悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか! |
17.01
2017.01.31:
昨日はあまり触れなかったが、日本の労働時間が長い割には生産性が低い問題について書く。
この点でよく比較されるのがドイツ。彼らは法規制、労働組合との合意などによって労働時間は日本に比べてかなり少ない。定時になればさっと帰る。しかし彼らは昼間しっかりと働く、というか上司がきちんと労働時間と成果物を管理している。残業が多ければそれは上司の能力が低いとされる。
では日本はどうか。そこで気づいたのだが、財界も、そしてマスコミも語りたがらない問題として「お客様は神様」という、客先には決して逆らえない、逆らうなという悪しき慣習がはびこっていることがある。電通社員もまたその犠牲者である。
早い話が契約書にない資料を次々と提出させる、追加機能をタダで付けさせる、などである。極端な例は、機械を納入してもそれを運転するのは客先が委託する下請けで、その下請けから「運転するのは俺たちだ」ということで契約書を一切無視して言いたい放題の要求をするのである。変更による追加請求をしようものなら怒鳴られる。
その結果、膨大な時間が費やされるし、部品などの追加発注の金額が膨れ上がるのである。もちろん金はもらえない。だから生産性はすこぶる悪くなるのである。ドイツならあらゆる要求に対して、追加請求を出してくるし、支払いの約束がなければ追加の要求には応じないということが徹底されるのである。
横道にそれるが、「お客様は神様」という言葉は発祥とされる三波春夫は語っていないと、ネットに出ていた。それはともかく、このような上下関係をあからさまにした無理難題の類は、大手ゼネコンを頂点に過去100年以上の歴史がある悪弊である。大手ゼネコンの現場責任者と付き合うとわかるが、彼らはやくざまがいの言葉遣いをする。荒くれ男たちを指揮してきたことの影響もあるのだろうが、現代では顰蹙を買うような態度である。
だがこのような日本の悪習が生産性を悪くしていることは間違いない。私自身も過去に資料作りで連日深夜まで働かされたことがある。さらに悪いことに、最近はコンビニ店員を土下座させてその光景をネットに投稿するような例まで出ている。また製品に難癖をつけるクレーマーが、その一部始終をSNSに投稿して悪口を拡散させる手口も出てきた。
もちろん根底には「お客様は神様」という日本にしか存在しない習慣が根源にある。ここを断ち切らない限り労働時間の問題も解決はかなり困難である。
いまや世界の趨勢は、交渉当事者はWin-Winの関係であるべきという流れである。だが残念ながらトランプのはあからさまに他国に対して「アメリカファースト」とWin-Looseの関係を持ち込もうとしている。アベットラーもアメリカに対しては逆のLoose-Winの態度を崩さない。今日もイスラム圏などに対する入国制限のトランプの大統領令に対して「ノーコメント」を表明した。世界の多くの国がはっきりと「差別ノー」と言っているのにである。
2017.01.30:
労働時間の問題がやっと国会でも本格的な議論になってきた。
だが政府が出している法案は、アベットラーの「働き方改革」のお題目にもかかわらず、26日の日記に書いたように審議入りすらできていない「残業ゼロ法案」と準備中の時間外労働規制法案のみ。
その時間外労働規制でさえ1ヶ月最大80時間を匂わせて総スカンを食らい、今考えられているのは60時間というこれまただらしないもの。
政府は根本的に財界の要求どおり、残業規制と生産性向上を抱き合わせで考えるから及び腰になる。その点を含めて何が労働者のためになるか、提案してみたい。
1.時間外労働は悪くても月40時間以内(罰則付き);これは説明の要はあるまい。
2.インターバル規制:これは野党側から提案が出ているが、次の労働までの間隔を十分に取るよう最小限を定めるもので、フランスなどでは既に実施。
3.最低賃金の時給1000円への引き上げ。将来的には1500円にすること:無理して働かなくても食えるようになるので間接的に長時間労働が防げる。
4.欧米並みの時間外割り増し賃金。平日50%、休日100%:これで残業させるよりも人を増やすほうが安く上がる。
これだけやれば、だらだら残業して収入を増やそうという労働者は減る。実際に残業を制限して逆に効率が上がった例があると聞く。
とにかく労働条件が欧米先進国に比べて極端に劣悪なままでは「働き方改革」など絵に描いた餅である。
2017.01.29:
そろそろトランプのやり口に対する反抗と批判が出てきている。
フランスやドイツからはい移民問題ではっきりと反論を食らい、国内でもイスラム圏からの入国で足止めを食わせたことに連邦裁判所が待ったをかけた。
これまでも「水責め」を引っ込めさせられたこと、メキシコとの壁に関する口論を中断して封印するなど、彼の思いどおりに行かないことが表面化してきている。
今後も振り上げたこぶしの降ろしどころに窮する話が出てくるだろう。但しアベットラーに対しては言いたい放題で、アベットラーもひたすら土下座に向かうだろう。但しそれが日本国民の反感を買うかどうかは別問題である。
2017.01.28:
最近のアベットラーの失敗談が話題になっている。
国会の答弁原稿を読むときに「云々」と書いてあったとされるところを、「でんでん」と発音したのである。
原稿そのものが「伝々」と書いてあったのか、彼が読み間違えたのかは不明だが、いずれにせよ前もって原稿にちゃんと目を通していれば防げた性質のものである。
こういう閣僚による原稿の誤読は珍しくないが、事前のチェックを怠っているのは論外である。トランプでさえ原稿なしの演説をやっていることがある。日本の閣僚はその意味で不勉強、秘書や役人任せでレベルが低い。
それと最近のアベットラーの発言には「ありえない」が多い。突っ込まれて答弁不能になるとまともに答えず、「ありえない」を連発するのである。「ありえない」という表現は原発神話で頻繁に使われる言葉として有名になったが、アベットラーの場合は悪法を次々に提案して強行採決に持っていくために、答弁を適当に流して審議時間を短くするための戦術であることは疑いない。
「でんでん」も「ありえない」も民主主義の軽視の象徴である。
2017.01.27:
トランプはとんでもないことをやろうとしている。
いくら選挙前の公約とはいえ、超過劇で相手を怒らせるような内容をそのままやるにはあまりにリスクが伴う行為である。それはメキシコとの国境に壁を作ることであり、イラン、イラク、シリアに対するビザ発給停止である。
特にメキシコに対しては壁の建設費用をメキシコ側に負担させるというものである。負担しなければメキシコからの輸入品に20%の関税をかけるという。
当然メキシコの大統領は拒否。これでアメリカとメキシコの関係が次第に悪化すれば国交断絶に発展するだろう。互いに政治的メンツがあるから一歩も引かなければ必ずそうなる。この問題は明らかにトランプが仕掛けた戦争だから、国際世論から見ればトランプの負けである。
ウチの職場でもトランプのやり口を苦々しく見ている人は少なくない。
それにしても、トランプが選挙前に出した公約の「目玉」が出尽くしたとき、その後彼は何をやるつもりだろう?
2017.01.26:
政府がとんでもないことを考えている。
労働時間の削減問題で、最大1ヶ月80時間までの残業を上限とすることを考えているという。80時間というのは過労死ライン、つまりこれ以上働くと死ぬ確率がどーんと上がることが知られているが、これは「死ぬ寸前まで働かせてよい」という見解そのものである。個人差があるから80時間以下で死んでも労災とは認めない可能性が出てくる。
現在の三六協定では各企業の自由裁量ではあるが、おおよそ月40時間、特例として80時間(もっとひどいところもあるが)というところが多い。もしこれを80時間と明確に決めれば、現在の40時間が80時間まで行政として認めてしまうことになり、実質的な改悪になってしまう。
月40時間でも体に何らかの影響が出てくるといわれているのだから、これでも危険な数字である。月40時間を1日あたりに換算すると、週休2日で1月平均20日の労働日と仮定すれば毎日2時間と少し残業することになる。
私の実感だが、毎日2時間残業をずっと続けていると休日は何もする気がなくなる。もちろん毎日2時間でも余暇の時間はほとんど出ない。仮の計算として、会社を出るのが午後7時、通勤時間が1時間として帰宅が午後8時、食事をして風呂に入って体が落ち着くのが午後10時、その後1時間くだらないテレビを見て11時に就寝、となる。映画を見たり、家族と一緒に外食などという、いつもと違った生活など到底できない。
だから40時間でもアップアップなのである。そもそも残業時間を固定した40時間という数字で縛ること自体が問題。縛ると8時間労働が10時間労働になってしまうのである。もっと言えば、三六協定の存在そのものが国際的標準以下なのである。だから労基法36条は廃止が望ましい。今すぐ廃止できなくても、よほどの事情がない限り残業させられないものにすべきである。ヨーロッパでは30年以上前からそういう制度になっている。
しかしながら、アベットラー以下政府は「働き方改革」と宣伝しながらこんなことをやっている。今国会に出ているのは、審議入りすらできていない「残業ゼロ法案」のみ。
「看板に偽りあり」とはこういうことを言う。
2017.01.25:
大相撲の稀勢の里が横綱になったことで、「19年ぶりの日本人の横綱」とマスコミが騒いでいるが、私は強い者が横綱になるのに国籍は無関係と考えている。
日本人で角界入りする若者が減ってきているのと対照的に、モンゴルを中心に外国籍の力士が増えているのは当然の傾向である。
最大の問題は暴力と過大なカロリーである。
昔から親方と兄弟子による暴力沙汰は常にあり(暴力を否定する親方も少数ながらいるが)、それに耐えて高収入を得たいと考える若者が減っているのである。いじめではないが、やはり暴力はなくすべきであって、それに否定的だからといって角界を避けることを批判すべきものではない。基本はスポーツマンとしての自主的な努力こそが報われるべきものである。
実際に、暴力を使わずに育てられ、オリンピックで好成績を上げている選手がいるではないか。
2つ目はちゃんこによる過大なカロリーである。激しい稽古でカロリーを消費するのは事実だが、消費カロリー以上に巨大なカロリーを摂取するのは健康上よくないことは医学界から常に指摘されている。アンコ型力士でも、太っている分は脂肪だけでなく、筋肉もかなり含まれてはいるが、関節などに過度の負担がかかって故障しやすくなるのである。しかも現役時代のこれら過剰な負荷を体にかけることによって、力士は短命であることは周知の事実。
せめて理想とされる元千代の富士並みの筋肉質に育ててはどうだろうか。
2017.01.24:
今朝も冷え込んで最低気温はマイナス。
今日のNHKの番組でトランプの宣伝戦術を特集していたが、聞いているとこんなことが見えてきた。
彼は記者会見に消極的で、自分のツイッターでガンガン言いたいことを一方的に喋りまくっている。しかも記者会見でCNNの記者の質問を拒否したように、自分の意見に反対の声は受け付けないのである。ツイッターならばなおさら生の声による双方向のやりとりはやりにくい。
加えてツイッターなどを使って個々の企業を攻撃し、脅した上で「アメリカの雇用を守った」と吹聴するのである。すると今度は自分ところがやられるのではないかと疑心暗鬼になり、トランプの攻撃に先回りをしていいなりになるのである。
明らかにトランプのメディア戦略が見えてくる。彼はもちろん政治全体を俯瞰しているとは考えられない。ひたすら目先にある攻撃対象を選び、攻撃が成功したらそれを自慢するのである。同様にメキシコやイスラムも悪の根源として攻撃する。非常に狡猾な方法だが、これってヒットラーのアジ宣伝、世の中が悪いのはユダヤ人のせいだとするキャンペンと瓜二つではないのか?
しかし彼にはひとつの弱点がある。製造業に対しては目に見える雇用の問題で攻撃しているが、ヘッジファンドのような資本輸出で莫大な利益を上げ、その一部は製品のかたちでアメリカに流れ込んでいることを見ていないようである。しかもアメリカの多国籍企業は新自由主主義で世界中に資本をばら撒いており、それをアメリカの雇用を守れという理由で攻撃したらどうなるか。答えは明白、トランプはたちまち叩きのめされるだろう。
良識のある識者はこのようなトランプの危うさを見抜いているようである。
2017.01.23:
今朝は前回の寒波よりも一段と冷え込んでいて、道端の水溜りも凍っていた。また午後は雪も舞った。
ところで福島県から横浜市へ避難していた子供へのいじめ問題について、加害者から「菌」呼ばわりされた外に「補償金を貰っているから」と数回にわたって総額150万円もの金を巻き上げられたことを、横浜市教委は「いじめとは認定できない」とした。加害者の「おごってもらった」という言い分を鵜呑みにしたのである。
当然炎上するし、横浜市には多数の抗議の電話が殺到した。まずもって開いた口がふさがらない見解である。
一般の恐喝事件でも、加害者から「おごってもらった」などという言い訳を検察が信用しないのは当たり前のことである。子供ならなおさら150万円もの金を巻き上げていた事実は恐喝以外のなにものでもない。教育委員会がその程度の一般常識が理解できないとすれば異様な事態である。
最近マイノリティーに対するいじめ、差別が次第に増えているが、明らかに格差拡大の影響である。貧困者がよりひどい貧困者をいじめることで憂さ晴らしをする、こういう傾向が社会に蔓延したら大変なことになる。その意味でいじめのエスカレートを食い止めるべき教育委員会が甘い判断をする悪影響は計り知れない。
2017.01.22:
アベットラーは色々悪法を生み出しているが、今度は「共謀罪」なるものを出してきた。これを適用すれば今ある676の罪の「共謀」が検挙の対象となる。
国連が打ち出したテロ対策を口実に、犯罪を事前に計画したということだけで罰せられるのである。つまり警察が「計画していた」と判断すれば好きなように逮捕できるのである。戦前の治安維持法と変わらない。
同じ法案は過去3回出され、いずれも廃案になった。議論になるまでもないということで審議にもかけられなかったのである。それを再び持ち出そうというアベットラーの陰謀は許せない。彼は現在の議席数を見越してろくに審議もせずに強行採決で通すつもりだろう。
これはもう実質的な独裁である。しかも憲法改悪もにらんでいる。あらゆる手を尽くして阻止しなければならない。
2017.01.21:
昨夜は人事異動による職場の歓送迎会。それほど飲んではいなかったが、酔うと足元が危なくなる傾向はひどくなる一方。転倒しないようゆっくり歩くことにした。そうでないとこれからは大腿骨の骨頭を骨折する確率が高くなるからである。
トランプ大統領就任直後、予想通りTPP離脱の宣言をした。輸入品の急増でアメリカの雇用が失われる危険を回避しようという目論見である。
だが一方でアメリカ以上に輸入品がなだれのように流れ込むのが日本。しかも農産物が大量に入るので日本の農家は壊滅的な打撃を受ける。そのことを考えると、昨年の大統領選挙直後にアベットラーがトランプ詣でをやった意味がはっきりしてくる。TPPからの離脱を踏みとどまるよう「お願い」すると同時に、TPPがご破算になっても日米のFTAによってなおいっそうの輸入を約束したものと考えられるからである。
アメリカは北米のNAFTAについても再交渉をやるつもりであるが、さすがにカナダもメキシコも言いたいことを言ってアメリカの過大な要求をはねつける可能性がある。しかしそれに反して日本政府はアメリカの言い分を何でも「イエス」と言うことになるだろう。そのことを裏付けるように、アベットラーは国会で外交・防衛はアメリカの言うがままになることを宣言した。日米安保には経済条項というのがあるから、経済もいいなりになることを高らかに掲げたものと見てよいだろう。
アメリカ第一主義を掲げるトランプが日本にどれだけ無理難題を吹っかけてくるか、注視しなければならない。
2017.01.19:
明日のトランプ大統領就任式を前にして、面白いニュースをネットで見つけた。
トランプに抗議する女性の間で、手編みのピンクの猫耳が付いた帽子を作ることが流行っているという。その名もPussyHat。
語源は「カワイ子」を意味するPussycatと帽子Hatの合成語だが、Pussy単独では女性器を意味するから、トランプが度々口にしてきた女性蔑視の発言に対する抗議の意味が含まれる。
少なくない議員が就任式に欠席するなど、トランプが大統領になることにアメリカの世論が分裂している状態はこれまでになかった異常と言える雰囲気である。
そもそもトランプは、酔っ払った下品なオッサンがわけのわからないことをわめいているといった感じに見える。繰り返しになるが、大金を儲けただけしか経歴を持たない能天気な男がいつの間にか大統領に祭り上げられてしまったという、喜劇映画を見ている気がする。
ともあれアメリカ国民の大半は選挙で一旦はトランプに入れたのだから、それを後悔するかどうかは彼らが判断する。
2017.01.18:
友人HPにあったケータイ用サイトを閉鎖することになった。
スマホの普及でガラケーからのアクセスが激減したからである。
ガラケー用の画面は小さいフォントで縦長にしてあり、しかも読み込むときの負担を軽くするために画像はほとんどなく、あっても数キロバイトの小さなものにしてあった。
PC用サイトのほかにケータイ用を作るのは面倒くさかった。しかしアクセスが減った今ではもはや役に立たない。ということで編集メンバーに廃止を提案したらあっさり受け入れられた。考えたら私以外は全員スマホに変えていたのである。
これであっさり廃止が決まったのもうなずける。
2017.01.17:
22年目の1.17で、5時46分に黙祷した。
22年ともなると私自身も記憶から薄れつつある。NHKラジオでもこれまでやっていたカウントダウンはなくなった。震災経験者の高齢化も進むし、これから記憶の風化はさらに進むだろう。だが、震災の教訓だけは残しておきたい。
防災・避難訓練、ボランティア、建物の耐震・免震構造、感震ブレーカーなどは貴重な遺産である。
会社でも毎年1.17に近くなると訓練用被災情報の入力を促す一斉メールが流れる。一度だけ、淡路島で起こった地震のときに本番メールが流れた。
これから50年、100年後に人々の心の中に阪神大震災の記憶はどれくらい残っているだろうか。
2017.01.16:
さすがに氷点下にはならなかったが、今朝も冷え込んだ。但し風はおさまったので体感温度はそれほど低く感じなかった。
年を取ると寒暖の感覚が鈍くなるというが、何となくそれらしきことが見えてきた。
昨日書いたように先週始めから次第に冷え込みが強くなってきたが、こむら返りがひどくなるまであまり寒さを感じないのである。
その証拠のひとつは、今年はファンヒーターの温度を上げなくても震えるような感じはないこと。これまでなら昼間でも温度を高めにするので窓ガラスの露点がひどいのだが、今年は低めなので露点はまったくない。
もうひとつは、寝てすぐは布団が冷えているので中にもぐって体温で温まるまで待つものだが、今年は冷えをあまり感じないのである。
やはり体が次第に老化しているのだろう。
2017.01.15:
今朝は昨日よりさらに冷えて氷点下。寒過ぎると強烈なこむら返りが起こるので、パッチを穿いたまま寝た。
あまりの冷え込みに、そそくさと30分ほど買物に出た以外は家の中でファンヒーターをガンガンかけて過ごした。
明日はわずかに暖かくなりそうだが、東日本ではまだ雪が降り続くとの予想である。
寒波よ、早く過ぎ去ってくれ。
2017.01.14:
寒い、とにかく寒い。
今朝洗濯をしていると手がしびれた。もちろん外には干さない。今はほとんどないが、子供の頃、京都の底冷えで洗濯物が凍ることが一冬に何度かあった。
昼間はほとんど晴れていて、それでも少し雪が舞う天気だったが、とにかく風が強い、場所によってはビル風が猛烈に吹き、体が飛ばされる寸前にまでになった。
今日はいつものように通院。
冬になると内科医はマスクが必需品になるとぼやいていた。患者からインフルエンザウィルスを飛ばされることが多いので、その防護策だという。患者自身も菌を撒き散らしていることの自覚がないのでなおさら。それでも次第に免疫ができているという。予防注射などいらないのである。
さて、来月は今日から4週間目が2月11日と祝日なので次の週の18日で診察の予約を入れた。何年かに一度こういうことが起こる。薬も5週間分。カバンは薬ではちきれそうになった。
2017.01.13:
トランプの言動を見ていると、彼が口にする暴論には相手に対する侮蔑の言葉、弱いものいじめの構造が見て取れる。
例えば11日の記者会見では彼に批判的だったCNNの記者からの質問を拒否した。明らかに自分が気に入らない人間を罵倒する態度である。
また、以前腕に障害のある記者の真似をし、それをハリウッド女優から批判されると、それに対しても悪罵を投げつけた。
しかもトランプはCNNの記者に対する態度だけでなく、イスラム教徒に対する態度、メキシコとの国境に壁を作ってその費用をメキシコ政府に払えとするなど、「自分は大統領だぞ」との相手を見下す態度がしばしば見られる。これは明らかな子供社会のいじめっ子と同じ、力を持っていることを傘に着た態度なのである。
もし彼が20日の大統領就任以降もこういう態度を続けるならば、やがて人々は彼に対しての評価を下げるだろう。やはり人々は権力者としてふさわしくない品性のなさにやがて飽きてくるはずである。
ウチの会社でも見られることだが、パワハラ、セクハラを続ける管理職はやがて嫌われ、命令を無視したり不服従になっていく。そして最後に退職するときは感謝の言葉も惜しむ言葉もかけられずに去っていくのである。
トランプは既にそのような資質を持ったまま大統領になろうとしているが、やがて周囲は彼を遠ざけていくようになるだろう。
2017.01.12:
営業内部の担当換えがあり、問題児のKは課長の手伝いとしてある大型プロジェクトの仕事をやることになった。
その代わりとして、以前私と一緒にやっていたTが割り当てられた。これで私との最強タッグが組まれることになる。
やはりTは誰かがべったりくっついて教育しないとダメなのである。
2017.01.11:
トランプの数ある暴言のうち、イスラム教徒に対する登録制についてトランプが指名した閣僚の一人が反対を議会で表明した。
言うまでもなく、人種や宗教による差別は国連の人権条約に反するし、アメリカ憲法でも同様のことを定めている。
当初はイスラム教徒の入国禁止を訴えていたトランプだが、さらに登録制にまで発言をエスカレートさせていた。
冷静に考えたらわかるはずと思うが、彼の単純な図式、テロリスト=イスラム教徒(が多い)をイスラム教徒=(すべて)テロリストという論旨のトリックが問題なのである。「逆もまた真ならず」。しかし彼のアジ演説に拍手喝采したアメリカ国民は皆無とは言えなかった。
これから何が起こるか不明なため、株価などは20日の就任式が終わるまで神経質な動きになっているという。
いずれにせよ、これからも暴言が続き、それがアメリカの利益を損なうようなレベルになればトランプは崖から突き落とされる可能性がある。
というのも軍や財界が黙っていないだろうからである。いざとなれば平気で大統領を引き摺り下ろす。
それが親友Oと私の一致した結論である。
2017.01.10:
最近夕食を作るのが億劫になってきた。最大の理由はメニューを考えるのが面倒になったこと。
メニューが次第にワンパターンになってくるのはやむをえないのだが、私の場合カロリーを勘案する必要があるので闇雲にメニューを決めるわけには行かない。肉類を減らして腹を膨らませるために野菜を大量に食うのである。通常は1日あたり350gあればいいのだが、私は毎日500〜600gの野菜を食う。多くの場合煮物、炒め物にする。
肉類は牛肉、豚肉、鶏肉、魚のローテーション。揚げ物はカロリーが高くなるのでほとんどパス。そうなるとメニューは非常に限られることになる。
こういうことを息子と2人暮らしになって以降10年以上続けているので、さすがに疲れてきた。
稀にスーパーの惣菜を買ったりもするが、野菜類は量が少なすぎて×。肉類は圧倒的に揚げ物が多い。さらに弁当にすることもあるが、これも野菜類は少ないので別途サラダなどを買う。それも面倒な場合は外食にする。しかしこれを毎日続けると家計は間違いなくパンクするから、どうしても自炊になる。
こういう矛盾が蓄積するから精神的にはかなりしんどくなるのである。これは兼業主婦がよく直面する問題である。一度兼業主婦と炊事の話をしたことがあるが、やはり同様の倦怠感があると言っていた。
但し共働きの場合はある程度収入があるので惣菜を買ってくることも可能だが、これがシングルマザーだと悲惨になる。私は男だから何とか食える収入があるが、女性の場合は男性の7割というのが日本の平均で、苦しい生活を強いられている。
糖尿病があるので揚げ物、丼物で手抜きをすることを続けるわけにもいかず、心の中の矛盾を抱えたまま毎日を過ごしている。
2017.01.09:
今日は成人の日。「たまごっち」というゲームが発売されたのがちょうど20年前とのことである。
ウチの息子もそうだが、20歳の彼らは不動産バブルが崩壊した1991年以降、生まれた時から景気上昇の時代をまったく知らない。ひたすら競争に次ぐ競争であおられ、背伸びをさせられている。
大企業は優秀な人材を先に囲い込んで団塊世代の大量引退の穴埋めをしようとしているが、そんなものが数年で育つわけがない。ましてや中小企業では人材不足で廃業に追い込まれるところも出ている。私も鋳物業界などでその実態を見ている。
阪神大震災、リーマンショック、東日本大震災と景気回復の目は何度も押さえられてきたが、その後に出てきたアベノミクスは成長どころか格差を拡大しただけ。そのことは1991年以降の政府の統計でもはっきり示されている。
「三本の矢」はことごとく的に届かず、「黒田バズーカ」は空砲どころかマイナス金利という逆噴射でボロボロ。
20歳になった若者は、この危機的状況を救う救世主になれるだろうか?
2017.01.08:
トランプの言動を見ていると政治家としての冷静沈着さがまったくないことを感じる。
ひとつは台湾問題。
米中合意で「ひとつの中国」を認めたことをご破算にしようとしているが、危険極まりない。
もともと、「ひとつの中国」はあくまで表書きの合意であって、その後もアメリカから台湾には武器供与などが行われていた。但しそれは実務レベルでこっそりやられていたもので、中国も警告はしていたが事を構えるようなことはしなかった。その点は尖閣諸島のように双方から「ここはわが国のもの」と叫ばなかったことと似ている。表面化すると抜き差しならぬ事態になるからわざと領有権は伏せたのである。
しかしトランプはこういう政治的駆け引きの機微を弁えず、台湾の総統と電話会談を大々的に発表したのである。当然中国は建前として何かをいわざるを得なくなるのである。
もうひとつはトヨタへの「個人攻撃」。
フォードがメキシコへの工場建設を断念したことに味を占めて、トヨタへも・・・というつもりのようだが、産業全体を大所高所から見た上で政策を発表するのならともかく、目の前にぶら下がった餌に飛びかかるような発言は、品のなさを自らさらけ出しているにひとしい、
幼い頃から金儲けだけに生きてきた人間だから、他の世界のことを知らない井の中の蛙であることを世界に見せたのである。選挙前から共和党内部でも懸念されていたが、これで彼に対して「この程度の人間か」と絶対評価されることは疑いない。
2017.01.07:
昨日書いたとおり、今日は親友Oとの新年会。
実のところ、新年を祝うどころか互いに迫り来る老後の生活をどうするのかが話題の焦点。
私の場合は両親共に他界してから10年以上になるが、Oはまだ80代の母親がいて、現在介護付きマンションに住んでいるという。しかしO自身もやがて現役引退を迎えるからまさしく老々介護になりつつあるという。
親子共に老後の不安を抱えつつ生活しているというのは、日本の福祉制度の貧困の典型である。
子育てについても「保育園落ちた、日本死ね」というような福祉の貧弱さがあるが、安部内閣になって老いも若きもレベルが低下し、「ゆりかごから墓場まで」ならぬ「ゆりかごから墓場まで自己責任」が蔓延している。これを変えずして日本の未来はない。
2017.01.06:
今朝は冷えるので一旦は脱いでいたパッチを穿いた。
しかし分厚いのでズボンの中でパンパンンに膨れ上がって歩きにくいことおびただしい。
明日は今日よりも若干気温が上がる見込みなので再び脱ぐことにする。
明日から3連休だが、親友Oとの新年会が1日あるだけで残りはごろ寝の予定。但し足が動かなくなることを恐れるので、朝の半時間程度はウォーキングをする。
2017.01.05:
営業Kは新年早々大ボケをかました。
東南アジアの客からの要請で、2本の注文があるものを同時に船積みしてほしいとのことだった。そこまでは問題ない。しかしその先が問題だった。
船積書類も1本にしてくれとのこと。しかし両方とも信用状で、それぞれに船積書類を要求しているので合体は無理である。というよりも「1本にしてよい」とは書いていないのである。
本来ならこの程度の無茶な要求は営業で蹴っておしまいなのだが、私のところにまで客のメールを付けて質問してくる。
ここには営業として最も悪い癖の「お客様は神様」で、かつ客の要求を吟味なしで他部門に丸投げする姿勢が見えるのである。
営業は何もしない。
ということで怒りのメールを返信しておしまい。「そんなことくらい営業で判断できるやろが!」
2017.01.04:
今日は午前中30分ほどウォーキングをした以外は丸一日ごろ寝。
食事も普段どおりのため注射量は減った。雑煮と煮しめは意外とカロリーが高く、いつもの朝の量の2倍近くなる。体調に変化はないが、やはり血糖値が高くなるのは気になるものだ。
明日から出勤。但し年明け初日は社長と重役のうんざりするメッセージがある。「景気の先行きは不透明だから今年もがんばれ」のワンパターンを聞いていると眠くなる。
2017.01.03:
元日から毎日外に出ているが、元日から営業しているのはコンビニとダイエーだけだった。駅のショッピングセンターは2日から、それ以外のビルのテナントは3日から、そして一般のスーパーはおおむね5日からである。
やはり省エネと従業員の過重労働の観点が重視されつつある。但しどこかが抜け駆けで店を開けると不利になるということで、新年の開店を遅らせることに躊躇するむきもあるようだが、だったら法律などで縛ればよい。とかく日本は企業に対する規制が甘い。「規制緩和」に逆行するという論もあるようだが、それは大企業が中小企業中心の業界に殴り込みをかけるための勝手な論理であって、混同してはいけない。
2017.01.02:
例年の国道ウォーク、やはり足がまともに動かず、約2時間歩いて芦屋で中断した。もはや西宮すら行けない状態で、これからは新年の国道ウォークそのものを断念することになりそうである。
辛い決断だがやむをえない。年齢がそういう立場に追い込むのだから、もがいても仕方がないのである。
新年早々後ろ向きの話だが、気分を一新して前に進むしかない。箱根駅伝の選手たちのように。
2017.01.01:
皆様、明けましておめでとうございます。本年も「落書帖」をよろしくお願い申し上げます。
昨年の元旦の日記は以下の通りだが、今年も状況はほぼ変わっていない。
少し違うのは、
−煮しめをさらに減らした
−息子のバイトは、31日も出勤
ということで、今年の元日の朝は晴天の陽気で明けた。
--------------------
昨夜は紅白歌合戦を聞き、除夜の鐘を聞いてから寝たので今朝は7時頃まで爆睡。
起きたら例年のごとく雑煮を作った。だが今年は煮しめも含めてボリュームを減らした。もう食欲が低下しているし、無理に食っても血糖値が上がるだけである。ただ、野菜の煮しめはちょっと作り過ぎた。ごまめは自作をやめて出来合いのものを買い、これまで雑煮に入れていたアナゴは高いこともあってパス。
夜はすき焼き。息子と一緒に食うのは久しぶりだった。というのも彼のバイトは夜のシフトが中心であるために「午前様」が多く、私が作り置きをしても食えないことが多いのでほとんど私自身の分しか作らなくなったからである。年末年始も彼は31日と1日だけが休みで明日からは出勤。よって正月料理らしいのは3日間の朝の雑煮と今夜のすき焼きだけ。明日からは夜は普段どおりのメニューになる。
年とともに正月気分は減少していくのである。