悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか!

18.11


2018.11.30

現役引退から約1年、再就職の努力もむなしく「毎日が日曜日」の生活を続けてきた。
毎日ごろ寝をする生活ではないが、家事(主に炊事)でそこそこ時間はつぶせる。家計が苦しいから出来合いの惣菜を買ったり外食もほとんどやらなくなった。
ところで最近便秘になることはほとんどなくなった。理由は簡単で、現役時代は朝食が終わったら時間を置かずに出勤するので、トイレで腸が動くのを待つことはしなかった。よって小食だったことも影響して3日くらいの便秘は珍しくなかった。だが最近は朝食後の時間がたっぷりあるので、便意をもよおすまで待つことが可能になった。
さて、今日で11月はおしまい。今年も残り1ヶ月。多くの商店などでは歳末セールが始まる。
カレンダーも残り1枚になって、1年の終わりであることを感じさせる。気温は相変わらず平年より高めだが、やがて本格的寒さが訪れ、私もパッチを穿く季節になる。

2018.11.29

最近の国会の動きを見ていると、ヒットラードイツの「全権委任法」をほうふつとさせる。
「全権委任法」は憲法に反するものでも政府が好き勝手に法律を作ることを可能にする、オールマイティーの法律である。要するに憲法を改正しなくても政府の意のままになることを許したのである。
今、自公政権(最近は維新の会も含む)は憲法を無視しても政府が勝手にやれることを目標にしている。戦争法はまさにその典型である。違憲でない法律でも、外国人労働者を拡大する法律は政府が勝手に内容を決めてよいということになっている。要するに政府が決めることに国会がチェックする機能を排除しているのである。
麻生は以前「ヒットラーに学べ」と発言しているが、全権委任法をイメージしているのだろう。もちろん最大の目標は憲法の改悪にある。
自民党の草案では、憲法が政府を縛るものから憲法が国民を縛るものとして想定している。もちろんこれは政権による独裁になることは明らかで、民主主義は破壊される。
国会では「職権」で憲法審査会を無理矢理開くことで進んでいるが、これは阻止せねばならない。
政権の暴走を食い止める野党6党の奮起を望む。

2018.11.28

足のリハビリを毎日やっているが、筋肉痛があまりにひどいので昨日は休んだ。
同時に原因は足に負荷をかけすぎではないかと思い今日はちょっと工夫をした。
筋肉に負荷をかけるのに、いつもは「セラパッッド」という米ライセンスでマレイシア産の特殊なゴムベルトを引っ張るのだが、どうやら引っ張る力が大きすぎるようで、試しにやや負荷を下げてみた。すると筋肉痛は減少したのである。
どうやらむやみに負荷をかけると筋肉痛だけが目立って、筋肉そのものの強化にはなっていないようである。

2018.11.27

とうとう外国人労働者の悪法を無理矢理衆議院で通過させてしまった。
もはや自公政権は民主主義を破壊しても平気であるということを示した。次は憲法を改悪して強行採決を合法化するのだろう。
外国人労働者法の中身は、与党関係者ですら議論が進めべ進むほど問題点が膨らむと語るほどひどいものである。最大の問題は労基法が十分に適用されないことから来る劣悪な労働条件が横行することになり、失踪する労働者がさらに増えるだけでなく、暴動にまでエスカレートしかねない。日本人と違い、彼らは要求をストレートに出す。
また家族同伴の条件を厳しくしていることが、日本で働くことを諦めるということもありうる。ブラジルの日系4世などは入国枠に含まれているが、希望者は少ないと言う。労働条件だけでなく、家族同伴が禁止されていることも原因としてあると言う。単身赴任は日本では当然のようになっているが、海外ではまず考えられない。台湾などでも半年以上夫婦が同居していないと離婚の理由になる。
とにかく日本の労働条件は先進国では考えられないほどの低さである。外国人労働者にその条件以下で働かせるとなれば何が起こるかわからない。そんなシロモノを実施すれば大混乱に陥るだろう。財界大企業のエライ連中もアベットラーもそのあたりの認識が極端に甘い。とにかくデタラメの「法律」は参議院で葬り去るほかない。

2018.11.26

2025年万博は大阪開催と決まった。
前回の1970年は私の学生時代で、1度だけ一人で出かけた。
予想通り大混雑で、会場へのバスも満員、道路も渋滞で着くまでにかなり疲れた。会場でも多くのパビリオンは軒並み満員。ディズニーランドの比ではない。よって入ったのは比較的空いていた電電公社(現NTT)館など数箇所。テーマの「進歩と調和」ならぬ「辛抱と長蛇」と揶揄された。
今回の万博、単純には喜べない。
というのも万博会場の横にはカジノが計画されているからである。しかも万博終了後の跡地はカジノ企業による娯楽施設が建設される話がある。実際、複数の米カジノの企業は万博のオフィシャルスポンサーになっている。
アベットラーも松井も手放しで喜んでいるが、それは会場建設でオリンピック関連工事が終わった後の大手ゼネコンが潤うし、トランプから要求された米カジノ企業の参入が約束されたからでもある。
松井はカジノで大阪の観光客が増えるという皮算用があることも考えている。
しかし万博で経済が潤うというのは過去の「ハコモノ」の発想の延長で、将来にわたって続くという保証は何もない。だから万博ですべてハッピーという気にはならない。

2018.11.24

今朝も強い冷え込み。ニュースでは昨日木枯らし1号が吹いたとのことだったが、今日は風はないまま冷え込んだ放射冷却という感じ。
本日は通院の日。しかしちょっとしたハプニングが・・・
採血で看護師は2度失敗。針を入れて注射器を引いても血液が出てこない。寒さのせいで血管が縮こまっているのである。さすがに私も何度もチクチクするのはいや。それで看護師は看護師長を呼んで交代。さすがはベテラン、3度目の正直でやっと採血終了。しかし腕は止血の絆創膏が3箇所。トホホ。
採血の次は番外の心エコー。数年ぶりである。相変わらず僧房弁閉鎖不全で血液がチョロチョロ肺に向かって逆流している。発見から10年くらいになるが漏れる量はわずかのまま進行せず。ところで検査技師は40代で私と同じく血液が逆流しているとのこと。若い人でも同じ症例はあるらしい。

2018.11.23

今朝は昨日よりさらに冷え込んで、朝食は綿入り半纏を着込んだ。
最近になって友人HPを引き継いだ人間からの問い合わせが続いている。
実は引き継ぎを約束したものの、サーバーを構築せずに1年間放置していたために「いつまでも放置するならこちらのサーバーは閉鎖する!」と警告したので、慌てて作業を始めたことによる。
彼はPC初心者の域は抜けているのだが、サーバーに関する知識、インターネットの仕組みなどはほとんどわかっていないので質問攻めになるのである。私としてはオンサイトサポートをやると大変だし彼のためにもならないので、自力で設定、必要であればメールでやりとりすることにした。これは今後のトラブルシューティングの練習も兼ねるので、苦労して体で覚えることを基本にしたためである。
次世代への技術継承という意味で、マニュアルだけでなく、失敗を繰り返しつつも身をもって経験することが重要であることは言うまでもない。

2018.11.22

今日は小雪。だからといって神戸で雪が降ることはめったにないのだが、今朝はかなりの冷え込み。
11月22日はケネディーが暗殺された日。そのことを知ったのは日本時間の23日朝のニュースである。当時小学生だった私は今もそのことを覚えている。
さて、知り合いからファイルが見えないという相談を受けた。見ると拡張子はPAG。見たことがない拡張子なので調べたら「パーソナル編集長」という極めてマイナーなチラシなどの編集ソフト。作った本人は平然と作ったファイルを関係者に配布したが、全員から「読めない」とブーイングの嵐。改めてPDFに変換したものを送ってきたが、無神経もはなはだしい。要するに自分が作ったファイルは誰でも読めるという先入観を持っていたということ。迷惑千万である。

2018.11.21

ゴーンという男は相当なワルのようだ。
もう一人の逮捕された重役を実行役にして不正を続けていたようである。逮捕のきっかけは社内からのタレコミで、実行役の重役が司法取引をしてゴーンの悪事をすべて供述した、ということらしい。
それはともかく、多くの労働者や下請け企業などを踏み台にして暴利をむさぼり、私服を肥やすという手口には心底怒りを覚える。先日も触れた「今だけ、金だけ、自分だけ」という考え方を徹底して貫く厚かましさに対して、重罪を課すべきである。
でも、何故彼はそこまでして金の亡者になったのか?ブラジル生まれでレバノン育ち、フランスのエリート学校を卒業後、経営手腕を発揮してのしあがったのだが、不正行為に手を染めるきっかけは何だったのだろう。
その経緯については捜査の進捗を待たねばならないが、事件の解明と同時に日産社内での監査体制も問われるべきである。

2018.11.20

本日、メイン機が突然ブルースクリーンになってOS再起動が始まった。しかもCheckDisk付きである。
幸い破損ファイルは見つからなかったが、少々マズイ!という気持ちになった。
考えたら今のメイン機は買ってから5年で、ハードディスクの一部クラスター脱落が起こっても不思議はない。しかしいきなり再起動というのは心臓に悪い。ただこれだけは予告がないので一瞬何が起こったのかわからなくなって、面食らう。初心者ならパニックになるところだろう。
もっともPC暦35年でも、めったにない現象が起こると驚いてしまうものだ。
ところで、来年にはWindows10に更新する予定である。年金生活者には痛い出費だがやむをえない。

2018.11.19

先ほど大きなニュースが入ってきた。日産のカルロス・ゴーン会長が金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)で逮捕された。
日本を代表する大企業だけに、これまでの色々な不祥事を含めて日本の企業のイメージが大きく傷つけられた。
彼は日産の経営不振の時にルノーからのてこ入れで派遣されてきた人物である。欧米企業の多くはコンプライアンスとか法令順守という面で世界の模範とされるイメージがあるが、ゴーン会長は有価証券報告書にまで手をつけているとは思わなかった。どうやら日産の社内調査で不正が明らかになり、検察に報告していたようである。当然解任となる。
元々ゴーン会長には芳しくない噂があった。社長に就任した直後、素材メーカーへの発注交渉の際、例えば「来年は100トン発注してやるから値下げしろ」と言いながら実際は10トン程度しか発注しなかったという話である。もし発注先が下請法該当企業であれば違法行為として値引き前の金額の差額を支払わされる。
上記のケースの発注先は大企業だったので違法ではないが、商道徳にもとる行為として批判を受けてしかるべきものである。
ゴーン会長にはこのような臭い話がつきまとう人物だった。
いずれにせよ、日本には大企業を中心にモラルハザードが深く浸透しているようである。

2018.11.18

アベットラーもさることながら、トランプの最近の言動は国内はもとより国際的にもエゴむき出しのものが続いている。
トランプの姿を見るとやはりワンマンのオーナー社長をイメージしてしまう。似た例として来島ドックの故・坪内社長を思い出す。彼はオーナー社長ではなかったが、社長になると同時に猛烈なコストダウンと、労働力削減で利益を出した。その手腕について一部から大げさな評価をするケースもあったが、やがて造船不況で会社は経営不振に陥り、他社からのてこ入れで「新来島どっく」として再出発し、彼の名前は忘れられていった。
坪内氏本人はその後糖尿病を悪化させ、失意のうちに死去する。
その入院時代についてTVが特番を放送していたことを覚えているが、医者の指示を無視するようなワンマンな性格を示すエピソードが紹介されていた。
夜になって、夫人に「病院食では腹が減るから何か食べるものを買ってきてくれ」というのである。糖尿病ならば食事制限は重要な治療方法である。それを無視して大食いしたら治療にならない。当然のごとく病状は悪化した。
他人の言うことに耳を貸さず、自分の言いたいことだけを無理矢理通そうとすることがどんな結果を招くか。トランプもやがてアメリカ国内でも国際的にも分裂と孤立を深め、やがてひとりぼっちの「裸の王様」になっていくだろう。私の長い会社生活でも、わがままでワンマンな人間がどんな末路をだどったかを多数見てきたから、トランプもそうなるだろうと確信している。

2018.11.17

5日に書いた外国人労働者の件、政府から当初国会に提出した資料は間違いだと言い出した。集計した数字は全部訂正すると。ということはデタラメな数字をとりあえず出して審議させようとしたことはほぼ間違いない。
加えて与党側が審議を開始させようとしたため、野党側は怒って委員長(自民)の解任決議案を出した。解任決議の採決が優先されるので審議は早くとも週明けとなった。
このいきさつを見ていると、笑点のネタの通り審議は単なる「通過儀式」で、さっさと多数決で通せばいいという、国会軽視・無視の姿勢が露骨に示されたわけである。
現在野党は失跡実習生の調査票そのもの(名前などのプライバシー部分を除く)を提出せよと要求している。これだと集計の正確さが担保される。
このようなひどい話を大手マスコミ(特に読売、産経)はまともに批判しない。アベットラーの支持率が下がらない理由のひとつとして、マスコミのこのような姿勢が挙げられる。

2018.11.16

まともに国会の答弁ができない桜田大臣だが、今度は「PCを使ったことがない」と発言して、国内はおろか海外からも驚くべき発言として紹介されている。
彼はオリンピック担当だけでなくサイバーセキュリティー基本法の担当もしているのだが、USBメモリーとは何かと聞かれても答えられないというレベル。ウォールストリートジャーナルでは「彼は少なくともハッキング被害に遭ったことがない」と皮肉られてさえいる。
現役時代からPCに触ったことさえない高齢者は珍しくないが、議員でもある大臣がメールのやり取りも議員活動を宣伝するブログなども自分で書けないというのを恥ずかしいとも思わないのは資質を疑われても仕方がない。
あけすけに言えば、土建屋を営む田舎のオッサンレベルで、どうやって議員になったのか不思議な存在。それが大臣に起用されてろくでもない発言をする。日本会議に参加するような極右の人物でアベットラーに見初められたのかもしれないが、大臣にふさわしい人物とはとても思えない。

2018.11.15

昨日の朝から冷え込んで晩秋の雰囲気になってきた。日差しも南に傾き、寒さが見にしみる。
公園の桜が枯葉を落とし始めた。秋の行楽地は紅葉真っ盛りだが、市街地の街路樹はこれから。それでも公園では子供たちが黄色い落ち葉を拾って遊んでいた。
外国人受け入れの法案はまたもや与党側の暴走が目立つ。受け入れ人数についてはやっと政府から出てきたものの、野党が要求していた現状の実習生の失踪理由の明細は出てこないまま委員会での趣旨説明と与党側質疑を「委員長の職権」で強行に開催すると言う。この「職権」はいつも使われるが乱用の典型である。今後もこの「職権」を乱発して最後には強行採決するつもりなのだろう。そういえば先日の「笑点」でこんなネタがあった。
 お題「新内閣の特徴は?」
 「看護師内閣です」
 「特徴は?」
 「すぐ採血(採決)です」

2018.11.14

足のリハビリ治療がひとつの区切りを迎えた。
ヘロヘロだった筋肉を筋トレによって一定程度回復させたが、まだ完璧ではない。それでも以前は歩くときに足をドタッと着地させていたが、ゆっくりと着地できるようになった。ただ、片足立ちはまだ数秒しかできないので、総合的には道半ばである。
それでも主治医は治療を始めてからの改善が進んでいることから、通院のインターバルを毎週から3週間に1回でよいとの指示が出た。
もちろんその間は自宅で毎日筋トレを持続させるのが条件である。
それにしても、8月半ばからからリハビリを始めてから約3ヶ月、年齢的にはまだ完治できるレベルの体力があるということだが、よくもまあここまで体を動かさずに放置してきたものだと自分ながらあきれてしまう。

2018.11.13

最近公明党・創価学会の動きが深く進行しているという。
最大の問題は池田名誉会長のXデーである。人間誰しも寿命がある。これは避けられない。そこで学会としては池田色を次第に払拭していく意向である。
もし今のままで池田氏が亡くなれば高齢者を中心に大量の脱会者が出ることを恐れているのである。そうでなくても沖縄県知事選で大量の学会員が玉城候補を応援する動きに出ており、また改憲問題で公明党が賛成に回ったらこれまた「平和の党」を標榜してきたことへの反発が予想される。
よって大量の学会離れが起これば公明党の票は激減し、自民党も役に立たないとして連立政権を解消しないとも限らない。だから学会幹部は不安なのである。
アベットラーは公明党の「加憲」を取り入れる形で憲法9条に3項を付け加えて自衛隊を明記し、戦争できる国家を目指している。現在公明党は改憲にあいまいな態度を取っているが、無理矢理改憲賛成に転換すれば池田氏がこれまで築いてきた平和主義と衝突する。だから自民と今後も組んで権力の座を維持するためには池田氏の影響を消さねばならないのである。そうでないと公明党支持の選挙活動の熱心さが信心のバロメーターのように扱ってきた学会票が維持できない。
アベットラーが改憲を急ぐのに合わせて、公明党・創価学会は組織の再構築を急いでいる、それが実情である。

2018.11.12

維新の会という政党は不思議な存在である。
元は過激発言で有名かつマスコミにしばしば登場するハシズムが始めたのだが、次第に色あせてきた。
唯一の地盤とでも言うべき大阪では相変わらず大阪都構想とカジノ誘致、そして最近は万博を目玉として盛んに宣伝している。国政では「身を切る改革」と称して議員定数削減や歳費削減をさかんに宣伝する。カジノ誘致などは明らかに大企業優先の政策でしかないし、議員定数削減も優先して取り組む話ではない。あるとき、TV番組でしつこく「身を切る」を繰り返すので、共産党から「だったら自ら政党助成金を受け取らなければいい」と反撃されて黙ってしまった。
とにかく維新の会はスタンドプレーで国民を引き付けようとするだけで、実際は国会で自民党の出す法案にはことごとく賛成している。改憲ももちろん賛成である。どちらかと言うと極右に近い政党である。

2018.11.11

今日は第一次大戦の終戦から100年である。
多数の死傷者を出した戦争は終わったが、その傷跡は深かった。
経済は疲弊しながらも列強の覇権争いは収まらず、やがて大恐慌をきっかけにファシズムが台頭してくる。ある人に言わせると現在の世相は第一大戦後に似ていると言う。
特に問題なのが自国第一、排外主義が目立つこと。確かにトランプを筆頭に政敵を攻撃し、排除しようという動きは国際協調を破壊するもの。
ヨーロッパでもメルケルやマクロンが各国の結束に努力しているが、足元で極右が台頭してはすぐにではないがEUの分解も考えられる。
日本でもアベットラーが他人の言うことに耳を貸さず、改憲のみならず沖縄問題や外国人労働者についても一旦決めた政府の方針からは、どれだけ問題点を指摘されようとそのまま突っ走るために国会でも同じことを壊れたレコードのように繰り返すだけである。
こういう動きは、アメリカ下院で民主党が多数になったように、いずれ是正されると思うが、その前に再び第二次大戦のような戦争で破壊的になる横道にそれる可能性もなきにしにあらず。もちろんできればそんな不要な脇道にそれることは望まない。だからこそ今のうちにに不幸の芽は摘み取らねばならない。

2018.11.10

6日に書いた徴用工の問題で新たにわかったことがあるので書く。
政府は判決後の原告についての呼称を「旧朝鮮半島出身労働者」と呼ぶことにしたという。理由は「募集に応じた方で、徴用された方ではない」との説明である。
確かに韓国大法院(最高裁)判決でも原告は朝鮮での募集に応じたと認定している。その概要は「2年間訓練を受ければ、技術を習得することができ、訓練終了後、朝鮮半島の製鉄所で技術者として就職することができる」としたものであった。しかしその実態はまったく異なり、1日8時間の3交代制、月に1、2回程度外出を許可、わずかな小遣いを与えられただけで、賃金に相当する分は支払われていなかったのである。しかも逃走できないよう監視されていたという。ということは実質的な強制労働であり、正規の雇用とはとても呼べない。
これに対して原告は慰謝料を請求したのである。未払い賃金は含んでいない。
ところで、ここまで書いていてふと気付いたことがある。
それは現在問題になっている「研修生」との名目で働かされている外国人労働者と非常に似ていることである。
彼らの実態は長時間労働、労基法の最低賃金以下の支払いあるいはまったくの未払い、暴力、パスポート取り上げなどの半ば監禁などが横行している。だから多くの労働者が失踪している。これまでの失踪者は5年間で26000人、昨年だけでも7000人である。
失踪者のうち入管難民法違反で検挙された技能実習生に対して政府が行った調査では、「低賃金」、「契約賃金以下」、「最低賃金以下」が合計87%に達したと言う。このことについて国会で政府は「より高い賃金を求めて失踪する者」と答弁している。
ふざけるな!最低賃金以下で働かされてる人間に対して「より高い賃金を求めて」とはなにごとぞ!人権を無視した労働をさせていることを無視するな!
このような実態で、かつ外国人労働者を無権利状態で放置したまま、受け入れを拡大するなど許されるべきではない。

2018.11.09

今度の日曜から大相撲の九州場所が始まるが、既に2横綱が休場、稀勢の里のみとなった。
いつものことだが力士は故障が多い。明らかに体重オーバーで、膝への負担が多すぎのである。私が昔から言っているように、理想の体形は故千代の富士のような筋肉質である。
ちょっと調べてみたが、力士の食事は一日2回、カロリーは8000キロカロリー、普通の人の倍以上である。早い話が意図的に激しい運動と過食で太らせるのである。見た目は皮下脂肪による肥満に見えるが多くは筋肉なので糖尿病になる人は少ない。とはいえ、骨格は太くならないので膝や足首に負担が大きくて怪我をしやすい。ここが問題なのである。
もし怪我をすると後まで響く。本場所は2ヶ月毎の年6回だが、間に地方巡業が入るので体が休まらない。本当は半年くらいの休養で治療に専念すればいいのだが、番付がどんどん下がるので休みにくい。横綱は降格がないが、休むと批判を浴びるし引退のプレッシャーもかかるので無理してしまうのである。
力士のような過酷な運動と食事では間違いなく寿命が短くなる。現在はいくらか改善されたが、引退後の減量をしても体は既にボロボロになっているので持たないのである。そういう意味では力士の人生はスポーツマンとしてあまり褒められない生活を強いられていると言えよう。入門者が次第に減る一因である。

2018.11.08赤ちゃんの不思議・5

人間は他の動物に比べてかなり早く生まれてくる。これを生理的早産と言う。
馬などは生まれてすぐに立ち上がって歩くことができる。要するに体としてはほぼ完成しているのである。そのかわり脳も完成しているので危険を察知する経験など以外は進歩しない。経験したことは一生そのまま記憶にされているらしい。
チンパンジーも人間の3歳児くらいの精神年齢から進まない。
しかし人間の赤ちゃんは生まれたては自分では何もできない。しかし年とともに猛烈に学習し、社会の中で生活する術を得ていく。そのために五感は非常に発達しているとのこと。もちろん生まれた直後は言葉はしゃべれないし表現力は弱いから、親から見たら何を考えているのか理解しづらいのである。だから一人前になるよう教育する。
チンパンジーは3歳児だと書いたが、人間の3歳児はかなりちょこまか動く。ウチの息子が3歳ぐらいのときは実ににぎやかだった。風邪を引いて熱があっても家の中を走り回っていた。ところが元ヨメは子供のこのような八方破りの行動についていちいち叱り飛ばしていた。私は黙って見ているだけだったが、あまり元ヨメを注意しなかったことが後に息子が萎縮する原因のひとつになったことを反省している。
息子が同じことを何度も失敗すると元ヨメはわめき倒したが、私は「同じ失敗を繰り返すから子供なのだ」という程度だった。後に私との二人暮らしになって精神的には解放されたようだが、今でも私の機嫌が悪いと気になるようである。
親が子供を育てるのではなく、子供が親としてのあるべき姿を教えている、というのが私の持論である。

2018.11.07

立冬というが今週はずっと気温が高め。近所の街路樹のイチョウも今月末どころか12月に落葉するかもしれない。
アメリカでは中間選挙で上院では共和党が多数、下院では民主党が多数となった。ねじれでどうなるかはこれからの話。
外国の話はさておき、片山大臣が疑惑の集中砲火を浴びている。今日も国会では著書の宣伝看板が3年間放置されていて、しかも著書名よりも本人の写真と名前のほうが大きく目立つものになっていると追求された。
さらに国会とは別に週刊文春が政党助成金のうちの約200万円が使途不明になっていることを報じている。
口利き疑惑に始まり、次々と問題が発覚するのは脇が甘い、すなわち日常的にデタラメなことを行っていることの反映である。これからも色々出てくるのだろう。アベットラーは相変わらずかばい立てしているが、オトモダチの不良在庫しか残っていないことが露呈している。
結局対抗馬を次々蹴落としたらろくな人間しか残っていなかった、という無様な姿をさらけ出しているのである。

2018.11.06

韓国人徴用工の問題で韓国の最高裁が原告の新日鉄住金に対する損害賠償を認めたが、これについて日本政府もマスコミも不当な判決だた叫んでいるが、共産党だけは1965年の日韓政府間の合意とは別問題としている。また一部の弁護士からも個人の賠償請求権は残っているとの見解を出した。
そもそも日韓合意は少々不備があって、日韓両政府からの請求権は消滅したとなっているが、日本側からの植民地支配などへの謝罪は含まれていない。これが後の日本の慰安婦問題や、政治家の右翼的発言とも合わせて韓国国民の不満が蓄積する背景になっている。
この請求権の放棄について、国会での質疑が明らかになっている。1991年8月27日の参議院予算委員会で、以下のやりとりが議事録として残ってる。
 清水澄子議員(社会党、後に社民党):(日韓)政府間は円滑である、それでは民間の間でも円滑でなければならないと思いますが、これまで請求権は解決済みとされてまいりましたが、今後も民間の請求権は一切認めない方針を貫くおつもりでございますか。
 柳井俊二外務省条約局長:いわゆる日韓請求権協定におきまして、両国間の請求権の問題は完全かつ最終的に解決したものでございます。その意味するところでございますが、日韓両国間において存在しておりましたそれぞれの国民の請求権を含めて解決したということでございますけれども、これは日韓両国が国家として持っております外交保護権を相互に放棄したということでございます。したがいまして、いわゆる個人の請求権そのものを国内法的な意味で消滅させたものではございません、日韓両国間で政府としてこれを外交保護権の行使として取り上げることはできない、こういう意味でございます。

ということは、韓国徴用工が個人として日本の一企業に対する賠償請求は当事者間の問題であって、日韓両政府共に口出しできる問題ではないということである。政府はまさにこの立場をこれまで取ってきた。
ところがアベットラーを筆頭として、無知なのか意図的な歪曲なのかはわからないが、これまでの政府答弁を卓袱台返しして政府間の問題にエスカレートさせているのである。しかも新日鉄住金に「交渉するな」と干渉までしている。
ここは一旦冷静になって、まずは当事者同士の交渉を待つべきではないのか。

2018.11.05

外国人労働者の拡大で、政府・自公政権は4月スタートとしてデタラメの法案を通そうととしている。とにかく受け入れ業種も人数も政府任せというのは国会としての責任は果たせない。
何故そんなにあせるのか、人手不足というがその裏には黒い意図が隠されていると私は見る。
現状でも研修生の名目で低賃金・違法な労働条件で働かせている実情があるのを放置して、その受け入れ枠を拡大したら、間違いなく問題は増える。場合によっては犯罪や暴動の多発のリスクも増える。日本人のようななあなあの解決を彼らはしない。しかも人数が多ければ多数の労働者による争議に発展することは必至である。
企業にすれば、これまでの正規雇用が派遣に変わり、さらに安くて過酷な労働をする外国人労働者に置き換えれば労務コストが下がる。だから財界も歓迎するし、自民党も経営者の票が増えてハッピーなのだろう。
しかもそうした安い労働力が労働市場に投げ込まれたら、間違いなく日本人の賃金にも下押し圧力がかかる。これでは企業栄えて民滅ぶが加速するだろう。だから今回の法案(というか法案もどきのただの紙切れ)は断固拒否せねばならない。
もし外国人労働者を受け入れるならば、健康保険などの社会保障、日本人と同じ労基法の適用、最低賃金の適用が必須である。

2018.11.04赤ちゃんの不思議・4

赤ちゃんの指しゃぶりは誰にでも見られる現象である。胎児の頃から見られるようだが、これは母乳を吸う練習をしているとも言われる。
出生後の指しゃぶりは、何でも口に入れて確かめようとするためとも言われるがもうひとつ私にはわからない。
いずれおもちゃで遊ぶようになってからは自然に消えるので、無理矢理やめさせることはないとのこと。但し指に傷が付いたり歯並びが悪くなることもあるので、その時は治療が必要になる。ウチの息子が指しゃぶりしていた姿は何故か記憶にない。3歳になる前までは毎日添い寝していたが、やはり見たことがない。子守唄を聞かせながらリズムに合わせて背中を軽く叩くと簡単に寝付いた。
ちなみに子守唄は「Star Dust」と「明日にかける橋」だった。彼が大人になってからラジオで「明日にかける橋」が流れていたら、「どこかで聞いた気がする」と言っていた。かすかな記憶が残っていたのだろう。不思議である。

2018.11.03

今日は親友Oとの飲み会。
彼も現役引退してからその後下請だった企業に再就職。
しかし仕事は却って増えたくらいで、帰宅が遅くなったと奥さんからはクレーム。根源には一般労働者も巻き込んだ長時間・過重労働を当然視するブラックな働き方がある。
彼も私もサービス残業は一切しないことを貫いてきたが、中小零細企業では抜け出せない雰囲気がある。
ウチの息子も、私の影響でサービス残照はしないのだが、無言の圧力はあるという。
非常に根深い問題だが、「我々は奴隷ではない」という意識の浸透が必要であることは疑いない。

2018.11.02

ジャーナリストの安田純平氏が記者会見を行った。冒頭、
 「私の解放に向けてご尽力していただいた皆さん、ご心配いただいた皆さんにお詫びするとともに深く感謝いたします。ありがとうございます」
と述べている。やはり日本人らしい謝罪を示した。日本以外ではこのような謝罪はしない。別に悪いことはしていないからだ。
もちろん拉致される可能性について見通しが少々甘かったといっていることは、本人も少し反省しているようで、そのリスクについては事前にしっかりと把握すべきという教訓を残している。
「自己責任」については「ある」としながらも、批判については「事実に基づいて」と条件をつけている。私にすればここは「これから考えます」くらいでよかったのではないかと思っている。どういう風に表現しようと、愚かしいネット右翼などはあれこれ難癖をつけることが考えられるので、「自己責任を認めた」としてエスカレートすることが目に見えるからである。
安田氏はまた、民主主義の知る権利と言う面から現地に入るジャーナリストの存在は必要と述べている。
この視点は重要だ。「大本営発表」ばかりを垂れ流した戦前の報道がどれだけ国民を欺いたかという例を見ても、現地に入ってありのままを伝えることが重要であることはわかっていただけると思う。

2018.11.01

遂に11月。今年も残り2ヶ月。年賀はがきの発売も始まった。
朝晩の冷え込みも進んで、今朝などは晩秋を思わせる気温である。
そろそろ次の元号の話が聞こえるが、政府は新天皇の即位1ヶ月前を想定しているらしい。そうなるとカレンダーの印刷業者はとりあえず平成のまま作ることになるのだろう。そして来年途中からはゴム印とか新元号のシールで対応するしかなさそうだ。
こんな面倒くさいことを避ける唯一の方法、それは元号をやめて西暦で統一することである。