悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか! |
15.08
2015.08.31:
国会前や各地で行われた大規模デモについて、スガッペルスは「大きな誤解が生じていることは極めて残念」と述べた。
アベットラー軍団にとって極めて残念なことに、国民は誤解していない。戦争法案は日本を守るためでなく、違憲の集団的自衛権の行使でアメリカの戦争を助けるためのものであることは明確なのである。
誤解していたら10万人以上もの人が国会前に集まるわけがない。また世論調査でも、安倍内閣の支持率は低下、戦争法案に反対が賛成を大きく上回っているのである。世論調査の結果を「誤解」と言うのなら。それは政府の説明が不十分、いや、不十分どころか不能になっているためである。ホルムズ海峡封鎖を始め、あれこれ「証拠」を出しても、国民による「法廷」の前ではことごとく「証拠不十分」あるいは「証拠不採用」になっているのである。
二重三重の憲法違反の法案を通すために、相手に対して「お前らはわかっていない」と叫んだところで、何一つ進まないのである。
2015.08.30:
昨日の戦争法案反対の集会・デモ(弁護士会主催だからパレードと称している)に参加したが、何故かやたら疲れてしまって昨夜は早く寝た。
今日は国会前での10万人を超える集会。全国的には100万人規模を目指していたというが、今のところ集計は発表されていない。しかし国会前はパンク状態。60年安保に匹敵する規模と言えよう。しかし当時との違いは、死者まで出るような激しいものではないが、静かながらも各人が工夫を凝らしたプラカードやゼッケンを付けて意思表示をしたことだろう。
今はSEALDsのような若者が非常に積極的に活動している。一昨日は元町駅前で集会を開き、昨日も集会でスピーチを行った。
どこかで読んだ気がするが、若者の声で「僕たちは戦争を知らない子供たちですが、ずっと戦争を知らない子供たちでありたい」というのがあった。名言である。「戦争を知らない子供たち」というのは我々戦後直後に生まれた世代で大ヒットしたフォークソングで、戦争を知らないけれども平和を訴えているという、戦中派に対する「生意気言うな」という声へのアンチテーゼだった。それが今その戦後生まれの世代の子供たちが再び平和を訴えているのである。
アベットラー自身も戦後生まれだが、戦争にのめりこもうとしている彼に比べ、私の世代もその子供たちも平和のほうがいいとはっきり訴えている。この違いはどこから来るのだろう?
2015.08.28:
中国国営の新華社通信が現天皇に謝罪を要求したことが波紋を呼んでいる。
昭和天皇に戦争責任があり、その継承者である現天皇が謝罪すべきという論理だが、ちょっと飛躍しすぎて話にならない。
日本政府は「礼を失している」という立場だが、そんな不敬罪みたいな論理は国際的に通用しない。しかし天皇に戦争責任があるとしても、当時は何ら権限を持たなかった息子に罪をなすりつけるのは論外である。
戦争・侵略の責任を世襲すべきと言うのなら、子々孫々末代まで謝罪させることになる。まったくもって噴飯ものである。近代中国の論陣をリードする新華社がこれほどまで無知蒙昧とは思わなかった。
2015.08.27:
今日は橋下・松井の維新離党のニュースで溢れている。
経緯はご存知のとおり柿沢幹事長の辞任要求が通らなかったこと。そうでなくても寄り合い所帯の維新、意見が合わなくて分裂する可能性は以前からあったが、今回は党の統一からの逸脱が原因だからそれほど不思議なことではない。
ただ、橋下人気に便乗していた中央・地方の議員が動揺することは必至で、雪崩を打ったように集団離党し、さらには党の崩壊に至ることが予想される。
それにしても理解に苦しむのは、橋下が「政界引退」を口にしながら大阪知事選、市長選の候補擁立を主導しようとしていること。自身は走り回ることなく、「闇の帝王」として手下に命令することを夢見ているようだ。
維新が分裂して離散した後、誰を指揮命令しようというのか。権力欲に染まった男がこれからどんな行動するのか、今はまだ予測がつかない。
2015.08.26:
愚かで品のない若手議員のヨタ話。---いわずと知れた武藤議員のこと。
彼は今日記者会見を開き、金銭問題での「釈明」を行った。しかしその実態は、会見に参加できたのは自民党の記者クラブと武藤議員の地元である滋賀県の県政記者クラブに所属している記者だけ。金銭トラブルを書いた「週刊文春」を含むその他の記者は閉め出された。
これには参加できなかった記者の間から「あんたこそ利己的だ!」との声が飛ぶなどした。
この男の生い立ちは良くわからないが、アベットラー的極右思想にかぶれて、現憲法を攻撃したり戦争法案反対を唱える若者を「利己的」と呼んだりして脚光を浴びているが、根はチャランポランに見える。
議員になる前は嘉田前滋賀県知事を応援していたのが、衆議院選挙では対立していた自民党から立候補した無節操だし、「週刊文春」に書かれたように、警戒心があれば叩かれることはなかったはずの知人との金銭関係のトラブルを起こしている。そいうことから考えると「利己的」発言も慎重さも何もない、思いつきで口にしただけなのだろう。しかし世間は甘くない。自民党の甘さに助けられて離党だけで済ましているが、自民党内部からも出ているように辞職すべきものである。
世間知らずで向こう見ずの30代が、付け焼刃の右翼思想にかぶれ、たまたま手にした議員の椅子に有頂天になっている姿は、マスコミに祭り上げられてわがまま放題のハシズムによく似ている。
2015.08.25:
台風15号は九州と中国地方の一部を横切って日本海に抜けた。
大規模な災害はなかったが、やはり風雨で傷跡を残した。交通機関も九州を中心に大幅に乱れた。近畿でも未だに影響が出ている。どうやら落ち着くのは明日朝のようだ。
海では私の仕事で荷物を積んだ船が昨夜韓国に向けて神戸をでたものの、来島海峡手前で足止めを食ったまま停泊中。
9月に入ったら船積みが続くが、台風の進路とにらめっこするのは10月頃まで続くだろう。
2015.08.24:
昨日株価の下落のことを書いたら、今日の東京市場は900円近くの暴落になった。その一因に中国経済の停滞、株価下落がある。
為替もやはり中国経済に対する不安が広がって円高へ進み、それがさらに株価に影響して売り一方の展開に至ったようだ。
最近の株価の乱高下を見ていると、何となくコンピュータプログラムが激しく反応して暴走することも原因に思われて仕方がない。人間ならば色色考えて早くても半日くらい悩むものだが、コンピュータは命令の通りにマイクロ秒単位で「判断」するから「売り一色」、「買い一色」へと暴走しやすいのである。
それはともかく、最近の株価の急落はアベノミクスの「終わりの始まり」になるかもしれない。円安に無理矢理誘導したはずが、円高で輸出が鈍化すれば余った資金が行き場を失う。日銀が札束を垂れ流しても国内経済はほとんど伸びずに、バクチ経済と輸出にばかり流れていたのが、両方ともダメになったら身動きが取れなくなる。
戦争法案で国民からそっぽを向かれ、続いてアベノミクスも崩壊したら、安倍人気のバブルはあっという間に消し飛ぶはずである。
2015.08.23:
夏至から2ヶ月、日の出も遅くなってくると同時に熱帯夜が解消してきた。夜中に汗をびっしょりかくこともなくなった。
北朝鮮と韓国との緊張関係は一触即発の事態にまで進んだが、北朝鮮からの提案で板門店での協議が行われた。徹夜の交渉でも結論が出なかったようだが、衝突に至らなければと思う。
このことは北朝鮮が一気に軍事力を使うことに抑制をはかっていることを示すものである。
これまでも瀬戸際外交で核兵器を使うことを示唆してみたりと、あの絶叫アナウンサーを通じて威勢のいい言葉を発してきたが、やはり国際的な非難を浴びることは避けたかったのだろう。
アベットラーはホルムズ海峡をネタにイランの危険性を強調したが、イラン自身が欧米との核協議で合意するなど、戦争法案の根拠が崩れた。そして北朝鮮に矛先を向けようとしたが、今度は北朝鮮が話し合いの道を探る動きに出ていることで、これまた根拠が崩れつつある。
中国の脅威についてもそのうち足元から崩れる可能性がある。快進撃を続けてきた中国経済が成長の鈍化を始め、ついには元の切り下げ、株価の急落に至ったからである。いくら軍事費を急激に増やしても、それを支える経済成長がなければ無理が出る。そのことは戦前の日本を見ればわかる。
自衛隊が戦争の準備を既に開始していたことがばれたのに、居直りを続ける安倍政権はますます窮地に追い込まれている。
2015.08.22:
2年と少し前、この日記にも書いたが、大型コンテナ船MOL
CONFORT号がインド洋で船体が真っ二つに折れて沈没した事故があった。
最近ふとしたことから今年の3月に国土交通省のHPに事故推定原因が出ていたのを見つけた。
報告書を見ると、これまで考慮されていなかった船体の強度の弱点があって、それが荒天によって船体が破損したとの推定である。この見解は同型船にも事故船と似た破損の前兆現象が発見されたことから、かなり確度は高いだろう。
船体の鉄板はこれまでのものより強度が高いものが使われていたのだが、船体全体の強度についての検討のときに見落とされていた部分があったものと私は推測する。
現在同型船の強度を上げる改造が既に施されているが、報告書を診る限り、設計を変えたことによる検討に盲点が生じやすいことを物語っている気がする。
2015.08.21:
最近はあまりミャンマーの話が表に出てこないが、先日日本の大手銀行からのあるお触れを見ることがあった。
内容はミャンマーとの取引に関する送金で、疑惑のある某社への送金は受け付けない、またこの会社ならびに関連子会社を窓口とする貿易・船積はやめてくれというものである。
その根拠は、今もってアメリカがミャンマーに対する制裁を行っていて、ブラックリストにある個人・企業との契約はご法度にしているからというものである。
疑惑のある某社については最近WALL
STREET
JOURNALに記事が載っていて、それを元に銀行が調べたらある日本企業が送金をしようとしたのが発端らしい。それでアメリカ当局に問い合わせたら、やはり子会社でもダメという「インフォーマルレター」が当局から出たと言う。
しかし今やオバマ大統領までがミャンマーを訪問したというのに、いつまでもブラックリストを持っているという神経が信じられない。私の考えと同じように、アメリカの銀行筋からは当局へ「正常な経済活動が阻害される」との申し入れも行っている。
EUは2013年にミャンマー制裁を全面解除、ブラックリストも廃止したのに、アメリカだけがいつまでもぐずっているのは何故だろう?
しかも日本の大手銀行がアメリカからの報復を恐れて国内企業に「付き合うな」とのお触れを回している姿はみっともないとしか言いようがない。
制裁解除を要求したアメリカ銀行筋の要求書を見ることがあったが、堂々と論理を展開していて小気味よかった。
2015.08.20:
5月にイエメン向の機械部品を送ったのだが、ちょうど内戦が激しくなってどこの港も閉鎖し、陸揚げが出来なくなった。
代金は前金で貰っているし、船は既に出ているので今更送り返してもらうわけにもいかない。
ところが幸いなことに船会社が途中のアブダビで荷物を一旦降ろして情勢が好転するのを待つとの連絡があった。アブダビでの保管料はタダ。
それが今月に入って情勢が若干好転し、港の運用が再開し、船会社がイエメンに向けて運送を再開した。
情勢が変わったといっても大統領派がシーア派のフーシを押し返して支配地域を拡大しただけで、内戦そのものは終わっていない。
サウジが軍事介入したことが事態を複雑化させていることがあり、内戦の全面解決はまだまだ先である。場合によってはイエメンの分割といううわさもあるくらいである。
そして内戦の中で子供を含む多くの一般市民が戦闘の犠牲になっている。
アメリカが介入していないのでアベットラーは静観しているようだが、もしアメリカがちょっかいを出すようになったら、早速自衛隊派遣に向けて動き出すだろう。
こういうときこそ和平に向けての仲介が必要だが、安倍政権はそういうことにはまったく無視である。
2015.08.19:
昨日アメリカべったりのことを書いたが、今日は今日とてアメリカに奉仕するために、戦争法案を先取りするかたちで自衛隊の準備をしていたことに防衛大臣が居直りの発言をした。
マスコミでも報じられている通り、盆休み前に共産党がすっぱ抜いた自衛隊の先走りについて、「事前に検討して何が悪い」、「自衛隊内部に秘密を漏らしたのがいるのは遺憾だ」と述べる始末。
そもそも国会での審議が始まった5月から検討を開始し、8月法案成立、来年2月施行を前提にしていたわけだ。当面は南スーダンPKOで「駆けつけ警護」をすぐに実施できるようにというわけである。
どんな法律でも準備が必要なものは成立から施行まで余裕を持たせてある。その間に色々検討すればいい話で、自衛隊の先走りだけを認めるのはどうかしてる。しかも事柄は軍事に関することだから文民統制の観点からも慎重にしないといけない。それを勝手に準備に入り、かつ居直るのは政府の許可を取らずに「独断専行」した戦前の関東軍と変わらない。
アベットラーの「談話」が一層むなしく聞こえる。
2015.08.18:
アメリカには困ったものだ。
今日、営業から「アメリカ政府の要求で某国の某企業とは取引するな」というお触れが来たので守ってくれとの話が舞い込んだ。
実際には取引はないのだが、アメリカは国内での制裁だけでなく、他国にもそれを平然と要求する。言うことを聞かなければその国にも制裁を加えるという次第である。経済・軍事大国として世界の憲兵の振舞いをするのだが、事実上の干渉であり非常に腹が立つ。
もっともアメリカに逆らうとろくなことはないとして、従う国が多いのも確かだが、その中で最も従順なのが日本。典型はアメリカが起こした戦争にすべて真っ先に支持を表明するのである。しかし既に明らかになったように、ベトナムのトンキン湾事件、イラクの大量破壊兵器保有などは完全なでっち上げだったことはアメリカ自身も認めている。だが日本政府はそのときの支持を誤りと今も認めない。異様な服従である。
先日も日本でのアメリカNSAによる盗聴疑惑が出てきたが、日本政府は調査の要求さえしない。要求すると他の事件なども調査しないといけないのでアメリカの機嫌を損ねることはしたくないという考え方である。
こんな調子だから今問題になっている辺野古基地の話も政府は絶対沖縄に譲歩しない。アメリカと「合意」(実態は「要求」)したからと壊れたレコードのように繰り返すだけ。
日本はアメリカの属国ではない。TPP交渉しかり、戦争法案もそうだが「アメリカの51番目の州」になるなど真っ平ごめんだ。
2015.08.17:
盆明け出勤だが、国内はほとんどが休みなのでメールも書類も少なめ。
それよりも伏兵だったのは天津の大爆発の影響。
今週韓国から東南アジアに向けて貨物を送るつもりだったのだが、予定していた船が天津に寄港してから韓国へ向かうはずが、天津港の手前で大爆発が起こったので沖合いで停泊。天津での貨物の積み下ろしが必要なのだが入港がいつできるかわからず、ということは韓国に行けるのがも不明。
どうしようもないのでこの船はキャンセルしたのだが、次の船を捜すのに苦労し、挙句に決まるまで二転三転、船名が確定したのは夕方。
天津のTV映像を見て感じたのはその巨大な爆発力。放射能は出ないが小規模な原爆という印象を持った。というのも広場に停めてあった大量の自動車がフレームだけになっていたからである。
私が考えるに、爆発の時の千度は超える熱線で内装は瞬間にして灰になり、続く爆風で灰が飛ばされたというプロセスが想像できた。
それにしても天津港での危険物の管理はあまりにもずさんに感じる。市当局の許可がでたらめだったのか、倉庫業者が無許可で危険物を保管していたのかは不明だが、最も犠牲になったのは消防士。
「水をかけたら爆発するとは・・・」と証言しているから、水と反応する物質とは聞かされていなかったのは間違いない。日本だったら市当局か業者の誰かが重過失罪の刑事罰を受けるのは必至である。
2015.08.16:
この10日余りの間に戦争にまつわる話が多く飛び交った。特にTVでは特集番組がいくつか組まれていた。それに加えて、最近は女性雑誌が戦争法案のことを取り上げることが増えたと言う。これまでは圧倒的に芸能ゴシップ中心だった内容にこういう硬い話題が出るのは珍しいことである。やはり子供を戦場に送りたくないという母親の願いが強くなっているということだろう。男女を問わず日本が戦争への道を進むことへの危機感が強い。アベットラーの野望はこういう側面からも国民の反撃を食っているのである。
さて、盆休みも終わり。私も9連休が終わって明日から出勤。
休みの間に何か仕事が出来ているかはわからない。一方国会では休み前の自衛隊の戦争法案の先取り戦争計画が暴露されたことを受けて動きがあるかもしれない。
2015.08.15:
終戦記念日の今日、再び注目すべきことがあった。
その前に、昨日のアベットラー談話で指摘すべきことを一点追加する。
7.「私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。」
そもそも70年経っても明確な謝罪をせず、アジア諸国から批判を浴び続けた原因を作ったのは、歴代保守政権ではなかったのか。そのことには触れずじまいでこんな言葉を使うことは許されない。謝罪を続けることを止めたければアベットラー自身が明確に謝罪し、安倍軍団が靖国神社参拝をせず、そして何よりも戦争法案を撤回すべきではないのか。
それを拒否するならば、日本国民はアベットラーを首相の座から引きずりおろすだろう。
さて、政府主催の追悼式典でアベットラーは謝罪の言葉も加害責任も口にしなかった。これで3回目である。
これに対して天皇からは新しい言葉が追加された。
「さきの大戦に対する深い反省」と「平和の存続を切望する国民の意識に支えられ」である。
明らかに現憲法の趣旨を意識して述べていると考えられる。それは同時にアベットラーが進める「戦後レジームからの脱却」と戦争法案によって憲法9条を破棄しようとしていることに対するアンチテーゼと見ることも可能である。
ところで中韓からは昨日の安倍談話に対しての批判が出ている。私が指摘したように、村山元首相の言葉の引用だけで自分の言葉で語っていないからである。国内外からの批判で侵略などの言葉は並べてあるが、心がこもっていないことは明白。誠意のない「作文」は見事に化けの皮をはがされた。もちろん当の村山元首相も怒っている。
アベットラーの逃げ道はもはや失われた。
2015.08.14:
アベットラーが夕方に談話を出した。一見もっともらしい言葉を使っているが、中身を詳しく見るとおかしな部分があったのでコメントしておく。
1.「日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました。」
日露戦争はロシア、日本の両国が帝政時代に起こした覇権争いから起こったものであって、植民地解放の戦争ではない。そんなことは教科書でさえ書いておらず、アベットラー軍団の勝手な解釈である。
2.「戦場の陰には、深く名誉と尊厳を傷つけられた女性たちがいた」
従軍慰安婦のことだと思うが、こんなあいまいな表現ではまた突っ込まれるだろう。
3.「事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない。」
一般論ではなく、日本が起こしたということを明記すべき。「日本国憲法に載っているように」とでも追記すべき。
4.「我が国は、先の大戦における行いについて、繰り返し、痛切な反省と心からのお詫(わ)びの気持ちを表明してきました。・・・こうした歴代内閣の立場は、今後も、揺るぎないものであります」
引用はするが自分の言葉で語らない、ここにアベットラーの本質が如実に出ている。
5.私たちは、経済のブロック化が紛争の芽を育てた過去を、この胸に刻み続けます。
戦争の原因をすべて経済のブロック化に解消するのは間違い。第二次大戦は日独伊ファシスト国が軍事的に結託して戦争で打開しようとしたことが原因で、経済的な結びつきはむしろ弱かった。また現在の中東地域の紛争はまったく質が異なる。
6.、「「積極的平和主義」の旗を高く掲げ、世界の平和と繁栄にこれまで以上に貢献してまいります。」
またもや明確な定義なしの「積極的平和主義」だ。国内外に対して一度も具体的説明のなかった言葉をいきなり持ってきても理解不能。というよりも、先に私が批判したように、軍事力による威嚇で平和が保たれるという危険な発想は許しがたい。
談話の発表後の記者団に対して、「侵略かどうかは後の歴史家が決める」と口にしたようだが、私の間違いでなければ今回の談話はアベットラーの本音ではない単なる作文と断定していいだろう。
2015.08.13:
早朝から午前中少しだけ雨が降った。
今日はあまりすることがないのでほとんどは高校野球観戦。
本日の最大の目玉は早稲田実業と敦賀気比。早実は勝ったが敦賀気比は負けた。やはり春夏連覇は難しい。高校生はまだ安定した心身ともに不安定なところがあるから突如豹変したりする。そこが不安でもあり期待にもなる。
だがプレーする選手たちにとっては必至の想いだろう。汗あり涙ありの毎日なのである。
こんな歌を思い出した。
「青春時代が夢なんて 後からほのぼの思うもの 青春時代の真ん中は 道に迷っているばかり」
2015.08.12:
今日も温泉に入ったが、長時間入っていたせいか逆に足が痛くて歩きづらかった。
日航機事故から今日で30年、今も記憶に残るのは翌朝の報道ヘリによる画像だった。
そして後には山崎豊子の「沈まぬ太陽」で事故後の遺族への対応を知ることになった。この部分はフィクションなのであるが、それでも遺体確認でのあるシーンはまず本当の話だろう。それはひとつの遺体に見えたのは実は二人分だったこと。二人目の体は一人目の体ににめり込んでいたのである。墜落の衝撃がどれほど大きかったかを物語る。
事故原因のほうは以前に起きたしりもち事故の修理が不十分だったということで終わっているが、何故不十分な修理をした原因は今もなぞのままである。
いずれにせよこんな事故は2度と起こって欲しくない。
2015.08.11:
近所に天然温泉があるというので行ってみた。源泉は30度くらいで、そのままでもプール気分で入れるのだが、40度に暖めたものがあるのでそちらにも入った。冷と温を交互に入るのがいいらしいが、冷は狭くていつも満員。
それでも風呂から上がったら体が温まっているのであまり汗が出ない。なるほどと思った。これだったら毎日行ける。
さて、風呂から帰ったらとんでもないニュース。
九州電力が川内原発1号機を起動させたという。まったくふざけた話だ。
福島事故の真の原因究明、根本的対策はまったくなされていないのに、適当に見繕った「安全基準」なるものに合格したことをてこに準備を進め、今日に至ったのである。
まったくひどい話だが、川内特有の火山の影響の検討はしない、避難マニュアルも不完全。しかも日本の原発に共通する「トイレのないマンション」問題は先送り、マスコミのアンケートでも再稼動反対が多数であるにもかかわらず、九電と政府が仕組んだ猿芝居の幕開けで日本が危険にさらされようとしている。
政府の側は特にひどく、原発優先のエネルギー政策を作っておきながら、実際に原発を動かすかどうかは電力会社の勝手という物言いをしている。こういうところにも安倍政権の国民の声を無視する前のめりの姿勢が突出している。
ともあれ、原発再稼動には反対。川内原発はすぐに停止すべきである。
2015.08.10:
先月末に続いて今日も親友Oと飲み会。
以前も書いたと思うが、彼は両親が爆心地からは離れていたとはいえ、広島の被爆2世。ただ彼はそのことを積極的には話していない。どこか体に異常がないのかを気にする世間の偏見をおもんばかってのことである。福山雅治が被爆3世であることを公表することにためらった理由と同じ流れである。
NHKの番組で紹介されていたが、被爆者が子供たちにその惨状を語った後、その親から「子供が恐怖で眠れないと言っている。どうしてくれるんだ」とのクレームがあるという。放射能を浴びた悲惨さがどれだけむごいかを理解せず、子供たちがそのことをしっかりと受け止めるようなアドバイスができない親が増えていることに、私は悲しさを覚える。「はだしのゲン」を子供の目から遠ざけるような愚行に走るどこかの教育委員会と同じ発想を庶民が持つことには、残念としか言いようがない。
親友Oには被爆した老母がいる。その母も今や80代で、そろそろ老人介護施設への入居を考える時期に来ている。
まだ元気なうちに別居をして、老老介護の悲惨さを避けたいという提案だが、老母は「親の面倒を見るのは子供の義務」ということで抵抗していると言う。
現在の日本の老人福祉の貧弱さから来る思考の余裕のなさが見える。それは被爆者であろうとなかろうと、容赦なく襲ってくるのである。
2015.08.09:
長崎の原爆忌、11時2分に自宅で黙祷した。
慰霊祭でアベットラーは非核三原則を口にした。はっきり言わなかったが広島で言及しなかったことに対する国民の批判に渋々盛り込むことにしたのだろう。
さて、見過ごせない話がある。
慰霊祭の後の被爆者団体による戦争法案の撤回申し入れに対して、アベットラーはアメリカとの集団的自衛権による軍事力強化によって平和が維持されると答えた。私が先に指摘した「積極的平和主義」の本質を明言したもので、古臭い好戦主義・軍拡競争にしがみつく彼の本音を現している。明らかに現憲法の精神に真っ向から対立するものである。またそれを信じきっているのでは日本の未来にとって有害でしかない。
もちろんこの考え方はアベットラー軍団全体を貫くもので、まさに軍国主義・独裁主義そのものの確信犯である。
国民にとって、安倍内閣の打倒しか解決の道はない。
2015.08.08:
昨夜は盆休み前の会社での一杯飲み。
休み中は家でゴロゴロ、旅行、帰省など人それぞれ。
私は9連休丸ごと汗を拭き拭き家にいる。
今日は夕方に雷が鳴ってわずかの雨が降っただけ。まだ暑さは続く。
2015.08.06:
今日は70回目の原爆忌。8時15分頃、私は会社の片隅で黙祷した。
今年の首相あいさつが物議をかもしている。それまであった非核三原則がなくなっていた。去年批判された前年のコピーはなかった。
式典後、アベットラーは非核三原則を堅持すると述べ、スガッペルスもやはり堅持すると口にしている。
だが本当にそうなのか?疑問に思わせる話が昨日の国会であった。
兵站輸送で核兵器は運べるのかと聞かれた防衛相は、法案では禁止されていないと答えたのである。しかし後でわが国の比較三原則は守ると答えている。しかしおかしな話だ。外国での核兵器輸送はOKで、日本ではダメという使い分けがアメリカに通じるわけがない。しかも口ではダメと答えても文章にしていないのだから説得力はゼロ。
そう考えると、戦争法案で核兵器の輸送が可能であることは最初から織り込み済みで、それに合わせる形で広島でのあいさつでは非核三原則を盛り込まなかった。ところがそれがバレたらあわてて口先だけでも取り繕うことになったというのが真相ではないだろうか。
被爆者団体から違憲の戦争法案は撤回せよとせまられ、挨拶の途中にヤジが飛ぶなど、四面楚歌のアベットラーの先行きははますます険しくなる。もちろんそれは自らが招いたものである。
2015.08.05:
武藤議員の暴言はまだあったことがわかった。
数年前のブログで「戦後の日本をだめにしたのは国民主権、基本的人権の尊重、平和主義だ」と書いていたことが明らかになった。もうおしまいである。彼の政治生命はこれで絶たれたと言って良い。
もっとも、アベットラー自身も言葉をごまかしながら同様のことを言っている。「美しい日本」(天皇を中心とする国家)、「戦後レジームからの脱却」(戦後憲法否定)、「積極的平和主義」(武力で相手を威嚇して黙らせること)などなど。
これでアベットラー軍団の本音がはっきりしてきた。戦前回帰(律令時代=奴隷制と評する人もいる)と独裁主義、これを臆面もなく言ってのけるのが彼らの本質である。そしてそれを見抜かれるとマスコミを弾圧せよという発想も出てくる始末。
人は本音を見抜かれると腹を立てるものである。なおかつ相手を攻撃し、恫喝する。
まさにアベットラー軍団はむき出しのスーパー右翼と断言していいだろう。
2015.08.04:
またまたアベットラー親衛隊の暴言が飛び出した。
自身のツイッターで「SEALDSの若者は戦争に行きたくないといっているが、それは利己主義だ」と言ってのけた馬鹿な議員が出たのである。戦後教育を受けた36歳なのに、考え方は70年前に逆戻りしている。
また、首相補佐官の「法律の安定性は関係ない」の発言について、本人は撤回すると言ったが、一方で「情勢も考慮しないといけない」と述べていることから、反省などまったくしていないことがはっきりした。
そもそも戦争法案そのものが憲法の解釈を勝手に変えたものだし、補佐官を更迭しないということだから、アベットラー軍団全体が70年前に逆戻りした発想でわめくのは当然の成り行きなのだろう。しかし大多数の国民は歴史の後戻りはさせないとしている。戦争で殺す、殺される関係を拒否するのは利己主義でもなんでもない。歴史の教訓から出た学んだ結果なのである。
愚かな若造の議員よ、「きけ、わだつみの声」を一度読んでみるがいい。
2015.08.03:
息子の携帯電話、使い始めた最初は未成年だったので私の名義にしてあったが、アルバイトの金もあるしクレジットカードも取得できたので彼から名義変更の話を切り出した。
今日はその手続きでケータイショップに行き、無事手続きが終了。これで家計が助かる。
2015.08.02:
今日も猛暑でうんざり。
ところで来週は盆休みだが、公私共に休みに向けてスケジュールを考える必要がある。
まず仕事の方だが、船はなくて航空便が2件ありそうだ。他に貨物の完成予定があるがこれは全部後回しにする。
そして私の休みだが、盆休みに行楽地に行って人混みだけ見ても仕方がないので、どこかひなびた山の中で過ごそうかと思うが、現在の暑さでは標高に関係ないだろう。ということで悩んでいる。
2015.08.01:
8月になった。
猛暑は盆明けまでの2週間前後、このまま続きそうだ。昼間は体がぐったりして辛い。カキ氷などを食べて水分補給するが、いや〜まいった。
これだと冷房の効いた会社ですごすほうがマシである。