、実際に申請しているのは50万くらい。しかも申請したのに手続きが遅れていて許可が降りていないところもある。
店舗が申請していない主な理由は、対応レジが100万円以上する、増税分をそのまま価格に転嫁したら売り上げが落ちるので自腹を切って価格を抑えざるを得ない、決済業者手数料の補助はあるがいくらかは払わないといけない、だからポイント還元は見送っているのである。
加えて商店街の小店舗では、来年9月以降ポイント還元が終了したら決済業者が手数料を上げてくる(禁止はされていない)可能性を恐れているという側面もある。
ということは、ポイント還元制度はレジメーカーと支払決済業者を喜ばせるだけで役に立たない、逆に小商店を苦しめるものであると言えるだろう。
他にも問題を聞いているが、増税後ある程度明確になってから書くことにする。

2019.10.19

台風19号来襲から1週間、被災した家屋の片付けもままならないが、鉄道の被害もひどく、以下のところが不通になったまま(バス代行の有無は不問)で復旧の見通しが立たない。
北陸新幹線(長野―上越妙高)
阿武隈急行線(梁川―槻木)
三陸鉄道リアス線(釜石―宮古、田老―久慈)
東北本線(新白河―安積永盛、本宮―松川)
八戸線(階上―久慈)
磐越東線(全線)
吾妻線(長野原草津口―大前)
水郡線(常陸大宮―郡山)
東武佐野線(佐野―葛生)
東武日光線(新鹿沼―下今市)※10/25開通見込み
箱根登山鉄道線(箱根湯本―強羅)
両毛線(足利―栃木)※10/20一部開通見込み
しなの鉄道線(田中―上田)
小海線(野辺山―中込)※10/20一部開通見込み
上田電鉄別所線(上田―下之郷)
飯山線(長野―森宮野原)
以上のうち、箱根登山鉄道と上田電鉄は重大な被害を受けており、再開の見通しはまったく立たない。
また北陸新幹線の長野の車両基地で浸水した車両はたぶん廃車しかなかろう。電気系統は泥水や海水で一旦濡れたら清掃では再生できない。新品を今から手配しても1年以上かかる。投入予定の上越新幹線用新品をいくらか一時借用したとしても減便は不可避である。
住民の復興対策を含め、これから莫大な費用が生じることは不可避である。

2019.10.18

豪雨対策の忙しさにまぎれて、アベットラーはホルムズ海峡に自衛隊を派遣しようともくろんでいる。
国家安全保障会議で検討を指示したとの話。いずれ閣議に諮られるのだろう。例の「有志連合」には加わらないとのつもりだが、いざ問題が起こればアメリカから「助けろ」と言われた場合、今の日本政府では断りきれいないことは目に見えている。「自衛隊は独自の動き」という口先だけの話はまったく信じられない。
話変わってオリンピックのマラソンと競歩を札幌で開くとIOCがいきなり決めてしまった。
もちろん暑さ対策だが、小池都知事が事前に聞かされていなかったと憤慨し、涼しいところならば北方領土でと述べた。
だが即座にロシアから「悪い冗談はやめろ」と言われてしまった。
そもそもオリンピックを真夏に開くというのは当初から疑問視されており、マラソンだけを東京から外しても仕方がない。暑さと言うならトライアスロンも選手に過酷な条件を強いる。
やはり1964年の時と同じく、開会を10〜11月に変更すべきである。次期米大統領選挙は来年11月3日であることを忖度したのかもしれないが、スポーツとは関係のない話である。

2019.10.16

今回の豪雨で、試験貯水中の八ッ場ダムが洪水防止に役立ったとする書き込みがネットにあふれている。民主党政権時代に脱ダムということで一時工事が中断したことに対して野党攻撃の材料に使われているのである。
しかも八ッ場ダム礼賛派の書き込みには「八ッ橋ダム」と誤字が繰り返されている。どうやらネット右翼が拡散させようとして、最初から間違っていたのか、あるいは途中で誰かが間違ったままリレーされたかは不明だが、とにかく組織的あるいは尻馬の乗っかっている連中が野党攻撃の材料にしている。
八ッ場ダムの評価は現時点でははっきりしない。というのも渇水状態から台風19号の通過であっという間に満杯になったからである。もし台風前の水量が一定程度あれば緊急放水をすることになったかもしれない。
冷静な検討抜きで野党攻撃をする愚かな連中は誤字があっても関係ない、すなわち無知を証明しているのである。
同じような誤字は「徴用工はなかった」とするネット右翼の書き込みにもみられる。「徴用工」を「微用工」と書いたものが少なくないのである。
文書も内容も吟味せず、コピー&ペーストを繰り返してあたかも多数派意見であるような偽装工作をすることは恥ずべき行為である。

2019.10.15

台風19号の死者は、判明しているだけでも60名以上になり、物的被害を含めた全貌はまだ判明していない。ニカイムラーが言う「まずまず」どころではない。
台風が吹き荒れる中、東京台東区の避難所の運用に批判が集まっている。大手マスコミも取り上げたが、避難所に逃げ込もうとしたホームレスを担当者が「区民以外は利用できない」と追い返したのである。
台東区のHPには区民だけに限定するとは書いていなかったが、内部で組織的にそのような運用をする指示が出ているようである。ただ、現在は区長からの謝罪のメッセージが出ている。本件は国会でも取り上げられ、アベットラーが「すべての被災者を救うべき」と明言した。
問題のような運用をしたのはしたのはどうやら台東区だけだったようで、他の自治体への指摘は出ていない。
それにしてもこのトラブルで、台東区の対応に賛意を示す意見もわずかながらネットに出ていた。例えば「ホームレスは税金を払っていないから当然だ」と。しかしこれは明白な誤り。たとえパン一個であれ何らかの買い物をする限り消費税は払っているのである。そうでなくても困っている人を切り捨てるような意見は、憲法25条の生存権を否定する異様なものである。ホームレスになったいきさつはどうあれ、何人も生きる権利は保証されるべきである。
というか極貧層を切り捨てるようなことを平気で言う日本人が少数でも存在していることは悲しむべき事実である。

2019.10.14

昨夜はラグビーワールドカップ、プロ野球日本シリーズ出場チーム決定などで沸いたが、夜が明ければ災害の現実に引き戻された。
ニカイムラーが「まずまずに収まった」と発言して批判が出た。
彼の頭の中には、事前に報道されていた千名を超える犠牲者を出した狩野川台風のことがあったのだろう。「それに比べれば2桁の犠牲者で済んだ」という発想だったと思料できる。
だが気象庁などが繰り返して避難を呼びかけていたということは、一人の犠牲者も出してはならないという立場ではなかったのか?それを犠牲者が出ても仕方がない、人数が少なくてよかったという趣旨を語ったことに反省はないのか?変な言い訳はやめてもらいたい。
「まずまずに収まった」という言葉を聞くと、戦争ゲームで「敵〇名死亡、味方〇名死亡」と表示されるイメージである。ニカイムラーは家族、仲間、国民が亡くなることに思いをはせることができないようである。
私は彼の発言で小説「西部戦線異状なし」を思い出した。
第一次大戦中のドイツで、主人公パウル・ボイメルが戦争に駆り出されるが、戦友が次第に斃れていき、最後に残った彼もやがて戦死する。その日の軍の日誌にはこう書かれていた。
「西部戦線異状なし、きわめて平穏」と。
兵士一人くらい死んでも「まずまずに収まった」のである。

2019.10.13

夜が明けて台風被害が明らかになるにつれて、言い難い悲しみを感じた。
多摩川、千曲川、阿武隈川など1級河川の流域を含む多数の川で氾濫が生じていた。死者・行方不明者は40人を超え、広範囲に多くの建物が浸水被害を受けた。
勢力が衰えないまま、暴風域の半径が300Kmにもなる台風がゆっくり進んで、年間降水量の3〜4割に達する雨が降ってはたまったものではない。私の経験でも関東を襲った台風で神戸でも暴風雨が吹き荒れるというのは過去になかった。
やはり日本近海での水温が温暖化で上昇しているので、勢力が衰えないまま上陸したのも原因のひとつ。
政府は今日になってやっと災害対策本部を作ったが、自治体や自衛隊、ボランティアが動き始めてるのに、台風15号同様チンタラ腰を上げるアベットラーは役に立たない。

2019.10.12

今日は朝から暴風雨。よせばいいのに午前に買い物に出たが、傘が見事に壊れた。日が暮れるころになってやっと風雨が収まった。関東ではまだこれから。
鉄道も全国的に何らかの台風の影響が出ていて、今度の台風の大きさが推し量れる。西から次第に回復しつつあるが、
夜が明けたらどうなっているだろうか?

2019.10.11

台風の前触れで生ぬるい風が吹いた。
今度の台風は今年最大だという。気象庁は「狩野川台風並み」と表現しているが、私よりももっと年上でないと知らないだろう。私は子供の頃の「伊勢湾台風」と「第二室戸台風」の記憶がわずかにあるだけで、関東を中心とした台風のことはまったくわからない。
閑話休題:
国名を漢字で書くとどうなるか。例えば、
亜米利加
英吉利
仏蘭西
独逸
阿蘭陀
これくらいなら新聞などに略号が出ているからすぐにわかる人が多いだろう。しかし、
露西亜
丁抹
瑞典
西班牙
葡萄牙
土耳古
越南
墨西哥
伯剌西爾
となると、辞書なしで読める人はほとんどいないだろう。
私は若い頃船の仕事をやっていて、当時の川崎汽船の1万トンクラスの外航船に以上の名前をつけたものが多かったことから読めるようになった。
今は国内の大手船会社でも便宜置籍船をレンタルするようになって、船名はほとんど横文字になった。船員も日本人は少ない。時代は変わってしまった。
ちなみに中国語でアメリカは「美国」、ドイツは「徳国」と書く。

2019.10.10

いよいよ台風が来る。予報では東海−関東に上陸する可能性があるが、近畿でも12日に強風が吹き荒れるだろう。監視が必要だ。千葉県では折角のブルーシートがまた飛ばされるのだろうか。
先週くらいから自宅サーバーのドメインサーバーが反応しない。調べるとDynamicDNS(ieservere)のサーバーが認識されていない。但し自宅からpingを打つとドメイン名が認識されている。PC内部に保存されているデータを参照しているのか?
調べるとieserverのHPがなくなっている。以前から運営会社の業績悪化の話が飛んでいたのだが、いよいよ倒産ということなのかもしれない。
いずれにせよieserverが完全に閉鎖されるのは怖いので、MyDNSというDDNSに乗り換えた。もちろん無料である。

2019.10.09

昨日よりも気温が下がって秋らしい陽気。もっとも半そでで外に出ても寒さは感じなかった。
昨日書いた河村市長の座り込み、たったの5分で終了。マスコミに写真を撮ってもらいたかっただけとみえる。
関電の不祥事、社長を除いて金品を受け取った役員は即辞任。社長は第三者委員会の調査が終わってから(12月を予定)辞任するという。
第三者員会のメンバーは見かけ上関電との利害関係はなさそうだ。これで政府としても企業の不祥事ということで幕引きをはかるつもりだろうが、原発の再稼働も絡むだけにそうやすやすと終わらせるわけにはいかない。ばらまかれた金品の原資は我々が払った電気料金の一部であり、法律で計算方法が決まっているからである。

2019.10.08

表現の不自由展」が再開された。圧力に屈せず、表現の自由を守ろうとしたことは正しい。
作品に対する賛否は自由であるが、展示そのものを否定すること、しかも公人が展示を否定し、かつ許可されていた補助金の支出を政府が差し止めることは明白な憲法違反である。
展示の再開に対し、河村名古屋市長他数人が会場前で座り込みを行ったが、そのことを報道する動画で私は違和感を覚えた。座り込みの行為ではない。参加者が掲げるプラカードに「御真影を燃やすな」と書いたものがあったからである。
これは昭和天皇の写真を燃やしている動画が展示されたことに対する抗議である。
問題はこの「御真影」という表現である。戦前、天皇は「現人神」すなわち人間の姿をした神とされ、天皇の写真は神を映した「御真影」と呼ばれたのである。だが戦後になって天皇は神であることを否定され、天皇自身も「人間宣言」をしたのである。
にもかかわらず、今もなお天皇を神としてあがめる立場として「御真影」という言葉を使うのは、国民の上に天皇を置くという戦後民主主義の否定に他ならない。
戦前の亡霊を呼び出して神格化するのは、私には到底受け入れられないおぞましい行為に見えた。

2019.10.07

近頃気になるのがれいわ新選組(れ新)代表の山本太郎の発言。
先月共産党との間で野党共闘の合意を基礎にした合意を結んだが、わずか4日後に合意を無視するような発言を行ったのである。
「消費税は5%を野党共闘の条件とし、それが飲めないなら独自の候補を100人立てる」と言ってのけたのである。これに対して共産党は、消費税増税直後に独自案として5%にせよという主張を始めた(将来的には従来通り消費税廃止)が、野党共闘間では合意通り8%を守るということも付け加えている。
ところが山本は今度、沖縄での衆院選の野党共闘について(まだ解散は決まっていないが)、またぞろ消費税5%を共闘の絶対条件に、受け入れなければ独自候補を出すと表明したのである。
沖縄の場合、本土の野党共闘とは異なり、故・翁長前知事擁立の頃から「オール沖縄」という自民党の一部も含めた辺野古基地反対の共闘組織が存在する。そこに消費税問題を持ち込んだら波風が立つのは必至である。よしんば「オール沖縄」が山本の主張を拒否し、それに伴ってれ新が独自候補を立てたら、たとえわずかでも票は割れる。つまりオール沖縄の結束力が弱まるのである。
山本が5%に固執することについて自身はどの程度意識しているのかはわからないが、現在のれ新の支持率から考えて野党共闘を一部であっても分裂させる役割しかしないことは明白である。その事実を知っていてもなお固執するならば、彼の役割は野党共闘にくさびを打ち込み、アベットラーを喜ばせることにしかならないのである。

2019.10.06

最近の神戸市政はめちゃくちゃである。
小学校での教師間におけるいじめがマスコミで取り上げてられているが、それとは全く別の話である。
ひとつは市内に強制的な過疎地域と過密地域の線引きをして、過疎地区からの住民追い出しと過密地域には高層ビルを乱立させるというものである。
このアイデアはもともと政府の「コンパクトシティー構想」を市長が無批判に受け入れようとしているのだが、国の案よりもひどいもので、鉄道の駅から半径1.6Kmの外側は過疎にしてしまって、市の施設、例えば会館、学校、病院などを廃止しようというものである。国の案は鉄道にバスを加えたものだが、神戸市はバスを除外したために1960年代から進められてきた古い団地開発地域が全滅させられる予定である。
もし実現すれば過疎地域は六甲山のイノシシが徘徊するゴーストタウンになり、過密地域では高層マンションに住む家庭の子供たちが通う学校の子供たちがあふれてパンクする。現在でも高層マンションの乱立で多くの小学校ではプレハブの増設校舎が次々に建てられている。
さすがに住民の不満は募っていて、神戸市への計画中止の声が多く出されている。
もうひとつの問題は高齢者・障碍者向け福祉パス(地下鉄やバスの料金が半額になる)の廃止である。
その昔は無料だったものが半額になり、それを今度は割引そのものを廃止するというものである。市の予算の1%にも満たないものを高齢者の増加などを理由に切り捨てようというものである。廃止の屁理屈のひとつに「元気な高齢者が増えたから、バスに乗ることはなくなる」というものがあるが、住民からは「元気だから地下鉄やバフに乗って遠出をする気になる。パスを廃止することは外に出るなと言っているのに等しい」という怒りの声が出ている。
今の神戸市長は自公政権の言うことをそのまま実現することに熱心で、批判があっても聞く耳を持たないというのがもっぱらの評判である。

2019.10.05

やっと気温が下がって最高気温が30度を下回るようになり、熱帯夜も解消した。
金曜日に国会が召集され、いよいよ週明けから本格的論戦が始まる。当面の問題は、関電、消費税増税、年金、日米貿易交渉などであるが、アベットラーは相変わらず憲法改正に執心である。
アベットラーは所信表明で「日本は100年前から人種平等を訴えてきた」と言ったそうだが、朝鮮半島を植民地にしてきたことを棚上げにしたのは開いた口が塞がらない。彼はこれまでも自分の頭で考えずに、日本開始とか官邸のブレーンから吹き込まれたことをそのまま受け売りすることが多い。一方でポツダム宣言については「読んだことがない」と居直るのである。
野党のごく一部には自民党になびく動きもあるようだが、結束してアベットラーを引きずり下ろしてもらいたい。

2019.10.04

関電の問題、今日までにわかったことを総括して考えると、森山は「原子力ムラ」の調整役を務めるうちに権力の大きさに気づいて支配力を強めていったものと考えられる。
「ムラ」の金には関電の発注金額だけでなく国からの補助金なども含まれる。これらの金を自分の裁量で吉田開発、森山、関電幹部に配分していったのだろう。もちろんその金の源泉がどこにあるのかという意識はまるでなく、自分の自由になる金として喜んでいたのだろう。
関電幹部は「一度は断った」と弁明しているが、金品授受の事実を万が一森山にばらされたら大変なことになると考えていたのではないか。普通の会社なら「こんな巨額のものを受け取ったら社内処分を受ける」と固辞するものだが、森山の脅しは相手の弱みを見透かしてのものだっただろう。
たいていの会社では多額の金品授受を禁止しているし、公務員の贈収賄罪と同じく民間企業でも会社法による贈収賄罪と同等の条文がある。
私の現役時代、調達の仕事を担当した時期があって、その時に数千万円の機器を発注することがあった。
数社に見積もりを依頼し、各社との交渉を始めた。そして発注先を決定する直前になって、ある1社の営業マンが私のところへ来て突然タイピンとカフスボタンのセットを差し出したのである。
その瞬間、私は意図を嗅ぎ取って即座に「こんなもので俺を篭絡するつもりか!帰れ!」と一喝した。
結局価格の点で他社に発注したが、後になって私の先輩が問題の営業マンから愚痴を聞いたと笑っていた。
贈答品とか接待について、調達マンは上司からしっかりと教育を受ける。「発注前の金品は絶対に受けるな。足元をすくわれるぞ。発注後も過分な謝礼は断るように」と。

2019.10.02

関電の再会見で金品の詳細が示された。現金のほか金塊やドルなども含まれていた。中には菓子折りの下に小判が敷いてあったとの話も出て、まるで時代劇で悪徳商人が代官に小判入り菓子折りを渡して「おぬしもワルよのう」というセリフが出るシーンを想像した。
それにしても不思議なのは、関電から建設業者への発注金額に含まれた上乗せ金額が元助役を経由して会社幹部に還流した理由が明らかでないこと。一般的なわいろのルートならば元助役が受け取ってそのまま懐に入れるという図式のはず。
ひとつヒントになるのは、今回の還流が2011年に始まっていることで、福島事故以後原発が停止して建設業者への発注が減って困るというこがきっかけになったと考えられる
本件は官公庁における贈収賄罪ではないので、会社法にある会社役員の贈収賄罪が適用されるべきだが、贈賄側が亡くなっているので立件は困難(というか亡くなるのを待っていたか?)だろう。
これ以上のことは材料が少ないのでコメントはここまでにするが、関電役員がもらった金の元をたどれば電気料金。電気代から引け!と言いたいところである。

2019.10.01

とうとう消費税が増税された。
マスコミは軽減税率の線引きがどうのとかポイント還元がわかりにくとかの話ばかりやっているが、増税の是非については無視している。
折しも日銀の短観で最悪の数字が出たにもかかわらず、増税を強行したことは必ずや日本経済への危機的ダメージをもたらすだろう。
食料品はともかく、日用品とか外食、家電製品などの買い控えは必ず発生する。そして、これも問題なのは今日から生活保護の切り下げが始まる。政府は幼保無償化の宣伝ばかりやっているが、これも条件付きですべての子供に適用されない。
むしろ懸念されるのは景気対策と称して法人税減税とか公共事業の拡大ばかりで、庶民には恩恵が回ってこないことが考えられる。
消費税10%を中止し、8%あるいは震災前の5%に引き下げる緊急対策が必要である。